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第24章❤️ : いまの美絵子ちゃんへの素直な想い

 ・・・美絵子ちゃんは、いまも昔と変わらず、可愛くて優しくて、素敵な女性ひとだ。


 ぼくがフェイスブックを始めたのは、


 実は、直接、美絵子ちゃんにメッセージを送るためだった。


 まず、彼女のコンテンツにコメントで「予告」して、それから、思いきって、彼女の会社に電話をかけた。


 ぼくは、美絵子ちゃんの役に立ちたくて、寄付を申し出たのだ。


 でも彼女は、


 「知らない方から、寄付は受けられませんので・・・。」と、丁寧に固辞された。


 美絵子ちゃんは、ちゃんとぼくをおぼえてくれていた。


 ぼくがその後追加して書いた「謝罪のメッセージ」「愛のメッセージ」の数々を、彼女がそっと読んでくれたことはわかっていた。


 登録友人の数が、微妙に増えたり減ったりしていたからだ。


 ぼくはそこで、1982年3月上旬の「あの日」以来・・・


 書面ではあったものの、はじめて正式に、『魔物事件』についての謝罪ができ、


 少年時代からずっと背負い続けてきた「重荷」を、40年以上経過してから、ようやく降ろすことができたのだった。


 美絵子ちゃんは何も言わないし、何も返事もしない。


 でもぼくは・・・


 コメントを削除されなかったし、ブロックもされなかった。


 美絵子ちゃんが、ぼくのメッセージを読み、そして、静かにぼくの罪を許してくれたことがわかった。


 ・・・それがわかってからは、ますます彼女がいとおしくなり、


 かわいく感じられて、


 「これ以上、彼女の人生の邪魔をしてはいけない」と思いつつも、


 彼女への、41年分の熱い想いが、どうしてもおさえきれず・・・


 ぼくは愛のメッセージと、当時のぼくたちしか知らない想い出の出来事を、美絵子ちゃんに贈りつづけた。


 登録人数に変化があるたびに、ぼくは泣いた。


 美絵子ちゃんの、無言ではあるものの・・・


 しっかりとした「ぼくへのメッセージ」を、それが意味していたからだった。


 (しげおくん・・・わかったよ。あなたの気持ちと、いまのあなたの暮らしぶり、よーくとわかったからね。だからもう・・・)


 とね。


 ・・・毎日、泣いていた。


 「美絵子ちゃん、そっと読んでくれて、本当にありがとね。今日も君を、心から愛してるよ❤️」


 と、つぶやきながら・・・。


 m(_ _)m

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