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チートなし異世界生活記  作者: 半田付け職人
第2章 異世界生活2日目
30/119

2日目終了

 サラさんのプライドをぶち壊すことを言ったから、明日ちゃんと謝ろう。


 そう決めた後、


「それはそうと、マナについての勉強はちゃんとしたいよな。」


 と言うことで、今日のところは入門書にサッと目を通すことにした。

 本自体は多分200ページくらいのそれほど厚くないものだった。

 まあ概論ということだし、マナについての触りを分かりやすく書いてあるのだろう。


 ちゃんと日本語だし、明日読みきれそうだな。

 と思いながらパラパラめくる。

 読み始めると集中しだすから、あえて文字は追わない。

 ふむ、図とか記号とかもあるし、比較的サッと読めそうな雰囲気だな。

 細かく読んでないから分からないが、サラさんから聞いたとおり、個人毎に自分のマナがあって、それで機械を動かすみたいなことが解説してあるっぽい。


 よし、明日はこれ読んでりゃ退屈しなさそうだな、と思ったところで明日の予定を考える。


 まず、朝起きたら一度ルッツと中庭で遊ぼう。

 その後、食堂で朝飯食って、部屋に戻ったら本を読もう。

 で、昼飯食って、本読んで、夕方にまたルッツと遊んで、晩飯食って、本読んでサラさんを待とう。

 ふむ、あんまりできることもないからこんなもんだよな。


 早く調査員にしてくれないかな。

 調査員になれたら色々できることも増えるんだろうし。

 最初はやりやすそうな依頼からこなして、サラさんには悪いけど慣れたら古代遺跡にも行ってみたいな。


 あと、今日ファスタルを見て回って気になってるのは、そうだな、武器屋はまた見に行きたいな。

 本屋もぜひ見に行きたいな。

 そういえば、この研究所に図書館ってないんだろうか。

 サラさんに聞いてみて、あるんなら、しばらく図書館篭りってのもいいかもなあ。

 この世界についての情報が色々手に入るだろうしな。


 それから、あの雑貨屋は本当はすぐにでも行っておきたい。

 あの店主は何かおかしい。

 何かの情報が手に入る可能性が高い。

 俺の異世界トリップ小説知識から言ってもあの店主が重要人物である可能性が高い。

 まああんまりそういう知識は当てにならんかもしれんけど。

 どっちにしても店主も来いって行ってたしな。

 ヨーヨーについても、どんなものなのかもう少し教えてほしいんだよな。

 けど安易に裏通りに近づくのも危ない気がするし。

 できたら、サラさんの言ってた裏通りのマッピングと合わせて行きたいんだよな。

 それだったら、ついでにあの辺りのマッピングもできるし。


 と、考えていた所で、ふと気づいた。

 あれ、俺今日サラさんとデートしてたんじゃね、と。

 一緒に服屋とか行って、アイス食ったり、昼飯食ったりして、ちょっと余計なところも行ったけど、大通りを二人でウインドウショッピング、と言えば、これは立派なデートと言えないだろうか、いや言える。

 そう考えると、すごく嬉しくなる反面、気づいたのが今で良かった、とも思う。

 多分買い物の途中で気づいていたら俺はかなり挙動不審になっていたと思う。


 明日ちゃんと謝って仲直りしたら、またデートしてくれるだろうか。

 いや、デートと思ってるのは俺だけだろうけど。

 俺の脳内設定ではサラさんは俺に惚れてるんだから、デートと思ってていいはずだ。

 いや、誰に言い訳してるんだ。


 うん、疲れてるみたいだ。

 もう寝よう。


「ルッツ。寝よう。」


 と言うと、ルッツは昨日と同じように俺のおなかで丸まった。

 心なしか昨日よりちょっと大きくなった気がする。

 さすがに一日で成長はしないだろうけど、一杯ご飯を食べてちょっと体調が戻ってきたおかげかな。

 あ、そのうちブラシとかのルッツ用の身の回りのものも揃えてやんないとな。


 とか考えているうちに俺の意識はなくなっていた。





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