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魔獣の記憶を視る男  作者: 50


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第1話 この世界の息づかい

読み専からAI活用すれば描けるかもと思い

少しずつ描いていきます

大地は広く、空はどこまでも高かった。


この世界は

人間、獣人、エルフ、ドワーフ、そして数え切れないほどの魔獣たちが共に生きる場所だ。


街道を行けば、荷馬車を引く商人が声を張り上げ、

冒険者ギルドの前では、今日も依頼を求めて人々が集まる。


魔法は生活の一部であり、

火を灯すのも、水を汲むのも、治療を施すのも、

魔力を扱える者にとっては日常の作業にすぎない。


だが、便利さの裏には必ず影がある。


森は少しずつ切り開かれ、

魔獣たちの住処は狭まり、

人間と魔獣の衝突は年々増えていた。


冒険者たちは言う。


「魔獣は素材になる」

「狩れば金になる」

「危険だから先に殺すべきだ」


村人たちは怯え、

商人たちは利益を求め、

冒険者たちは武器を磨く。


そんな世界で、

魔獣たちはただ“生きようとしている”だけだった。


草原の向こう、風が流れる丘の上。

そこに、ひっそりと暮らす魔獣の一族がいる。


ボア。

イノシシに似た姿を持つ中型魔獣。

温厚で、家族を大切にし、

人間よりもずっと“群れの絆”を重んじる生き物。


彼らは争いを好まない。

ただ、草原で、森で、静かに暮らしていた。


――その日までは。


夕日が草原を赤く染める頃、

一匹の影が丘を駆け抜けていく。


家族のもとへ急ぐ、若いボアの姿だった。


その名も、兄ボア。


彼はまだ知らない。

自分の帰りを待つ家族が、

もう二度と声を上げることはないということを。


世界は今日も回っている。

だが、この日を境に、

ひとつの小さな家族の運命が大きく狂い始める。

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