第1話 この世界の息づかい
読み専からAI活用すれば描けるかもと思い
少しずつ描いていきます
大地は広く、空はどこまでも高かった。
この世界には、人間、獣人、エルフ、ドワーフ、そして数え切れない魔獣たちが共に生きている。
街道には商人が声を張り上げ、冒険者ギルドには依頼を求める人々が集まる。
魔法は生活の一部であり、火を灯すのも、水を汲むのも、治療を施すのも、魔力を扱える者にとっては日常の作業にすぎない。
だが、便利さの裏には必ず影がある。
森は切り開かれ、魔獣たちの住処は狭まり、人間と魔獣の衝突は年々増えていた。
「魔獣は素材になる」
「狩れば金になる」
「危険だから先に殺すべきだ」
冒険者は武器を磨き、商人は利益を求め、村人は怯える。
そんな世界で、魔獣たちはただ“生きようとしている”だけだった。
草原の向こう、風が流れる丘の上。
そこに、ひっそりと暮らす魔獣の一族がいる。
ボア。
イノシシに似た中型魔獣。
温厚で、家族を大切にし、人間よりもずっと“群れの絆”を重んじる生き物。
彼らは争いを好まない。
ただ、草原で、森で、静かに暮らしていた。
――その日までは。
夕日が草原を赤く染める頃、一匹の影が丘を駆け抜けていく。
家族のもとへ急ぐ、若いボアの姿だった。
その名も、兄ボア。
彼はまだ知らない。
自分の帰りを待つ家族が、もう二度と声を上げることはないということを。
世界は今日も回っている。
だが、この日を境に、ひとつの小さな家族の運命が大きく狂い始める。




