神隠し12
招かれ人を巡って争いがないよう、保護した国へ招かれ人は属すると言う決まりができているそうな。
ただし、国の支配者に謁見して初めて保護したことになるのだとか。
つまり、この国の王に会うまでは、俺は何処にも属さないフリー状態なんだとさ。
だからさ、招かれ人が現れたら早急に確保し首都へ招くんだと。
無論そのことは国民には周知され義務化されてるぞ。
まぁ、招かれ人を導いた者達には報奨が下賜されるそうだから、保護した者達にもメリットがあるらしい。
そして保護した招かれ人が国に対し貢献でもすれば、保護した者達へも報奨がな。
そこまでメリットがあれば、招かれ人を見付けたら即保護するだろうな。
逆に保護せず放置したことがバレると大罪人扱いと…
そら保護するわさ。
だがな、そんな招かれ人を騙る者も多く、後を絶たないらしい。
まぁ楽して金が貰えるんだったらさ。
って!招かれ人を騙ったら死罪!?
一族郎党全てが断罪され協力者と看なされれば同罪と…
そら女中さんが、しつこいくらいにチェックする訳だぜっ!
そんな招かれ人は真素を操り奇跡を起こすのだとか。
真素操作に優れた招かれ人の寿命は長く、数千年の年月を生きた者も…いや、マジで?
この国の建国王は3百年ほど生きたらしい、また、聖女様に至っては4百年以上の長生き…いや、長すぎっしょっ!
って、待て!おかしいぞ!
太平洋戦争末期に8歳だったら80歳くらいのはずだ。
それが4百歳以上って…
もしかして、時の流れが異なるのか?
少なくとも地球より5倍の速さで時が流れ去っていなければ辻褄が合わない。
なんてこったい…
この文は数年前に書き直された物らしいが、その時点に於ける聖女の御姿は10代後半にしか見えなかったらしい…なんて詐欺師や‼
でぇ、肝心の真素感知と真素操作のやり方は…別の文で!?そら、ないっしょっ!
お預けですか、さいですか…ちくしょぉぉっ!
この真素操作ってアレだろ、アレ。
言い方違ってっけど、絶対に魔法とか魔術ってヤツだよなっ!
三十路越える道程ならば、なれるってヤツらしいが、生憎なことに既に権利は持ってないかんなぁ~
そんな俺でも魔法が使えるって期待してたのに、そりゃないべさ。
愕然としている俺を、戸惑ったような見るガウェンさん。
いや、訳分からんだろうねぇ、すんまそん。
でな、文を読み進めるのに結構な時間が掛かっていたみたいでさ、いつの間にか目的地へ着いたようだ。
まぁ、途中で昼食も摂ったりもしており、既に夕方近くではあるんだがな。
ここが郷都と呼ばれる場所か…うん、田舎。
町と言うか村かね?
田園風景が広がるよ。
ただな、郷主屋敷は2階建てで結構デカかった。
本日は、この屋敷へ泊まることになるようだな、うん。




