表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
遺伝子分布論 22K  作者: Josui
77/134

ゴシの話18

  今の彼らでゲーム内の勝率は7割ほどだという。

 適正レートの勝率50%前後に達するのはもう

 少し先になりそうだ。

 

 お土産屋を出た8人。そのうちの男性4人は

 大きなぬいぐるみと大きな紙袋を抱えている。

 

「じゃあ帰りますかあ」

 

 帰りはリョーコ・ミルズが運転席に座る。

 自動運転にしている限り飲酒後に運転席に座る

 のは法律上問題ないが。

 

 ホテルに着いて、サクハリンの二人はいったん

 帰るが、夜に女子4人で飲みにいくという。

「男子チームも行くでしょ?」

 アミが聞いてくるが、

 

「いや・・・、われわれ今日はちょっと・・・」

 

 そして翌日、木星ラグランジュポイント第1

 エリアへ出発する日だ。ここ以降は第5

 エリアまでサクハリンも同行する。

 

 昼頃にホテルでサクハリンと合流して、

 空港へ向かうが、女性陣はみな眠そうだ。

 3時まで近くの海鮮居酒屋ビッグショウで

 飲んでいたとか。

 

 そういえば。

 

 来た来た。テルオだ。でも、彼らとは違う船に

 乗り込んだ。別の客船で行くらしい。なんでも、

 クリルタイ国でしか受けられない教育を受ける

 ために、別船で缶詰めらしい。

 

 木星第1エリアへの旅が始まった。

 

 第1エリアへは10日間の旅だ。その間、

 ゴシ・ゴッシーは料理アドバイザーの仕事を

 もらった。

 

 客船と空母のシェフの仕事を手伝いながら、

 時間の合間にお互い知らないレシピを

 教えあう。

 

 客船内でも、最初の航行期間にやっていた

 気取った人々ごっこをもう辞めたようだ。

 ケイト・レイやトム、ブラウンも船内では

 ほとんどジャージを着ている。

 

 リアンはどこかの異国の装束だ。

「あ、これはですね、サムエというやつです。

 ええ、寒いわけじゃなくて、サムエです。

 まあ冬場はちょっと寒いですけど、ええ」

 

 この客船は一応民間船の扱いであるが、

 ケイト・レイの特注で、プールやトレーニング

 ルームが付いている。

 

 トレーニングルームには当然スパーリング用の

 リングがある。

 

「ひさしぶりに相手してあげようか」

 ケイト・レイがリングに上がり、

 アラハントのメンバーとスパーリングだ。

 

 ゴシはハントジムの練習には参加したことがない。

 ケイト・レイが昔プロのリングに上がっていた

 ことはうっすら聞いたことがあるぐらいだ。

 

「さきにトム少尉でアップさせてもらおうか」

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ