↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
《23万文字1.8万PV突破!》リアルとゲームのギャップが凄いが何故か絵になる美男美女  作者: 小春日和
第4章 オフィス編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
71/93

第66話 知り合いのイラストレーター

◈┈◇┈◈┈◇┈◈┈◇┈◈┈◇┈◈┈◇┈◈┈◇┈◈


本作品のキャラモチーフのLINEスタンプ販売中です!


『リアルとゲームのギャップが凄い人達』

で検索してみてください☆


晃、陽奈、実莉、拓郎、海斗のリアルとゲームのキャラクタースタンプです。

「電話できん?」「ご飯あるよ」「え?なに?」「肝に念じろ」

等色々な場面で使えるスタンプがたっぷり40個入ってます。

リアギャプメンバーと一緒にLINEトークを盛り上げていきましょう!


◈┈◇┈◈┈◇┈◈┈◇┈◈┈◇┈◈┈◇┈◈┈◇┈◈


月曜日の朝。


週の始まり。


通勤通学中の人々は皆、なんとなく足が重い様子。


そんな中、群を抜いて足取りが重い人物がいた。


「はぁ……」


スーツ姿にエナメル質の大きな黒いリュックを背負い、両手で持ち手部分を押さえながら猫背気味で歩く青年。


国崎翔馬だ。


いつもはスタスタと元気よく歩く彼だが、


今日は高身長に見合わないほどに歩幅が狭い。


駅からなんとか職場に辿り着く。


エレベーターを降りて、


オフィスについてから何となく視線が向かったのは、


実莉の席だった。


カバンはない。


出勤直後のルーティンであるコーヒーも置いてない。


まだ出勤していないようだ。


国崎は静かに瞳を閉じ、大きく息を吐く。


「おはよーございまぁすー……」


漂う暗いオーラ。


明らかに普段の彼とは異なっていた。


どよーんとしながら自分の机へ向かう。


隣の席の同僚の青年が、そのオーラをすぐに察知する。


「お前……どしたんだよ」


机に荷物を下ろす国崎を、異様な物を見る目で見つめる。


「新章の始まりから空気重くするのやめろよ」


「なんの話だよ……」


同僚の発言にため息をつく国崎。


「で、なんかあったの? ……まさか先週末早退したのは、身内の不幸ごとだった……?」


「いや違う。ただの手伝い」


「よかった。心配したわ」


同僚はほっと息を吐く。


先週末の早退。


それは夏祭りの焼きそば屋の手伝いのためであった。


嫌でも思い出してしまう。


大人びた浴衣姿の実莉の照れくさそうな笑顔と、


その隣で親しげに寄り添う晃の姿を。


脳裏に二人の姿がよぎり、げんなりしてしまう。


「近いんだよ……距離が……」


カバンから書類を取り出しながら、思わず呟く。


「えっ、俺?」


自分に言われたと勘違いした隣の同僚が、大袈裟に距離をとる。


「いや、お前に言ってない! ただの独り言」


慌てて否定する国崎。


同僚はその様子をしばらく見つめ、何かを察したように、


ははぁ、と顎に手を当てる。


「乃村先輩関連か」


「はっ!? なんでわかった?!」


国崎は目を見開きながら同僚を見る。


先ほどのどんよりした雰囲気といい、


今の反応といい……


国崎は感情が表に出やすいタイプだ。


かなり。


「……わかりやす」


同僚は思わず吹き出す。


笑われたことが気に食わないのか、


国崎はあからさまに頬を膨らませた。


「ほっといてくれっ!」


プイッとそっぽを向きながら荒々しく席につく。


「まぁまぁ」


「話してみなよ、何があった?」


「言わない」


「黙っててもわかんないぞー」


「言わない!」


「……話したら楽になるしさ! ずっとそんなどんよりしたオーラ出されてたら困るって!」


「……」


同僚の押しに観念したのか、国崎は小さくため息をついた。


「誰にも言うなよ」


「任せろ」


念を押してから、国崎は話し始める。


先週末の早退は、夏祭りに出店する実家の焼きそば屋の手伝いのためだったこと。


焼きそば屋に浴衣姿の実莉が来たこと。


実莉は青年と二人で来ていたこと。


かなり親しげだったこと。


「……なるほどなぁ」


話を聞き終わった同僚は、腕を組みながら頷いた。


「それ、乃村先輩の彼氏じゃね?」


「なっ?!」


「違うって!!! 前、駅で会った時は友達って言ってたし!」


「それ過去の話だろ」


「なんで傷えぐるの?!」


胸を押さえながら反論する国崎を横目に、


同僚は机に仕事の準備を出し始める。


「もう本人に聞けばいいじゃんか」


「え?」


まさかの提案に国崎が固まった直後。


「おはようございます」


規則正しくヒールの音を鳴らし、実莉が出勤してきた。


足音に合わせてサラサラと揺れる赤髪。


姿勢良く歩く姿。


相変わらず仕事ができそうな雰囲気を纏っている。


夏祭りでの出来事がまるで嘘かと思うほど、


いつも通りだ。


「ほら、噂をすれば」


実莉を指差しながら、同僚が国崎の方を見る。


そして、指を宙に向けたまま、固まった。


「……何してんの」


同僚の視線の先には、


いつの間にか自席の椅子の後ろに屈んで隠れた国崎の姿が映った。


178センチの大きな体。


もちろん隠れきれるわけがなかった。


椅子の上から茶色い癖っ毛がぴょこんと見える。


まるでかくれんぼしている大型犬のようだった。


「なんか……反射で……」


国崎は恐る恐る顔を覗かせながら答える。


実莉はそんな国崎たちに気づく様子もなく、


いつも通りコーヒーメーカーへ向かっている。


自分の奇行を見られていなかったようで、ほっと胸を撫で下ろす。


「本人に聞けるわけないだろ……」


そう言いながらゆっくりと立ち上がる。


そして隣の席を見る。


「え?」


周囲を見渡す。


いない。


先ほどまで隣で話していたはずの同僚が。


「まさか!?」


国崎は慌てて実莉の方へ視線を向ける。


「乃村先輩〜」


そこには実莉に向けて片手を上げながら駆け寄る同僚の姿が。


「あ、おはよう」


実莉も挨拶を返している。


「おまっ!?」


駆け出そうとする国崎だが、もちろん間に合うはずもない。


「乃村先輩、彼氏いるんですか?」


聞いた。


どが付くほどストレートに。


突然の質問に目を丸くする実莉。


それを遠くから見て頭を抱える国崎。


「え……」


「い、いないけど……」


「そうなんですね〜」


返事をしながら国崎の方を見る同僚。


――いないってさ。よかったな。


とでも言いたげに小さく親指を立てる。


国崎は呆れながらも、


晃とはまだ付き合っていないという事実に内心ほっとした。


その時。


「乃村さん、おはよう。ちょっといい?」


実莉の後ろから上司が声をかける。


「あ、はい」


入れ立てのコーヒーを片手に振り返る。


「先週全体メールで送ったイラストレーターの件なんだけど……」


書類を見せながら話す上司。


「あ、イラストレーター見つかったんですか?」


駆け寄ってきた国崎が、軽く同僚の頭を叩きながら話に割って入る。


「お、そうそう。募集してたんだけど、乃村さんが見つけてくれたんだよ」


急ぎだったからほんと助かる、と後頭部に片手をやりながら上司が笑う。


「へぇ……」


少し、嫌な予感がする。


「イラストレーター……のん先輩のお知り合いですか?」


「あ、うん。たまたま友達がデザイナー兼イラストレーターしててね」


「声かけてみたら、快く承諾してくれて」


上司に手渡された書類に目をやりながら、実莉が答える。


「社員証を仮発行したいから、この書類をその人に渡して記入してもらってきて!」


書類を渡し終え、その場を離れる上司。


「はい」


答えながら大事そうに書類を自分の席に運ぶ実莉。


その後ろを追う国崎と同僚。


「そのお友達って……」


「もしかして男ですか?」


また同僚が変な質問をする。


「まあ、そうだけど……」


怪訝そうに答える実莉。


「あ」


「くにも知ってる人だよ」


実莉は国崎の方を振り返りながら笑う。


その一言で、分かってしまった。


国崎と実莉の共通の知り合い。


一人しか思い当たらない。


グレージュのマッシュヘア。


気だるげで眠そうな瞳。


「もしかして……」


「……晃さんですか」


そうであってほしくない。


そんなことを思いながらも、名前を口に出してしまう。


「当たり!」


のん先輩は、


見たくもないほどに明るい笑顔で頷いた。

◈┈◇┈◈┈◇┈◈┈◇┈◈┈◇┈◈┈◇┈◈┈◇┈◈


ご覧頂きありがとうございます!

少しづつではありますが、お話の更新を頑張って参ります。是非ブックマーク登録で最新話の更新をお待ちいただけるとありがたいです( *´꒳`*)


「面白い!」「続きが気になる!」と思ってくださったら、ページ下部にある【☆☆☆☆☆】を【★★★★★】にして応援していただけると、執筆の励みになります!星1つ頂けるだけでもモチベーションめちゃくちゃ上がります!


皆様、応援よろしくお願い致します(>人<;)


◈┈◇┈◈┈◇┈◈┈◇┈◈┈◇┈◈┈◇┈◈┈◇┈◈

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。