喫茶店のプリン
壁|w・)ここから第43話のイメージ。
「ごくり……」
朝の喫茶店。私はメニューにあるそれを見て、美味しそうに見えるその写真を見て、とても、とっても食べたくなった。
「お持ち帰り三十個で」
「さん……っ。かしこまりました!」
「というわけで、買ってきた」
「何やってんの?」
世界樹の前。他にも美味しそうなものがあったから買っておこうと昨日の朝に行った喫茶店にもう一度行って、いろいろ買ってきた。今は世界樹の前にそれらを並べてるところ。
師匠はいっぱいのそれを見てちょっと引いてる。精霊様は苦笑いだ。二人ともひどいと思う。だって、写真では美味しそうだったし、こうして並べてみてもやっぱり美味しそうだから。
とりあえず配信開始、と。
『リタちゃんおはよおおお!?』
『配信直後にどアップで見せつけられるプリン!』
『プリン?』
『あの喫茶店のプリンと見た!』
おお、すごい。見ただけで分かるんだね。
私が買ってきたのは、プリン。大きめのプリンにホイップクリームがたっぷりと。さらにチェリー、かな? それもホイップクリームの上にちょこんとのせられてる。
プリンの周りにはコーヒーゼリー。苦いのはちょっと苦手だけど、プリンと一緒に食べたら問題ないと思う。
さらにカツカリーサンドも追加で買っておいた。いっぱい食べられる。
「いただきます」
早速食べよう。アイテムボックスから取り出したところだから、まだまだできたての美味しさのカツカリーパンにかぶりついた。
んー……。さくさくのカツがとっても美味しい。ちょっと辛めではあるけど、これがいいんだよね。とても、美味。
「あの喫茶店のパン、美味しいよなあ」
もぐもぐと食べながら師匠がそう言う。師匠も行ったことあるのかな?
「俺が地球にいた時にも当然あったよ。かなりの人気店で、落ち着いては食べられなかったけど」
『人気店あるあるやな』
『喫茶店なのに落ち着けない……つらい……』
『こればっかりは仕方ない』
難しいね。お客さんが少ないと店を続けるのが難しくなるだろうし、人が多いと喫茶店なのにゆっくりできない。お店でコントロールなんてできないだろうけど。
パンを食べ終えたら、プリンだ。
まずはチェリーから。ぱくりと食べる。甘酸っぱい果物だね。小粒だけど、美味しい。これをいっぱい食べてみたいな。
「いや、あのですね、リタ……」
「ん?」
「種は……食べないものだと思いますよ?」
そうなの? そうだね。でももったいないから。
『ガリゴリガリ』
『ひぇっ……』
『もったいない精神で種をかみ砕くんじゃありません!』
普通の人は真似するのはだめだよ。歯がおかしくなっちゃうだろうから。
それじゃあ、プリンだ。スプーンでつつくと、ぷるぷる震える。そっとすくってぱくりと食べた。
「おお……。ぷるぷるで、なめらか。甘くて美味しい」
『あああああ!』
『まさか二日連続でこの喫茶店に来ることになろうとは……!』
『すごく美味しそうです……』
すごく、美味しい。上のホイップクリームと一緒に食べると、さらに甘さが際立ってお口の中が幸せになれる。甘いって、いいよね。
「んふー」
『なんで朝からメシテロしてくるんですか?』
『リタちゃんの表現は控えめだけど、だからこそ誇張されるバラエティより美味しそうに見える』
『とてもわかるw』
周りのゼリーはほろ苦いって言えばいいのかな? 控えめだけどちょっと苦め。でもそこまで苦すぎるわけでもないから、コーヒーが苦手な人でも食べられると思う。
それに、甘いプリンと一緒に食べるとほどよく中和されてやっぱり美味しい。甘さと苦さって全然違うように感じるのに、一緒に食べても美味しいんだね。不思議。
もぐもぐ。
『すごい勢いで消費されていく……』
『ちょっと目を離したすきに一個消えて、次のプリンを食べ始めてる』
『お気に入りかな?』
ん。お気に入り。
もちゃもちゃと食べていたら、師匠と精霊様がなんだかおかしそうに笑っていた。
「ん? なに?」
「なんでもないさ」
「私たちは一個だけでいいので、いっぱい食べてくださいね」
「ん!」
それならいっぱい食べよう。とても美味しいから。
『子供にお菓子を譲る親の図』
『親子してんなあ』
『こんなに美味しそうに食べていたら、見守るだけでも幸せだろうからな』
『親かな?』
もぐもぐと食べる。甘いって、幸せ。
「んー……。今日は……もぐもぐ……甘いものを食べたい」
「どうした急に」
「日本に行くから……もちゃもちゃ……安価は、甘いものが食べられるところで」
「口の中を空にしてから喋りなさい」
「ん」
『怒られたw』
『やっぱり親子だわw』
怒られてしまった。気をつけよう。
たっぷりとプリンを食べて、満足。それじゃあ、日本に行こうかな。まずは真美のお家に寄ってから行き先を決めよう。楽しみだね。
壁|w・)ぷるぷるプリンもいいけどなめらかプリンもいいよね!





