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クールJKとホットJK  作者: 森坂 輝
初めての共同作業(意味深)
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初めての共同作業(意味深)-12

さて、他の競技はどうでもいいので飛ばしまして。


いよいよ私達の正念場、二人三脚の時間が近付いてきました。


1週間みっちり練習をしてきたのだから、やっぱり勝ちたいという気持ちは大きい。


何よりも私の苦労が報われないのは絶対に嫌ですね。何回引き摺られたと思ってるんですか。


「緊張してる?陽菜さん。」


「いえ…、緊張よりも恐怖の方が大きいですかね…。」


黙りこんでいた私を気遣ってか、秋月さんが声をかけてくれる。癒しだぁ…。


本当に緊張はしてないのだが、本番で小雪さんのやる気が空回る危険性は大いにあり得るのが怖くて仕方ない。


練習でちゃんと息を合わせて二人三脚出来たのは片手で数えられる程度しかない。つまりそれ以外は引き摺られるか帯が切れるという状況に至っている。


「陽菜ちゃん!!パン食い競争も1位だったよ!!パン美味すぎ!!!」


「はい、凄いですね。お腹は壊さないでくださいよ?」


余談だが、小雪さんは体育祭で行われるほぼ全ての競技に出場している。しかも大体が1位。流石北海道生まれは違いますね…。


先程行われたパン食い競争で既に6競技は出ただろうか。恐ろしい体力ですね。化け物です。


「もっちろん!私は次の二人三脚に全てを懸けてるからね~☆」


…危険だ。こういう時の小雪さんは本当に危ない。下手したら死人が出る。勿論私です。


何事もなく二人三脚を終えられればいいんですが…。終わるわけないんですよね…。


「もう引きずるのは無しですからね。息を合わせて、協力していきましょう。」


「御意であります、陽菜軍曹!!」


美しい敬礼だな。だが、無意味だ。だってそのセリフ5回目くらいですし。


…はぁ、時間もないからさっさとスタートの準備をしましょうか…。

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