表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
クールJKとホットJK  作者: 森坂 輝
初めての共同作業(意味深)
5/34

初めての共同作業(意味深)-1

「…どうして、小雪さんとペアなんですか…?」


「お前ら仲良いだろ。頑張れよ。」


仲良い…、うん、仲良しなんだろうねきっと。端から見たら。


「流石桜ちゃん、最高だぜ!!陽菜ちゃんとペアとか燃 え て き た !!!」


ほらー、一人もう盛り上がってきちゃってるじゃないですか。


私こういうの苦手なのに…。


「その呼び方止めろって言ったよな、新海ィ?お前の耳は飾りかぁ?オイ。」


「んー、よく分からない!!キャハッ☆ミ」


「お前が生徒じゃなかったら問答無用で殴ってるんだがな。本当残念だよ。」


先生も気苦労が絶えませんね。私程じゃありませんが。


そんなに怒ると皺が増えますよ?とは口が裂けても言えなかった。


そういえば、先生を紹介するのを忘れていた。


彼女は西園寺桜子。とても可憐な名前だけど、性格はとってもキツイ人だ。


生徒からの愛称は桜ちゃん。本人の前で呼ぶのは小雪さんぐらいのものだけど…。


というか名前と性格の差違が存在する人多いですね。名は体を表すなんて嘘っぱちです。


とはいえいい先生なのは確かだ。生徒思いだし、基本的には優しい。


怒った時のことは想像にお任せします。


「…とにかく、体育祭の二人三脚はお前らペアだからな。日向、こいつのリードちゃんと持っとけよ。」


「…自信無いですね…。」


だって、『あれ』ですよ…。あれ相手に優位に立つ人なんてこの世に存在するかも怪しいです…。


「そうと決まれば練習だね!!SASUKEで鍛えた私の実力見せてやるぜ!!行くよ、陽菜ちゃん!!」


何かのスイッチが入ってしまった小雪さんに首根っこを掴まれ、抵抗する間もなく連行される。


というか本当にSASUKE好きですよね。というかやったことあるんだ。


「…あいつも気苦労が絶えんな…。」


先生、そう思うなら助けてください。いつか私死にますよ?


首根っこを掴まれた状態から、私の体勢はお姫様抱っこをされる形へと移行する。


やだ、イケメン。でも怖いから下ろして。


「グラウンドへ直行するよー!!!レッツゴー!!☆ミ」


そしてあろうことか、開いていた窓から飛び出した。


余談だが、私達二年生の教室は四階にある。


先程まで教室で話ていたのでさっきまで四階にいたのだ。


そう、四階にいたのだ…。


「え、え、えぇぇぇぇ!!!何でぇぇ!!!???」


「これが一番近いのサ!!しっかり捕まっててよー!!」


私の脳裏を走馬灯が過る。…あぁ、あんなことこんなことあったなぁ…。


どんどん地面が近付いてくる。その時間は永遠にも感じられた。


「グラウンドにとうちゃーく!!…あれ、どうしたの陽菜ちゃん?そんな青い顔してー!!可愛いお顔が台無しだよ☆ミ」


そして見事に着地した。本当にこの人人間かどうか疑わしい。


「死ぬかと、思いました…。馬鹿なんですか?四階から飛び降りるとか…。」


「SASUKEやってれば余裕だよ~!!」


SASUKEって凄い。改めてそう思った。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ