登場人物紹介(ジャニス・ワイズマン)
ジャニス・ワイズマン(25)
167cm55kg、B88W60H89
長い赤毛をポニーテールにした、少しツリ目気味の女性。一見きつく高慢な印象を与えるが、わずかに少女らしさも残している。
肉体的にもかなり魅惑的であり、男性の目を引く。ただし、外見通り当たりがきつい上に、ハンスが大体は近くにいるので男が近寄ることはない。
ワイズマン家当主にしてレヴリア王国随一の「祓い手」。過去10年間で受けた依頼は全て完遂している。
魔法使いとしても天賦の才があり、1対1で彼女に勝つのはかなり難しい。得意な魔法は「祓い手」として必要不可欠な吸魂魔法、飛行魔法、そして幻術。読心魔法も修めており、無詠唱でもある程度の感情は読み取れる。ただし肉体的には並以下なので白兵戦は極めて不得手。
また、半径5m以内の人間の恩寵を無効化する特殊能力を持つ。これは生まれながらにして持っていた特殊体質であり、魔法ではない。これとハンスの存在が、彼女を世界最高水準の祓い手たらしめている。
性格は表面上高慢な「悪女」。やや毒舌気味であり、TPOは弁えるものの割と物怖じせずモノを言う。転生者などにはあからさまに馬鹿にした態度を取ることが多い。基本タメ口。
半面、身内には優しい。また、基本的にメンタルはそれほど強くはなく、存外に情に厚いウエットなタイプでもある。「悪役令嬢」的なスタンスは、そんな自分の「弱さ」を隠すためのペルソナでもある。
大食漢で大酒飲みだが、あまり太らないのは「魔法を使うと体力も多く消費するから」とのこと。ハンス同様美食家でもあるが「ただ高いだけの食事は嫌」というスタンス。後述の理由から、やや守銭奴にしてケチな面もある。
元々はセルフォニア皇国宰相の家系に生まれた貴族の娘。将来の宰相かそれに準じた職に就くべく、英才教育を15歳まで受けていた。
しかし10年前に生じた転生者・グラン・ジョルダンによるクーデターで全てを失い、レヴリアに亡命。その後は皇太子であるフリード・デュ・レヴリアの庇護の元「祓い手」稼業を行っている。
セルフォニア奪還の資金として膨大な額をレヴリア銀行に保管している。依頼は2000万オードという高額を最低ラインとしているのもそのため。普段の生活がそこまで贅沢なものではないのも、貯蓄を優先しているためである。
転生者に対して容赦ないのも、グランに対する憎しみが強いのが理由。ただし、血も涙もないわけではなく、場合によっては同情的な態度を見せることもある。
人間関係は狭い。元々当たりが強いことに加え、彼女自身が深い付き合いを望まないからという事情もある。
ただ、侍女であるミミは妹のようにかわいがっている。また、ヒイロの妻、リーシャとは年齢が近い数少ない友人と言える。
ハンスとは表面上は主人と従者の関係。ただ、その実は一口では言い切れない複雑な間柄であるようだ。
趣味は酒と美食、読書。ただし詩文の類には一切興味がない。