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牢獄都市  作者: 布滝
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第39話 裁判探し

今回はほどよく短いです。暇な時にでもお読みください。

判決を知ることを一旦諦めた少女は、ひとまず


裁判官を探すことにした。裁判官さえ見つかれ


ば、判決を聞き出すことができるからだ。少女は


部屋を出ると、裁判官を探し始めた。


その頃、裁判官は帰途についていた。裁判を半


ば反則のような形で終わらせてしまったが、異論


を唱える者もいなかった上、規則に則った公平な


裁判が出来たはずだ。それに、過ぎたことを考え


てもしょうがないと自分を納得させて、このこと


を考えるのをやめた。


少女は、いつ裁判が終わったかによって、裁判


官が居る場所は変わると考えた。しかし、それを


知る方法は無い。ならば、いつ裁判が終わってい


たとしても、裁判官が確実に居る場所はどこか、


と少女は考えた。やはり、どこかの居住区に居る


はずだという結論になった。しかし、これも知る


ことはできない。八方ふさがりかと思ったが、少


女には不確定要素が多いものの条件が揃えば確実


に裁判官を見つけることができるであろう方法を


思い付いた。簡単なことだ。これから始まる全て


の裁判に行き、今回の裁判を担当した裁判官に会


えるまで裁判に行くことを繰り返せば良いのだ。


しかし、この考えにはとてつもなく致命的な欠


陥があった。この牢獄国家において、大抵の処罰


は刑期加算によって行われるため、裁判は滅多に


起こらないのだ。だからと言って、再び少女が裁


判を行わざるを得ない行為をする訳にも行かな


い。少女はまだこのことに気付いていなかった


が、気付くのも時間の問題だった。そうして少女


は、裁判探しを始めた。

読了ありがとうございました。よろしければ、感想を頂けると嬉しいです。

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