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ソシャゲの序盤で死ぬヒロインにTS転生したけど、とりあえず主人公くんをいじりたい  作者: あまぐりムリーパー
幕間

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【ランヘリ実況】限定イベやるよ!【縁故つめる】

「こんころ~新人Vの縁故つめるだよ。今日はラスト・インヘリタンスのイベントやっていくよ~」


:こんころ~

:また鬱ゲーしてる

:お嬢、今日はランヘリか


「いや、鬱ゲーじゃないけど。私の中では蒼空ちゃんは生きてるけど?」


:この前のプレイ実況でソアチャン!って叫んでたのに

:お嬢にあんまり指摘すると小指取られるぞ

:渚ちゃんストーリーでは生きてるしな


「渚ちゃんストーリーもよかったねえ……蒼空ちゃんがギリギリ限界の時に、渚ちゃんがなんとか間に合って」


:お嬢、早口すぎ

:シナリオ上殺す必要もないからね


「えっ運営、鬼過ぎない?蒼空ちゃん生き残ったのそんな理由なの???」


:人の心とかないらしい

:まあ蒼空ちゃん生き残った代わりに渚ちゃんの友人に死人が追加されたからね

:カースシーカー同士だと継承できないからか


「ガチで渚ちゃんの過去の友人気になるんだけど、それは置いといて……一旦ガチャ引くよ!」


:一旦ね

:まあ今回は実装キャラがキャラだから


 画面が切り替わり、ガチャの画面へと移行する。

 プレイ操作で、ガチャが回る。光が回り、キャラが排出される。


「んあーっ!ちがうっ!怜菜、今君はでなくていいんだ!今度、水着イベでその抜群のプロポーションを見せてね!」


:お嬢、下心漏れてますよ

:これは女性でも怜菜さんから拒絶されますわ

:さらっと出てる希沙ちゃんにも触れてあげて


「希沙ちゃんはかわいいねー、蒼空ちゃん死んでからめっちゃ後悔してる時の顔がすごいぞくぞくしてさあ」


:性癖の開示、本気だね

:わかる

:明るく振る舞ってる子が絶望してる顔好き


「ってか、ガチで出ないんだけど?頼む、でて!」


 ぐるぐる、と回るガチャの光の先には銀髪と青い瞳の少女だった。


『明上蒼空、みんなと仲良くしに来たよ。私を生かした責任とってよね?』


 そこにやってきたのは明上蒼空。女性ifストーリーである『青空の続く先』で生き延びた明上蒼空がキャラクターとして実装する、というのも含めて今回の期間限定イベントが追加されていた。


「蒼空ちゃんきたーっ!!」


:おお、ようやく

:お嬢、おめ


「ようやく引けた……そういや奈落帰りなのに色変わったままなんだね」


:確かに

:限界ギリギリだったら戻らないんじゃない?

:蒼空ママ


「は?私のママだが?」


:いや草

:蒼空ママ、ガチでシナリオ中ずっとみんなのお世話してたしな


「じゃあ、蒼空ちゃんといちゃついてくるんで」


 マイルームのキャラクターにさっきガチャで引いた『【SSR】奈落からの帰還者 明上蒼空』を設定する。


 背景の部屋に微笑んだ蒼空が佇んでいた。タップすると、画面上の蒼空が跳ねた。


『なぁに、コネクターくん。いたずらはよくないよ』


「この余裕綽々って感じ好きだ」


:わかる

:お嬢、いきなり告白しないで

:でも、結構精神ギリギリなんだよな


「そうなんだよね、支えてあげた過ぎる。たまーにぽろっと弱音こぼすところがさあ」


 と、言いながらももう一度タップすると蒼空が頬を赤らめた。


『くすぐったいね』


「うっ、破壊力やば……」


:お嬢、死なないで

:えっ、蒼空ちゃんってデレあるんだ

:うわ、引きたくなってきた


「引け引け、とは言わないけど。この世界線本編にならない?」


 さらに、もう一度タップすると蒼空の表情が僅かな微笑みに変わった。


『……あの時、死ぬつもりで戦ってたのに君のせいで生き残っちゃったね。責任とってくれる?』


 くすり、と笑うその姿はどこか儚げですぐにでも消えてしまいそうな印象を受ける。


「責任とります!!」


:声でっか

:お嬢、落ち着いて


「いや、落ち着けるか!だって蒼空ちゃんがこれ言ってるんだよ!?」


:せやけど

:責任取るしかないか

:俺らも責任取るか


「いや、お前らじゃないから。小指取るぞ?」


:これ、責任とエンコを掛けてるらしい

:お嬢、上手いな


「うわー、だる。まあいいか。イベントストーリーやっていくよ」


◇◇◇


「コネクターくん、久しぶりだね」


 チームの部屋で、明上蒼空がこちらを見てふふっ、と微笑んだ。


 希沙と怜菜は今日はいないみたいだ。


 これからチームに入る帆花も、まだ部屋には来てない。


「あの時、手を握ってくれたよね。あの時の体温がまだ忘れられないんだよ」


 一歩、蒼空がこちらに踏み込んだ。


「色んな意味でドキドキしちゃった。ねえ、君はどうかな?」


 蠱惑的に笑う彼女の姿は、いつもとは少し違って思わず鼓動が跳ねる。


「もう死んじゃうから、せめて君に覚えててほしいなって思ったときに、君が来てくれてすごくかっこよかったよ」


 そして、そのまま手を繋いで目を細めた。


「この気持ちってさ、好きってことなのかな」


 と思えばパッと手を離した。


「なんてね、冗談だよ。でも、君のおかげだよ。ありがとう」


 最後に見せる彼女の笑顔は、酷く綺麗だった。


◇◇◇


「うわ、好き……」


:お嬢が限界オタクになってしまった

:いつものことか

:でもこれ渚ちゃんストーリーだよね。百合か……


「あっ、このイベントストーリーって性別言及されてないんだって。だから、本編のifで蒼空ちゃんが助かってたら、の話かもしれない。いや、むしろこれを本編にしてくれ」


:でも今後、渚くんに戦闘能力ないと困るんじゃね

:戦えなくて困るのありそう

:蒼空ちゃん生存ifでいっか

:やっぱ百合がいいけどな


「まあ、これ以外にもイベントシナリオあるんでねっ!蒼空ちゃん加入後のストーリーで、第三深禍災害関連やるんだって。まだ帆花があんまスポットライト当たってないし、そろそろ来るかな~」


:帆花、使いやすいけど蒼空ちゃんの使い勝手が恋しい

:切り替えで全距離対応してるの実はやばいんだよね

:奈落帰りが意外と無法でおもろい


「みんなもランヘリ楽しんでくれてるみたいでいいねー、じゃあ私はこっそり進めてくるから今日はこの辺で」


:配信でやらんのかい

:ガチャ引いて、手を握って満足していった

:蒼空ちゃんのストーリーは発狂確定だから配信に乗せられないらしい


「おお、よくわかってるね。そういうことだよ。じゃあね、おつころ~」


:あってるんかい

:おつころ~

:おつころー

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