第二夫人は満喫する
大爆笑する大公夫人に送り出されたおじさまと滞りなく初夜を完遂し、月に一度決められた日に務めをこなしたキャロルは、半年後に懐妊した。
ちなみに、再びの王命によりキャロルは大公閣下の第二夫人となり、子が七歳まで育ったら元夫は後継から外される予定である。
笑い上戸の夫人と、話し上手のおじさまと、物事をあまり深く悩まないキャロルは、非常に馬が合った。
しかし、平和の大部分はおおらかな大公夫人のお陰である。
キャロルはもう熱烈に夫人が大好きで、彼女も大層可愛がってくださったので、まるで母娘のように過ごせた。
元夫と奥様は、療養(謹慎)のため王家所有の別邸へと引っ越して行かれた。
奥様はキャロルの存在が大変ストレスなようなので、離れた場所でゆっくり休んでほしい。
夫となったおじさまとは、男女の愛はないが信頼がある。
第一夫人は、久しぶりの赤子の世話が楽しいようで、あれやこれやと気遣い手を貸してくれる。
長子が無事に七つになった時、予定通り元夫は後継でなくなり、なぜか夫婦仲が破綻して離縁の運びとなった。
さらになぜか元夫から復縁を求められたが、被せ気味にお断りした。冗談オモシロイ。
子だくさん家系のキャロルはその後、三男四女に恵まれた。
おじさまと第一夫人を見送った後は、長子が家督を継ぐのも見届けて、元夫を躱しつつ大公家を去った。
若くして婚姻したキャロルには、まだまだやってみたいことがたくさんある。旅とか、恋とか。
これからは、キャロルだけの人生だ。
国内を悠々自適に旅する前大公の第二夫人が、行く先々で特産品を生み出したり、迷子になった姫様を助けたり、露店の伝説の呼び子になったり、素敵な紳士の連れができたりするのは、また別のお話。
お粗末様でございました、、、m(*_ _)m




