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第49話 少女捕獲
今回は短めです。
少女が動きを見せると、それだけで警備員達は
おののき、少しでも警備員達の方に近付けば動け
なくなってしまう。その様子を、少女はにやつき
ながら見ている。少女に明確な目的など無く、あ
るのはただ警備員達に対する悪意のみ。警備員達
はこんな時にこそ動くべきであるはずなのに動け
ない。
どれだけ時間が経ったのか、誰にも分からなか
ったが、おもむろにひとりの警備員が動き出し
た。周囲に警戒し、亡き者にされた警備員と同じ
轍を踏まないようにする。少女にそっと近付き、
捕まえる。体が強張り、膝を震えさせながらも、
少女をしっかりと捕らえた。もう、逃げられない
ように。
その瞬間、少女は思い出してしまった。ここに
残っていてはまたこんな窮地に立たされてしまう
ことを。虚ろな思考の中で、意味があるのかさえ
分からない生存本能に身を任せ、少女は警備員に
抵抗した。
少女が難なく捕らえられ、安堵のため息を洩ら
そうとした矢先、少女がものすごい力で暴れ出し
た。恐怖のあまり放してしまいそうになるが、何
とかこらえた。少女の抵抗は止まらず、警備員は
体が硬直した。
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