第21話 武装開発準備
今回は長めです。暇な時にでもお読みください。
少女は突拍子もなく、なおかつとんでもないこ
とを思い付いた。警備員になるための試験を受け
るなど面倒臭い上につまらない。ならば、芸はな
いが正面突破してしまえば良い。そのためには、
激戦にも耐える武装が必要だった。少女にとって
は残念なことに、これから乗り込もうとしている
場所の警備員は、才能を発揮し、造られた武装を
常に装備している。生半可なものでは、反撃どこ
ろか何も出来ないまま蜂の巣にされてしまうだろ
う。
だからといって、武装を製造する場所もなく、
作るための材料もないので、どうしようもない。
しかし、少女は生産するための場所なら心当たり
があった。しかし、そこを利用するためには、そ
の場所に侵入して、その上武装を開発できるよう
に改造を施さねばならない。だが、何も手段がな
いよりも、随分良い。そしてその場所とは、少年
が長く務めていて、少女が以前の計画に利用しよ
うとしていた作業場だった。
少女は息を潜めて、夜遅くになるのを待った。
皆が寝静まり、監視者の警戒が昼間よりも強化さ
れ始めた頃、少女は行動を開始した。作業場の場
所は知っている。上手くいけば、何か使い物にな
らなくなった廃材が置いてあるかもしれない。そ
んな思いを胸に秘めながら、少女は少年を抱えて
小走りで作業場に向かった。
少年は、作業場に行くと少女が提案して以来、
混乱しているのかぼんやりとしていた。
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