転生
これから、よろしくお願いします!
ここは何処だっけ?私は確か.........誰だっけ?
目を開けるとそこには綺麗なベッドがあった。というか、そこで寝ていたらしい。
でも、見た事ない場所なようなそうでない場所のような........?
はぁ〜、よく分からないけど一応多分、私は転生.........したのよね?本当に意味が分からない。
あんまり、嬉しくないみたいだし。なんなら、死にたかったのかしら?
とにかく、今はこの世界の事や自分の事を知らなくちゃいけないわよね。鏡はあるかしら?
しばらく、探索していると鏡を見つけた。鏡を覗いて自分の容姿を確認した。
多分、前世と一緒の顔の筈..........。
そこには、銀髪で藤色の瞳をした5歳くらいの幼女がいた。
うん、多分一緒の容姿だと思う.........!
自分の容姿も確認したし次は部屋から出て情報を集めなきゃね。
部屋は貴族らしい部屋だっこど物はそこまで置かれてはいなかった。訳ありかしら?
扉を発見!よし、開けてみましょう!.........か、鍵がかかっつあるわ!?
ど、どうしましょう!?
な、何か扉を開ける方法を考えないと........!
そういえば、この顔何処かで見た事ある気がするのよね........。
何処だったかしら?う〜ん?やっぱり、思い出せないわ。
まあ、とにかく扉を開ける方法を見つけないとね。
..........なんか、鍵とかないかしら?そこら辺に落ちたりとか........
してないわよね。
はぁ〜、どうしようかしら?
ガチャ
ん?ガチャ?そうして、扉の手すりを握り押して見ると........さっきまで開かなかった扉が開いた。
何でかしら?まあ、扉が開いたのだから良いわよね。
と楽観的な思考をしながら廊下に出た。
数十分間くらい歩いてみたがまだまだ廊下が続いている。
おかしいわね。さすがに、ここまで歩いたのだから玄関があってもおかしくはないのだけれど.........?それに、1人も人にすれ違わないなんて.........!
こんな事普通はありえない筈なのだけれど.........?
「はぁ〜、誰かいないかしら?」
「いるよ〜?どうかしたの?」
「っ、だ、誰!?」
急に後ろから声がして振り返ってみるが人はいなかった。
後ろにいたのはぼんやりと光が浮いている何かだった。
「え?ボク?ボクは精霊だよ!」
「精霊..........?精霊って思ったより小さくてかわいいんだね!」
「え........?」
つい、本音が出てしまい精霊さんをどうやら困らせてしまったらしい。
「ご、ごめんなさい!バカにしている訳じゃなくて........!ただ、思ったよりかわいかったから!だから、その.........不快にさせてしまって本当にごめんなさい!」
「.........ふふ、あははは!いや〜、驚いただけだから。大丈夫だよ。まさか、子供に気を遣われるなんてね。おっかしい!あははは!ふふ、あ〜、笑った笑った!ここまで、笑ったのは初めてだよ!それで、君は何をしていたのかな?」
「え?あ!そうだった!人がいなくて困ってたの!」
「何で人がいなくて困っていたの?」
「記憶があんまりなくて.........。だから、この国や自分の事を聞こうと思っていたの!」
「ふぅん。そうなんだ........。あ!じゃあ、ボクが調べて来てあげるよ!」
「え!?い、良いの?でも、迷惑じゃない?」
「ふふ、子供が迷惑とか考えるものじゃないよ?ちょっと待ってて!すぐに調べて来るから!」
「うん!ありがとう!」
まさか、手伝ってくれるなんて!優しい精霊さんなんだな。
と考えていたら精霊さんが帰って来た。
「この国の事が分かったよ!この国はフリージア帝国。そして、君はアイシア・フォン・フリージア。フリージア帝国の第一皇女だって!」
アイシア・フォン・フリージア!その名前は........!
あの乙女ゲームの悲運の皇女!?確か、アイシアは私の知り合いが作っていた乙女ゲーム『君と運命の愛〜世界を守り敵を倒して幸せになれ〜』の略して『キミアイ』じゃなかったかしら?
『キミアイ』とは私が無理矢理させられていた剣と魔法、魔術が使える乙女ゲームだった。内容はヒロインが攻略者たちと学院で出会い攻略して行き、世界を攻略者たちと守るという内容だ。攻略対象者は第一部と第二部を合わせて8人。そして、その8人を攻略していく中で悪役との戦いがある。それが、私、アイシア・フォン・フリージアだ。
彼女を悪役とは言ったが本当の意味で悪役ではない。
彼女は父親の命令を受けてヒロインを殺そうとする。
そして、暗殺が成功したら死刑。失敗しても攻略対象者に殺されるという全ルートで死ぬという悪役だった。
だが、私は彼女を悪役とは思えなかった。
彼女はただ父親に見てもらいたかっただけなのだ。
だが、その父親は彼女を道具として扱い最後には殺すという最悪のシナリオだ。
私はとても彼女に魅入ってしまった。私に似ていたから。
元々、アイシアは私をモデルに作られたと知り合いが言っていた。だから、違和感のない前世と同じ?顔なのだろう。
まあ、魅入ったのはそこだけではないのだけど.........。
とにかく、私は死ぬ運命にある。
私は死ぬ運命を回避したい。私は道具として死にたくはない!
死ぬなら幸せになってから死にたい!私の運命は自分で決めたい!その為には私は強くならなければならない!
「ど、どうかしたの?」
どうやら、ずいぶん考え事をしていたようで、急に黙った事に不安を覚えたみたいだ。
「ごめんなさい。ちょっと、頭の中を整理したくて.........。でも、おかげで思い出したよ。私の名前はアイシア・フォン・フリージアと言います。以後、よろしくお願いします。」
「うわ〜!綺麗なお辞儀だね!」
「ありがとう!それで、精霊さんの名前はなんて言うの?」
「えっと、ボク?ボクに名前はないよ。」
そう言った精霊さんはすこし悲しそうに見えた。
「なら、私が精霊さんのお名前を決めていいかな?」
「え!?君が!?」
「ダメかな?精霊さんが私の事を調べてきてくれたからその御礼をしたかったんだけど........。」
「う、ううん!ダメじゃない!君に決めてほしい!」
精霊さんは嬉しそうに言ってきた。
じゃあ、名前を考えなきゃ!う〜ん?何がいいかな?
「アレンなんてどうかしら?アレキサンドライトという宝石があって宝石の王様と言われているの!それで、そこからとってアレン.........。どうかしら?」
「アレン........。宝石の王様!........アレン!ボクの名前はアレン!これから、よろしくね!」
どうやら、気に入ってくれたみたい。良かった。
「うん!アレン、これからよろしくね!」
そうして、私の異世界転生一日目が始まっていった。
初投稿でしたがいかがでしたか?
次回も楽しみに!




