ゴシの話17
顔色の悪い4人組がメキシカンレストランに
帰ってくる。けっきょく方向を変えて
2回乗ることになった。
「昼飯食ってたら完全に逝ってたな」
じゃあ再開するか、そういってまた4人で
飲み始める。
「で、フェイク君、その子とどうなったの?」
ジェフが尋ねる。
「会いはしたんですけどね。やっぱその、ゲーム
の中と違うというか」
「ゲーム中はキャラも会話もすごく可愛かった
んですけどねえ」
フェイクが遠い目で回想する。
「つまり、フェイクのタイプではなかったと?」
エマドが現実に引き戻す。
「ちょっとそれ、僕興味あるなあ」
「あ、もしかしたらど真ん中かもですね」
「ゲーム名教えてくれる? ゲームってたしかに
それ系の子多そうやね。あとはこっちでも
サービスやってるかどうか」
フェイクとジェフで盛り上がってしまう。
「まあでもあるあるだな。男じゃなかっただけでも
よかったんじゃないか」
ゴシが遠い目で回想する。
「え、ゴシさんも会ったんですか?」
エマドが現実に引き戻す。
「ああ、おれの場合は髪の長いおっさんだった」
「会う前に写真とか確認しましょうよ」
「確認したって」
「僕も確認しましたよ」とフェイク。
「写真の技術が半端ないんだって」
ゴシとフェイクの声がかぶる。
ジェフが気づいた。
「つまり、写真で判断している僕は大魚を
逃している可能性があるってことですか」
こうして気づいたらもう夕方近くだ。
女子4人が来て、お土産を買うのを手伝えという。
ショップに向かう途中のパーク内エンターテイ
メントセンターで、面白いものを見つけた。
スペースカーマ・リアリティだ。
「へー、ここにも置いてあるんだあ」
「リアリティはたぶん世界同時リリースだよ」
「一回やってく?」
アミがうれしそうだ。
本物そっくりに作られたコクピットに5人で
座る。まだ最新機体が反映されておらず、
5人が使うのは、アシュラ、ハヌマーン、
ガネーシャ、パールパティ、そしてインドラだ。
プレイヤーが多いらしく、対戦キューを入れると
すぐ相手が見つかった。
最終的に、アシュラとガネーシャの搭乗機が破壊
されるが、残りの3人で取り返して勝利した。
「5人ともうまいね」
サクハリンの二人が感心している。




