登場人物紹介(カル・ルカその1)
・カル・アルヴィーン(57)
161cm50kg
見た目は銀髪のやや髪の長い美少年。目も銀色で全体的に色素が薄い。歳不相応な落ち着いた振る舞いの人物。
その正体はイーリス教会ヴァンダヴィル大司教。イーリス教会全体でも5指に入る最高幹部の一角であり、転生者の記憶を読み取る「読み手」も担当している。年齢も見た目通りではなく57歳と、ハンスの「実年齢」よりさらに上である。転生後のハンスが頭の上がらない、生存している中では唯一の人物でもある。
なぜ少年の見た目なのかは現状では不明。エルフや吸血鬼など長寿の異種族ではないようだが……?
性格は冷静沈着で合理主義者。また、過去を見た人間に対し、その未来のヴィジョンを断片的にではあるが認識できるようだ。ハンスについても彼の「未来」を見たことがあるらしく、ハンスとジャニスは彼に全幅の信頼を置いている。ただし本人曰く「確定的な未来ではない」とのこと。
戦闘能力は不明ではあるが、「自分の身を守るには十分な力はある」という。
ルカに対してはお目付け役を自称しているが、若干ツンデレ気味の対応を取っている。これは彼の過去に由来するものであるらしいが……?
なお、バツイチである。離婚ではなく死別。子供はいない。
趣味は温浴。ある転生者の記憶からサウナの存在を知り、1年前に私財を投じてサウナ施設を作らせた。「極端な文明の飛躍がなければ転生者の知識は有効に活用されるべき」という比較的柔軟な考えの持ち主でもあり、フリードとも「異世界」についての情報交換を密に行っている。
・ルカ・ドルーリー(17)
149cm40kg B78W55H79
金髪の小柄な少女。髪は長く、快活な印象を与える。童顔で大体は12~14歳ぐらいに見られる。幼いと言われても世間知らずのためにあまり気にしないようだ。
なお、「生前」のミミにどことなく雰囲気が似ているらしい。
イーリス教会の「聖女」と呼ばれる存在。イーリス神の声を聞くことができ、世界の大まかな指針を受け取れるとされる。ただし聖女としては未熟なため、神託はまだそれほど鮮明ではない。
聖女は世界に数人しかおらず、エビア大陸では彼女以外にはもう1人しかいない。このためイーリス教会にとっては最上位の重要人物である。身の安全を確保するため外出もほぼ許されていない。今回はカルの同行があったことに加え、ルカ自身のたっての望みもあって特例で認められた。
3年前にミミに憑依された対象でもある。聖女に転生者が憑依するという前代未聞の事態に加え、彼女が誘拐されたことでヴァンダヴィルは一時大混乱に陥った。その際に何が起きたかは後々語られることになるだろう。なお、この際にミミの恩寵により12人の死者が出ている。浄化後はミミの親友として文通などをしているようだ。
性格は明るく素直。子供っぽく純粋無垢、世間知らずだが愚かでは全くない。生まれて3年で聖女としての資質が明らかになったこともあり、それ以来実の両親とはほぼ会っていない。
そもそも聖女と発覚した時点で「神の御遣い」扱いされてしまっており、彼女を特別扱いしない人物はカルやミミなどごく限られている。そのため、家族の愛に飢えているフシがある。幼少期から世話をしているカルは父親でもあり兄でもあるような存在。
趣味は料理。これはミミの影響で始めた。ただ、かなりの腕前であるミミと違い、力量はこれからといったところ。