退治開始いたします
はぁ。
小学生の私は、よく縁側で日向ぼっこをし
ていた。
そこで毎日大きなため息をついているので
ある。
「おやおや、まーた悩んでるのかい?」
「おばあちゃん…」
「大丈夫だよ。そんなに悩まなくても。」
「でも…」
私が何に悩んでいるかと言うと、生命線が
とても短い事。
ある時おばあちゃんは言った。
「どれだけ長く生きてても幸せじゃない人も
いるんだ。長く生きることよりもどれだけ
濃い人生を送れたか、それが一番大事じゃ
ないかい?」って。
う〜ん…
そうなのかなー…。
私の名前は、倉井あかり
くらいあかり。
暗いの?明るいの?
どんな名前だよってよくバカにされる。
そんな私は、もうすぐ高校生。
絶対また名前でバカにされる。
でも私は、強くなった!
だからもう大丈夫。
やっぱり入学早々に男子にバカにされた。
斜め前の席の隆正くん。
「おまえくらいの?あかるいの?くらいあ
かりなんて変な名前だな」
そこで今までの私は、黙ってうつむいてい
た。
小学校の頃なんてそれで泣いた事もある。
しかーし‼︎もう泣きません。
「えーっ、私のフルネーム覚えてくれたのぉ。
うれしー。私に興味深々なんだね。」
といいにっこり笑う。
するとたいがい、
「はっ?別に興味ねーし。」
といいそっぽを向く。
退治成功。
それ以上しつこく言われなくなるのだ。
しかし、隆正くんはよく振り向いては私の
事を悪く言う。
「おまえ髪切ったんだな。似合わないぞ」
とか。
なのですかさず
「えっ、切ったのすぐわかったんだ。どんだ
け私のこと見てんだよ」って返してやった。
それからあんまり容姿について言わなくな
った隆正くん。
隆正くんの退治終了。
私には、ひかりちゃんと言うお友達がいる。
ひかりちゃんは、抜群に美人ってわけじゃ
ない。
でも、クラスで一番モテる。
どうしてだろう…?
ちょっとひかりちゃんを観察してみた。
まず一日観察開始。
朝イチクラスのみんなに笑顔で挨拶。
しかも一人一人に…。
そして席につくなり隣の男子に
「おはよう」って笑顔でご挨拶。
朝からあんなに爽やかに…。
しかも毎日あの笑顔でおはようなんて言わ
れたら、落ちるだろう。
いや、落ちてるな。すでに。
だって隣の席の男の子の顔めっちゃデレて
るー‼︎
休み時間
私の隣の席の男子のジャージが机の上にデ
ローンってなってた。
そして、誰かが通りすがり落とした。
それをひかりちゃん、自分が落としたわけ
でもないのに拾って畳んだー⁉︎
「ひかりちゃん偉いね。」
「そう⁈落ちたから拾っただけだよ。」
当たり前のように畳んできれいに置いた。
それを、後ろの席の男子が黙って見ていた。
落ちたか⁉︎
君も落ちたのか⁉︎
そして隣の席の男の子が戻ってきた。
あれ?ジャージ畳んであるぞみたいな感じ
だ。
「それ、ひかりちゃんが畳んでくれてたよ」
私の言葉に、
「おぅ…ありがとう…。」
と、隣の席の男の子。
照れとる⁇
それだけであんたも落ちたんかーい⁉︎
しかしひかりちゃん。自分からそれ畳んど
いたよなんて言わないんだよな。そこがま
たしおらしんだよなー。
私なら、言っちゃう。
ってかさっきも、倉田ー。シャーペン落ち
てたから拾っといたよ。お礼にシャー芯か
ーしてなんて言ったばっかりだ。
アハハ…。
お昼いつもはベラベラおしゃべりしながら
食べてたけど、ちょいとひかりちゃん観察。
手際良くお弁当を出して丁寧にお箸をだす
ひかりちゃん。
一口ぱく。
いい量のぱくじゃありませんか。
私なら、一口ぱくじゃなくて一口ばっくり
どっさりいく。
もう量からしてちがーう‼︎
そして口をあけずにモグモグと。
今まで気が付かなかったけど、食べ方美し
ーい。
「どうしたの?あかりちゃん?」
「うん。ひかりちゃんかわいいなぁって思っ
てさー。」
「えーっ、何それー」
あははは。
あっ…また大口で笑ってしまったわ…。
コホン。
とてもよいお勉強になったある日
新聞部の方が私達を訪ねてきた。
ぜひ、インタビューをしたいと。
私達⁇
ひかりちゃんじゃなくて私も⁉︎
私なんてインタビューさせていただいてい
いのかしら。
しかし、なんのインタビューなのかと思い
きや二人のモテる秘訣って書いてある‼︎
二人の⁈
って事は、まさかまさかのこの私がモテる
って事でありますか⁈
なぜだかわからないけど、二人でインタビ
ューを受けた。
わぁ。きっとこれは、あかりちゃんからの
おこぼれよ。
でも、いいわ。
それでも全然構わなくってよ。
そして新聞配信日。
えっ…
新聞をみてびっくり‼︎
続く。




