プロローグ 「異世界?ないない」
「ここは…どこだ?」
目を開けるとそこには、見たことの無い光景が広がっていた。
広い草原、高い崖、大きな川
…アマゾンかどこかだろうか
なにしろ日本以外から出たことがないからわからない。
でもなんでこんな所に?
誘拐でもされたのか?
少し考えていたら突然立っていられなくなるような突風が吹いて来た。
何が起きたかわからず周りを見てみると
「なんだよ…あれ…」
空をドラゴンが飛んでいた。
あぁ、あれか。ここは異世界ってやつだ。
「異世界?ないない。……夢か?まぁ夢だよな。やっと異世界の夢見れし、とりあえず…せっかくだから楽しむか!!」
とはいったものの…何すればいいんだ?
とりあえず道なりに進むしかないか…向こうの方に街のようなものが見えるし。
「たどり着く前に夢から覚めそう…」
~~〜~〜~〜~〜~~〜~〜~〜~〜~
「………まだ夢から覚めないの?」
もう3時間くらい歩いてる気がする…
街の手前に見えた森まではたどり着いたけど、もう無理。道も悪いし足ガクガク。お腹も空いた。
「この夢リアルすぎだろ…もういいよ…もっとワクワクする異世界らしい魔法とか美女とか出してくれ…」
などと考えながら歩いていると目の前にオオカミのような生き物が現れた。
「おいおい…やばいんじゃないかこれ?武器も何も無いんだが?
まて、まて、まてまてまてまて!こっちくんな!!!くそっ!!」
必死に逃げるも疲れきっている俺に逃げられるはずもなく
ふと足に何かが触れたあと倒れ込んでしまった。
「っつ!!あつ…い…足が…。」
足の方をゆっくり見てみると、左足が無かった。
(…嘘だろ?足が無い?熱い……違う、痛い…痛い痛い痛い痛い痛い痛い!!
なんだよこれ!!夢だろ!!何でこんなに痛いんだよ!!?早く覚めろよ!!!)
あまりの痛さに夢から早く覚めろ。と懇願するも
残酷なことに覚めることはなく、痛みに悶えるしかなかった。
「…夢じゃ…無いのかよ…。だ…ったら早く死なせてくれ!!頼む!殺してくれ!!」
何かを夢中に食べていたオオカミが声に反応し、こっちを向いた。
そして、ゆっくりとこちらに向かってきて、目の前に大きな爪が見えた次の瞬間
俺はベッドの上にいた。




