↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
遺伝子分布論 22K  作者: Josui
PR
40/134

ヘンリクの話

  ヘンリク・ビヨルクという19歳の青年の

 話をしていく前に、彼が住む都市について

 の説明をしていきたい。

 

 ヘンリクが住む都市は、月の裏側の

 ラグランジュポイント、重力が安定している

 ため宇宙空間での都市建設が比較的

 行いやすい空域にある。ここは、第3エリア

 と呼ばれている。

 

 その構造都市は、

 バームクーヘン型都市、マヌカと呼ばれている。

 バームクーヘンといっても、円形をしている

 わけではなく、食べやすいサイズに切り出した

 ときの形状だ。

 

 ざっくりとした言い方をすると、だいたい

 一辺100キロメートルの立方体に近い大きさ。

 

 これが弱重力を生み出すため、ゆっくりと

 回転しており、中心軸に長大なケーブルで

 接続されて、その先に同型のバームクーヘン型

 都市であるメイプルが存在する。両構造都市が

 引っ張りあいながら回るかたちになる。

 

 都市マヌカは、メイプルも同様であるが、

 階層構造をなしており、高さ100キロの

 構造の中に50層が存在する。

 

 各層は、1キロの厚さの地面と、1キロの

 高さの空間と、そのうえにまた1キロの

 あつさの天井、次の層にとって地面、を

 もつことになる。

 

 この型の構造都市は、比較的新しく、過去の宇宙

 空間の構造都市の歴史を受け継いで、様々な工夫

 がなされている。

 

 地面にあたる部分に充填する素材も、強度が

 ありかつ軽量のものが使用されている。金属

 なども資源利用の関係で極力使用しない。

 

 気密をたもつために、生きている樹木、粘性の

 樹液をもつものが多用されている。木の繊維を

 ハニカム構造に成型しなおした部材も

 使用されている。

 

 建築物の種類を、使われている素材の一番割合

 が多いもので決めるとしたら、木造建築物、

 といってもおかしくないレベルだ。

 

 この階層都市を上から見ると、正方形の面の

 中央北側と南側に層間をつなぐ主要交通

 機関がある。

 

 構造都市が回転する方向に東西、

 直行するかたちで南北だ。

 

 ヘンリクが住むのは、その最下層だった。

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。