神隠し18
アリンさんに連れられ領都からの迎えに来た使者の元へと。
椅子とテーブルが設置されており、そこで優雅にお茶しているご令嬢の姿がね。
どこぞ貴族令嬢が招かれて来られてんのかな?
そんなご令嬢の元へとアリンが案内してくれるな。
お知り合いなのだらうか?
しかし…マンガじゃあるまいし、金髪縦ロールな髪型って初めて見たぞ、俺…
しかし金髪縦ロールかぁ…
初めて、その存在を知ったのは某テニスアニメだったな。
日本人なのに金髪縦ロールな高校生。
皆に『御蝶婦人』と呼ばれ傅かれていたが…そんな女子高生…やだ…
思わず、そんなん思い出してしまったが、そんな間にも『御蝶婦人』の…ちゃった、ご令嬢の前へとね。
したらさ。
「ようこそ、招かれ人たる葵様。
私は領都から迎えに参ったヒューデリア・ハウマンですわ。
お見知りおきを」ってさ。
俺達が近寄ったら立ち上がり、優雅にカテーシーを決めた後に告げられたよ。
って…何気に流暢な日本語で挨拶されたな。
意外と日本語を話せる方って多いの?
そんな疑問を抱きつつも挨拶、挨拶っと。
「これは、ご丁寧なご挨拶痛み入ります。
ご存知のようですが、私は葵 和弘と申します。
どうやって、こちらへと到ったのかは分かりませんが、別の世界からこちらへ迷い込んでしまった者です」っとね。
少なくとも、こんな馬鹿デカイ鳥なんぞ地球には居らんわっ!
いや…居ないよね?
俺だけが知らないとかは、無しにして貰いたいものだ、うん。
「まあっ、招かれ人様であらせられるのに…ご丁寧なご挨拶をいただけるとは感激ですわっ!」っと、なにやら感激されてらっしゃる。
そんな御蝶婦人…いやさ、ヒューデリア嬢へアリンさんがね。
「ヒューデリア様、本日は御足労いただきありがとうございます。
ご無理を受けていただき恐悦至極に存じ上げます」って、恭しくな。
って、なんぞ?
俺が不思議に思っている間にも2人の会話は続く訳で…
「構いませんわ。
他ならぬ、招かれ人たる葵様のためですもの」っと。
いや、どゆこと?
キョトンとしている俺へアリンさんが説明をな。
「ヒューデリア様はハウマンご領家のご令嬢であらされるのです」
「第2令嬢でしてよ。
上に兄2人と姉、妹が3人ですわね」
そら大家族だな、をい。
「お分かりのようにヒューデリア様は招かれ人のお言葉を習得されております。
また、私と違い真素使いでもあらせられるのです。
葵様が真素操作に興味を示されておられましたので領都へ連絡したところ、急遽ヒューデリア様がレクイア鳥車でお迎えに来られることとなった訳なんです」
そんなことをな。
って、待て、確か領都から迎えが向かって来ているって言ってなかったけか?
俺が真素操作について尋ねたのは、それを聞いた後だったような…
「朝早く起こされてレクイア鳥車へ乗り込まされたので驚きましたわ。
道中説明を受けましたけれど、このような体験は初めてでしたわね」って、コロコロ笑ってらっしゃる。
い、いや…招かれ人が優遇されてるとは聞いていたが…どんだけやねんな。
そして…領都からこちらへ向かっている迎えの使者さん…御愁傷様です。




