#3 三種の神器
取り合えず家に向かうことにした、
電車は走っていないので線路を歩くことにした。
有名な洋画を思い出したが、
当然行栄不明の死体はない、あるいは僕が死体かもしれない。
「バトルロイヤルって言われても戦いで強い
要素がないんだがどうすればいい?」
「あぁ、それなんですがその前に自己紹介させてください」
「自己紹介って言われても
俺のヘッドフォンに名前なんてないはずだが」
「なのでつけてください、名前。」
「うーん...ヘッドってどうかな。」
「却下、センスなさすぎですよー、相棒様ポケモンで最初のポケモンに
アカとかミドリとかつけるタイプでしょー。」
「なんでわかった!?」
「うわ」
「何故あきれる!?」
「一期一会だと思って!それこそ最初のポケモンが如くつけてください!」
「じゃあクロで」
「そっか...」
「何故あきらめる!?」
「クソッ、じゃあクロとかいうクソ素晴らしい名前でお願いしますクソ相棒様。」
「最後普通に悪口じゃん。」
「ああ、そういえばクソ相棒様はクッソ弱いんでしたっけねぇ」
「そこまで言ってないんだが!?」
「まぁご心配なく、まずこの世界では単純な強さではなく
その夢をかなえたいという意思の強さで勝負がつきます。」
「ある意味当然と言えば当然なのか」
「はい、そこで私の様な相棒様たちが最も大事にされていたもの
『大切なもの』があなたに対して
一度だけ!相棒様の『夢をもとにした武器』をお渡しします。」
「色々現実味のない単語が出てくるが
どの道死んでるんだ、どうでも良くなるな。」
「流石です、そこでですね、ズバリお聞きします!相棒様の夢は!?」
「ないッ」
その時クロから光があふれだしてきた、これは一体...!?
光から少しずつ生えてくるように何かが出てくる、それは...
それは紛れもなく ゲームキューブ だった。
「なぜぇぇえぇぇえぇぇえ!?
話聞いてなかったんですか!?」
「ないもんはないよ」
「嘘でもいいからなんかいってくださいよー
これでどう戦うんですか!?」
「というか何故よりによってゲームキューブなんだ?」
「夢をもとに武器を作りますが、夢が無いということで
武器は現実の要素のみで作りました。
相棒様が今まで見て来た中で最も夢が無い現実的な武器、
それがゲームキューブです。」
「いや俺の中ではゲームキューブは最も夢がある
ゲーム機なんだが」
「その最も夢があるゲーム機で友達を撲殺しようとして
たんだから相棒様の人生はかなり早い段階で終わってますねぇ。」
(人生終了RTAですねぇ)
「いや殴ろうと思える友達もいなかったが。」
(人生終了TASだった!?)
そんなこんなでようやく
僕は家に着いた、
片手にゲームキューブ、片手に音楽プレイヤー、頭にヘッドフォンをつけて。
こんなに頼れる三種の神器がかつてあっただろうか?




