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クールJKとホットJK  作者: 森坂 輝
短編:全てを萌えさせる焔
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全てを萌えさせる焔-2

陽菜と小雪が出逢ってから1週間過ぎた頃ーー


「陽菜ちゃん!! 一緒にお昼食べよ!! 今日は私ケバブ持ってきたんだ!!」


「け、ケバブですか? まさか、その大きな荷物は…」


「うん!! ドネルケバブ用!! 一緒にケバブ入刀しようぜ!」


「…ぶっ飛んだ発言には慣れたつもりでしたが、もう倒れそうです…」


1週間前に転校してきた小雪さんに付きまとわれるのにも慣れたつもりでした。


この人ね、日に日にやること過激になるんですよ。えぇ、もう本当に。


昨日は鍋のセット一式持ってきてました。…凄く美味しかったですけど。


そして今日はケバブセット。何でそんなもの持ってるんですかね…。


「取り敢えず屋上行こ、屋上!! 外で食べる飯は美味しいからね~!!」


「行きましょうか…。ここじゃ迷惑になりますし…」


教室でドネルケバブなんて始めた日には、隣のクラスからまでも苦情が来そうですし。


というか何でこの人怒られないんですかね。転校生だからといって許されないこともあるでしょうに…。


「あ、あの…、日向さん大丈夫なの…? 毎日付き合わされてる気がするけど…」


「あー、大丈夫ですよ。悪い人ではないですから」


「ほ、本当に? でも、確かに日向さん前より楽しそうだよね」


「え、そうですかね…。毎日大変ですけど…」


「ほらー、陽菜ちゃん早く行こう!! またお姫様抱っこしてあげる!!」


私のことを心配してくれたクラスメイトと話していたら、小雪さんに後ろから抱きしめられ、抱き抱えられる。


流れるような動作。さっきまで喋っていてクラスメイトの女の子の顔が、ポカンとしている。


…えぇ、そうなりますよね。私も目の前の人間が急に縦から横になったらそうなりますよ。


「それじゃあ、屋上へレッツゴー!!シェイプアップ!!」


「…もう何でもいいです…」


そんな混乱も何のその。何も気にしないで、小雪さんは大荷物(私込み)を持って教室から走り去っていった。


あぁ…私の変な噂がまた流れる…。女の子にお姫様抱っこされて校内徘徊してる変な女だと思われてしまう…。


教室から出る直前に、私の目はある女子生徒と目が合った。


彼女は私と目が合うと、少しだけ笑っていた気がする。


その後は知りません。物凄いスピードだったので。

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