12/30
先行投資
「どったの?二人とも。」
そう美希が様子のおかしい2人に聞く。
「いつも通りですよね。若日さん」
「そうだ、いつも通りだ。」
どう考えても言動がおかしい2人を不信な目で見ながらも、別の話を美希がする。
「そういえば、噂聞いた?」
「なんの噂だ?」
「初日に私に絡んできた高須良樹とその取り巻き達の数人が行方不明らしいよ。あいつらルールを破って12時以降にもフラフラしてたらしいから、先生から制裁を受けたっていう話だよ。」
「確かにそんなルールあったな…」
「それにしても私たちいいスタートダッシュきったね!」そう言って憂が会話に入ってきた。
「私たちはログハウスだけどほとんどの人は小さいテントとかみたいだよ。外に出て少し歩いてたらテントがちらほらあったよ。」
「で、今日は何しようか若日」美希と憂から視線を浴びる。
「今日はしようと思っていることがあるんだ。」
と若日が言うと2人から「なにするの?」という疑問をぶつけられる。
「貴重なポイントを食料に使い続けるのはもったいないだろ。だから、自分たちで食料を手に入れるために釣りにいく。まぁ、肝心の道具はポイントで交換するんだが。」
「なるほど、先行投資というわけだ。」憂が納得という表情で言う。




