神隠し11
文の内容を読み進める。
全部で十数枚ほどあるため、暫くは掛かるだろうな。
『招かれ人』についての説明が大半といった感じでな、数十年から数百年のスパンで現れるのだとか。
これは、この国に限らず世界規模でとのこと。
他国とのやり取りは船が主であり、陸路は海岸沿いを行かねばならず道もないので難しいとか。
ならば森を抜けてと考えるが、森の奥へ行くほどに緑真素に犯された生き物が増え、それらが障害となり無理らしい。
ただ、各国に古代のアーティファクトが残されており、それで音声でのやり取りが可能なんだとさ。
いや、電話じゃんね、それ…
遠い場所は星の反対側まで通信可能らしいが、全ての国がアーティファクトを持っている訳ではない。
なので保有しない国は保有国に通信を頼むらしいぞ。
このアーティファクトを巡っての諍いもあり、失われたアーティファクトもあるんだとか。
まぁ、固定式で動かせないらしいから土地を奪うしかなく、欲しければ戦争やね、うん。
そして、この国には様々な古代のアーティファクトが存在するらしい。
いやね、聖女様が考案した植樹による木壁造りで後退した森の中から古代遺跡が発見され、そこから得られたんだとさ。
まぁ、大半が何をする物か不明らしいが…
だが、通信のアーティファクトも結構な数見付かり、そんな場所へ拠点を設けているらしい。
全てではなあが、里によっては備え付けられており、俺が逗留したザリュッヅの里にも備え付けられていたのだろう。
でないとガウェンさんが里へ現れるタイミングの辻褄が合わないからな。
そして世界規模のニュースが、このアーティファクトにより共有されているらしい。
それにより世界的な招かれ人に対する認識は福音であり、かつ、禁忌でもあるらしい。
招かれ人関連で滅んだ国も多々あるのだとか。
いや、何それ、恐いわっ!
その滅んだ例もあげられていたぞ。
例えばな…
・無理やり奴属させた招かれ人の真素操作が上まり奴属術を無効にされたそうな。
そうなれば、当然復讐される訳で…滅んだと。
自業自得じゃね?
・招かれ人を危険視して捕らえ、有無も言わさず処刑。
したらさ、招かれ人の怨念か国土全てが腐り朽ちる死の世界へと…
皮肉なことに森が侵食を止め、死の土地となった場所を侵食して消し去ったそうな。
招かれ人の怨念…こ、恐ぇぇっ!
・逆に現れた招かれ人が、火を吹き礫を放つ棒にて虐殺を。
火吹き棒が使えなくなったタイミングで討伐したらしいな。
この場合は何故か怨霊化しなかったみたいだが…火吹き棒って、絶対に銃だよな。
戦争中の兵士でも迷い込んだのだろうか?
まぁ、この場合は国は滅んでないが、国土が疲弊するほどのダメージがあったらしい。
いや、銃でか?
まぁ、そんなことがあったため、招かれ人を害することはないらしい。
らしいが、有用なので浚うことはあると。
いや、ちょっと、待ってぇなぁ…




