表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
遺伝子分布論 22K  作者: Josui
34/134

アミの話10

  次の作戦の打ち合わせだ。

 トム・マーレイの説明が始まった。

 

「次回以降ですが、みなさんには負けて

 いただきます」

 

 今回戦った、火力構成の小隊とは実力どおり

 戦ってよい、ほかのタイプの小隊と当たった

 場合、勝てそうでも劣勢に見せたうえで

 退却する。

 

 その場合、遠隔機でギリギリまで戦うが、

 搭乗機はけして出さない。

 

 今回の結果を踏まえて、相手側はおそらく

 第3小隊に対して火力構成の小隊をけして

 当ててこないだろう。

 

 そこから、普通に勝つのと同じぐらい

 難しい戦いが始まった。

 

 相手の機動構成の小隊と当たると、ウインの

 狙撃型インドラが後方にまわった敵機に

 落とされて負ける、というのを繰り返し

 ながら、相手の癖もつかむ。

 

 同じ狙撃構成と当たったときは前半いい

 勝負をしながらも、僅差で負ける。

 

 負ける際は、母艦が襲われないように、

 相手陣営へ充分押し込んでから負ける。

 

「隠し玉を用意しています」

「その前に、アミさんに止めを刺されて

 いただきます」

 

 実際に撃墜されるわけではないが、

 搭乗機を出すという。もちろん、アミの

 腕前であればその演技ができる、という

 理由からだ。

 

 ふだんより、相手側に押し込まずに

 遠隔機全滅を演じる、母艦はギリギリ

 逃げられる距離であるが、相手機

 接近にハヌマーン搭乗機を出す。

 

 そして、

 搭乗機の出撃に慣れていない感を出させる。

 ギクシャクした動き。パニック感。

 

 変形機能を使って、ほうほうのていで逃げ

 だした、という演技をアミはやりのけた。

 

 そうこうしているうちに、相手陣営の

 動きが活発になってきた。新パイロットも

 採用して攻勢に出てくる構えのようだ。

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ