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今日もダンジョンでレベルアップ!貧乏無課金でも金持ちを蹴散らし、ざまぁ復讐そしてハーレムを作る!?  作者: まめたろう
17章「使役モンスターの変化」

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第166話「信じがたい力の証明」

#第166話「信じがたい力の証明」


 ――使役モンスターのラムが、ダンジョンの外に出られるようになった。

 その事実は、使役モンスターのFS遷移で大きな変化があると知っている俺たちでも息を呑むほどの衝撃だった。

 特に透子さんは驚いたようでとにかく落ち着かない。目が泳いで動き回ったりメモをしたりと忙しい。


 俺は朝倉さんへスマホで連絡を入れた。朝倉さんは「人化の状態ならば連れてくることができるか?」と聞いてきたのでおそらく問題はないと返事。

 そして、ラムも含めて協会ハンタービルで正式に打ち合わせを行うことが決まった。今後どうするべきか方針を話し合う。

 ということで俺、ラム、ひより、ルナ、そしてエリナさんと透子さんの6人(5人+1体)はそのままハンター協会ビルに向かった。

 移動している時のラムは本当に普通の人なので不思議な気分になる。


 ハンター協会ビルに着くと、いつものようにエントランスはざわついていた。いつもと同じざわつきだと思うけど、何かが違うようにも感じた。みんながこちらを見てるのではないかと緊張した。

 それを察したのかエリナさんが「落ち着きなさい。誰もあなたのことを見ているわけではないわよ」と言ってくれた。まあそうだよね。でも大きな秘密を持っていると思うと、どうしても緊張してしまう。


 朝倉さんへ到着の連絡を入れると「人払いは済ませてある。上へ来てくれ」との返事が来た。

 俺たち6人(5人と1体は)エレベーターで高層階へ。朝倉さんのオフィスに向かった。エレベーターの中で見てもラムはどう見ても人間だ。本当に不思議なことが起こったものだと実感する。


 そうして朝倉さんのオフィスに入った。本当に人払いが済んでいるようで静かだ。他には誰もいない。


 朝倉さんが慎重に尋ねてきた。

「その女性が……使役モンスターの人化状態なのかい?」


「はい。彼女がラムです。ラム、挨拶してくれ」


「初めまして。ラムです。宜しくお願いします」


 朝倉さんは目を見開いた。

「……本当に人間の女性にしか見えないな。話もできる、表情も自然だ。信じられん。何か使役モンスターだと証明できるものはないか?」


 確かに普通の人がダンジョン外で見れば、ラムが“使役モンスター”とは到底思えないだろう。俺たちはダンジョン内で見慣れているが、他人からすれば常識を覆す話だ。


「間違いないわよ。私の目で確認してるんだから」とエリナさん。


「私も立ち会っています。間違いありません」と透子さんも援護する。


「もちろん、君たちを疑っているわけじゃない。ただ、あまりに非常識な話でね」

 朝倉さんが額に手を当て、困ったように笑った。


「さすがにここで人化の解除を見せるわけにもいきませんしね」

 俺が言うと、ラムが一歩前に出た。


「ダンジョンの外に出ても力は保持しています。何か壊してもいい頑丈な物はありませんか?」


「えっ? マジで? 力を保持しているの?」

 ラムの言葉に俺は再び驚いた。人間はダンジョンの外に出たらダンジョン内での圧倒的な力は使えなくなる。まあ普通の人間に戻るわけだ。

 でもラム力を保持したままと言う。それは本当なのだろうか?更にとんでもない話なのだが。


「――ほう、それは興味深いな」

 朝倉さんが机の引き出しからコインを取り出した。


「これを曲げてみてくれるか?」とコインをラムの方向にはじく。


 ラムはそれを軽く受け取ると、両手で軽く力を込めた。するととんでもないことが起きた。

 

 ――パキンッ。


 乾いた音を立てて、金属のコインが真っ二つに割れたのだ。

 その場の全員が息を呑んだ。


「……うそ、割れた……? コイン曲げとか通貨曲げなら見たことあるけど、割るのは初めて見た」

 と俺は思わずつぶやいた。コインが割れることなんてあり得るのか?


「これぐらいなら簡単ですよ。ただ力加減が難しいですね。こちらでご主人様と一緒に生活する時にはものを壊さないように注意し、慣れる必要がありそうです」とラムは涼しい顔をしている。


 朝倉さんは渡されたコインの破片を見て、呆然とつぶやいた。

「コインが本当に真っ二つに割れている……これはもう信じるしかないな。人間には到底できない芸当だ。本当にとんでもない」


「時間があれば握力検査もしよう!」と透子さんが再起動した。

 でもどうやって検査するのさ。この調子だと、ラムが本気になったらどんな握力計でも壊してしまうぞ。


 それからは当面の方針を確認する会議となった。

 結論として、使役モンスターに関する情報――特に人化や外出能力――はやはり極秘とした。漏れれば大混乱になるのは必至。慎重すぎるほどの対応が必要だ。


「ということで使役モンスターの秘密保持は継続だ。本当にどうしたものか、頭が痛いな。計画を練り直さないと」と朝倉さんがつぶやいている。放心しているようにも見える。珍しい光景だ。


 でもその気持ちは分かる。もし俺がお偉いさんの立場だったら間違いなく混乱することだろう。どうしたらいいのかと考え込むに違いない。

 朝倉さんは使役モンスターのFS遷移の情報公開をどうする方針なのか分からないが、悩ませてしまい少し申し訳ない気もする。


 そして俺は、心のどこかでこうも思っていた。

 ――せっかくラムが外に出られるようになったのだ。ラムにはこの世界を自由に見せてやりたい。それはもちろん他の使役モンスターも同様だ。

いつも読んで頂いてありがとうございます。毎日7時ごろ、20時頃の2話投稿を限界まで続けていく予定です。


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べ、べつに何も無くても頑張るけどね、、、 (^O^)/

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