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パジャパ

 そしてパジャパの日

「りかのん家オシャレー」

 りまちゃんが言った。

 あ、りまちゃんも初めての訪問なんだ。

「とりあえず玄関先もなんだからみんな入っ

 て。」

「「「はーいお邪魔しまーす」」」

 みんなの声が揃った。

 

 玄関を開けると、一匹の白い猫ちゃんがお

 出迎えしてくれた。

「にゃ〜ん。」

 かわいい。

「名前なんて言うの?」

 私は、猫ちゃんを撫でながら聞いた。

「名前は、ホワイト」

 ホワイト‼︎

 みたまんま。

「あぁ、ホワイト…。斬新な名前だ。」

「うん。だね。」

 そんな話をしていたら、

 ガチャ

 誰かが入ってきた。


「うおッ…女子がいっぱいいる…」

「あ、海斗お帰り。今日パジャパ。」

「あー、なんか言ってたな。じゃみなさんご

 ゆっくり。」

 爽やかな笑顔で部屋に入って行った。

 りかのちゃんお兄さんいたんだなー。

 知らなかった。 

 

 夜ご飯をみんなで楽しく作り食べた。

 お兄さんには、りかのちゃんが部屋に持っ

 て行ってあげていた。

 さ、お腹もいっぱいになったしパジャパの

 はじまりー‼︎

「はい!じゃあ、りまー。今彼氏とどんな感

 じなわけよ?」

 りかのちゃんがニマニマしながら聞いた。

 すると予想もしない答えが返ってきたじゃ

 ない。

「実は…別れました‼︎」

 えーっ⁉︎

 みんなびっくりしていた。

 もちろん私も。

 この前までラブラブだったんじゃ…。

「えっ⁉︎どう言う事⁇」

 りかのちゃんもびっくり初耳状態だ。

「実はさ、彼氏〇〇高校なんだけど…」

「えっ〇〇高校…⁉︎めっちゃ頭いい」

「うん。医者の息子でね。ゆくゆくは病院を

 継ぐみたいなんだけど、すでに私と付き合

 う前から婚約者が決まってたらしいの。で、

 そろそろお遊び終了だからって言われて」

「はぁ⁉︎じゃあ、りま遊ばれたって事⁉︎」

 りかのちゃんは、キレ気味で聞いて来た。

「うん…そうなる」

「ひどい」

 ひかりちゃんがうつむいた。

「でも騙された私も悪いし、もう吹っ切れた

 から大丈夫‼︎言えてスッキリした!」

 りまちゃんは、嘘一つないって感じで笑っ

 た。

 そっか…

 恋にも色々あるんだな。


「で、ひかりは部長の福田くんとそれっきり

 なの?」

 りまちゃんがひかりちゃんに質問した。

「うん。出禁になってそのまま。」

「そっかー。」

「部長と言えば副部長の須藤くんの事りまち

 ゃんは、どう思ってるの?」

 私の質問にりまちゃん

「うーん。明るいしいい人そうだけど別れた

 ばっかりだからなー。」

「そっか。そうだよねー。」

「うん。で、あかりは?隆正くんとどうなの

 よ?」

「えっ、私は…それから進展なし」

「なるほどー。りかのは?」

 りまちゃんからの質問に戸惑うりかのちゃ

 ん。

「あのねっ、実はさっきみんなが会った人お

 兄ちゃんじゃなくて弟なの。」

「えっ、じゃあ中学生⁇」

 ひかりちゃんが目を丸くした。

「ううん。同じ高校一年生なんだけど…」

「双子⁉︎」

 りまちゃんもびっくりだ。

「ううん。」

 ⁉︎どういう事だ⁇

「実は、親が再婚してお互いの連れ子が同い

 年だったってわけ。で、私の方が一週間早

 く産まれたからお姉ちゃんってわけ」

 あー、なるほど。

 だから二人きりだと気まずいのかー。

「りかのちゃん海斗くんの事好き?」

 私の質問にりかのちゃん、

「うーん…弟だしそんなわけないって思って

 他の人と付き合ってみたんだけどどうして

 も海斗と比べちゃうんだよね。ですぐ彼氏

 と駄目になるの。」

「じゃあ、もうそれは好きなんだよ。」

「りま、声でかいから!」

「あー、ごめん…」

 海斗くんは、別の高校でサッカーのキャプ

 テンをしているらしい。

 みんないろんな恋してるんだな。


 …

 しかし私は、恋の悩み以外もあったりする。

「あのさ、私…実は悩みがあってさ。」

 私の発言にみんな真剣に聴いてくれた。

「うん。どうした?」

 心配そうにりかのちゃんが聞いてくれた。

「実は、私…あんまり長く生きられないかな

 って思ってね。」

「えっ、あかりちゃんも持病あるの?」

「あかりちゃんもって?ひかりちゃん持病持

 ちなの?」

「うん。私は、心臓に少しね。でもそこまで

 激しい運動じゃなければ大丈夫。かなりよ

 くなってきてるし。」

「そうなんだ。心臓に…」

「うん。だから特に物心ついた頃から当たり

 前のことができるのが幸せで、それにいつ

 かみんなより先に居なくなってしまうなら、

 少しでも多くの人に私の事覚えてて欲しい

 って思って生きてきたの。」

 だから…だからみんなにいつも挨拶を。

 そういう事情があったんだね。

 

「ごめん。私は、持病なくて…これ」

 みんなが一気に私の手を覗きこんだ。

「ん?手のひら?」

 ひかりちゃんがキョトンとした。

「生命線…短いでしょ⁇」

「アハハ!大丈夫だよー。うちのばあちゃん

 もっと短いけど百歳過ぎてもまだ生きてっ

 から」

 りまちゃんが笑いながら話してくれた。

「マジ⁇」

「うん。マジマジ‼︎」

 ホッ。

「なら、よかったー。小さい頃からずっと心

 配してたんだよー。」

「よかったね。あかりちゃん。」

 ひかりちゃんが優しく笑った。

 

 それぞれいろんな事情とか抱えているんだ

 ってことがわかった。

 にしても、みんな話が衝撃的過ぎるよ…。

 

 パジャパが楽しく終了した一週間後…

 りまちゃんの別れた彼氏が放課後学校に現

 れた。

 

 続く。

 

 

 

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[一言] 一気読みしてしまいました(#^.^#) 続きが気になる…
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