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夜景


 少し歩いて、展望台にたどり着いた。


「おー……」


 展望台の上は円形になってる。そこからぐるっと周囲の夜景を楽しめるようになってるみたいだね。すごくよく考えて作られてると思う。


『はえー。こんなんなってんのか』

『いいな、この構造。わりとたくさんの人が夜景を楽しめそう』


 人も多いし。落ち着いて見るのはちょっと難しいかもしれない。

 でも……。それでも夜景としては十分だと思う。すごく綺麗。眼下にたくさんの星が輝いているように見える。星じゃなくてお家の明かりとかだけど。


「わあ……。これはすごいね」

「すごーい!」


 ちいちゃんがぴょんぴょんと飛び跳ねて喜んでいてすごくかわいい。周りの視線もなんだか穏やかだ。そんな視線も私を見つけると固まるんだけど。人が多いと気付きにくいのかな?

 でも……。やっぱり、落ち着いて見たいね。


「もうちょっと高いところ行こう」

「え?」

「もしかして……」


 そのもしかして、です。真美と学生さんには手を繋いでもらって、ちいちゃんは真美に抱き上げてもらう。それをしっかりと確認してから、ふわりと浮かび始めた。


「あ!」

「すごい!」

「本当に飛んでる……!」


 そんな周囲の人の声。コメントもなんだか盛り上がってる。


『よっしゃリタちゃんの飛行魔法見れた!』

『視聴者があの場にいるだと!?』

『俺もその場にいたかった!』


 視聴者さんがいるらしいね。まあ気にしないけど。

 ふわふわ浮かんで上空へ。ある程度のところまで浮かび上がって、地上を見下ろした。


「ん……」

「すごーい……」

「きれー!」


 ちいちゃんも大喜び。かわいい。

 せっかくだから夜景を見ながらおやつを食べよう。魔法で真美たちが落ちないようにしてから手を離す。真美も学生さんも最初は手を離そうとしなかったけど、ちゃんと説明したら離してくれた。


「わ……本当に浮かんでる……」

「すごい……どうやってるんですか!?」

「魔法でちょこっと」

「わからない!」


『草』

『分かるはずがないから諦めなさいw』


 地球の人には分からないと思うからね。

 アイテムボックスからカステラを取り出して、みんなに配る。あとは夜景を見ながらおやつだ。


「もぐもぐ」

「あはは……。なんだか、すごく贅沢な時間かも」

「一生に一度の経験です……」

「おいしー!」


 ちいちゃんは一番この状況を楽しんでいるかも。

 そうしてのんびりと夜景を楽しんでから帰宅した。もちろん学生さんはちゃんと送り届けたよ。




 精霊の森に帰ってきた。今日は世界樹の前に直接転移だ。

 師匠と精霊様はすでに待っていて、帰ってきた私を撫でてくれた。気持ちいい。


「おかえり、リタ。楽しかったか?」

「長崎県は美味しかった」

「うん。前も言ったがそれだと長崎県を食べてる化け物だ」


『長崎県は魔女に食われちゃったのだ……』

『きゃー! 食べられるー!』

『リタちゃんになら食べられてもいい!』


「お前らは何を言ってんの? 見ろよ、リタがすごく微妙そうな顔してるぞ。


 それは……うん。だって、すごく変なことを言うから。視聴者さんには変な人が結構多いよね。


「私はみんなと仲良くしたい」


『やだ……すてき……』

『とぅんく』

『抱いて!』 


「お前らそういうところだぞ……?」


 ちょっと意味が分からないから、晩ご飯にしよう。

 アイテムボックスから佐世保バーガーを取り出して、師匠と精霊様に渡した。師匠は興味深そうに佐世保バーガーを見てる。師匠も食べたことがないらしい。


「行ったことがないの?」

「シンプルに遠い。今なら行けないことはないけど」

「ん……」


『以前のシッショは関東住みだっけ』

『普通に遠いわなあ』

『お金もかかりそうだし』


 そういうものらしい。私は転移で行くから時間もお金もかからない。そういう意味では魔女で良かったと思う。


「カステラというのは、美味しいお菓子ですね……。こちらも美味です」


 精霊様が続けて食べたのは五三焼きカステラ。食べるたびに何度も頷いてる。すごく気に入ってくれたらしい。


「これは……本当に美味しいです……」

「お、おお……。精霊様がそこまで気に入るのは珍しいな」

「ん」


 精霊様のお気に入り、だね。また買っておかないと。


『精霊様はカステラがお気に入りか』

『これあのお店やばいことになるのでは?』

『異世界の神様御用達!』

『文字通りの意味だから困るw』


 神様ではないけどね。かなり近いとは思うけど。

 私もカステラを食べる。うん。甘いものでは私もかなり好きな方。しっとりとした食感も濃厚なコクと甘さもすごくいい。


「んふー」


『まさか……追加のメシテロがあるなんて……!』

『いつものことでしょうがお馬鹿』

『ちょっと追加で出前頼んでくるわ!』

『食べ過ぎでは?』


 あまり食べ過ぎたら体に悪いよ。私たちは関係ないだけで。

 さてと……。明日はまた獣人国だ。今度こそ、獣人国の美味しいものを食べたいところ。商人さんのせいで台無しになっちゃったからね。明日はちゃんと食べたい。


「つまりルドガーのメシもってことだな」

「…………」

「美味しいのに考えるレベルか……」


 臭いを考えると……ちょっと、困る。それも明日考えればいいこと、ということで。今はとりあえず、ご飯を楽しまないとね。


壁|w・)精霊様はカステラがお気に入り。


次回からはまた獣人国へ。

次回投稿は4月3日です。


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― 新着の感想 ―
 通販で見つけたからカステラは食った、人数いるから数買おうとしたら予約にしてくださいと言われた。一人一本は食べたいよね?だめなの?
カステラは 砂糖まぶしたのや普通のとかもあるからね 土産はビードロかな?
もうシッショに頼んで真美ちゃんの家の近くに祭神を精霊様にした精霊信仰の神社勧進したらいいんじゃない?もちろん名物はカステラで
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