表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔物喰いの境界線 〜0.01の積み重ね〜  作者: ヒデまる


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

24/37

荒野の守護者

氷点下の猛吹雪が吹き荒れる『凍てつく飢餓の荒野』。視界を遮る白銀の世界を、一筋の鋭い悲鳴が切り裂きました。

シュウは鍋の火を弱め、静かに立ち上がります。「……少し、外の様子を見てくる。吹きこぼさないように見ててくれ」


1. 蹂躙される調査隊

そこには、他国の王立調査隊が無残な姿で追い詰められていました。彼らを囲むのは、この地の生態系の頂点に君臨する**『氷獄の白狼フェンリル・パピー』**の群れ。一頭一頭がBランク上位の戦闘能力を持つ、生ける災厄です。

「ここまでか……。王女殿下をお守りしろ!」

重傷を負った騎士団長が剣を杖代わりに立ち上がりますが、そのステータスは精々800。絶望的な戦力差に、若き調査員たちは震えていました。

そこに、一人の少年が雪煙の中から音もなく現れました。


2. 「調理」の邪魔だ

「おい、そこをどけ。火加減が気になるんだ」

白狼たちが一斉にシュウへ牙を剥き、弾丸のような速さで飛びかかります。

しかし、シュウは抜刀すらしない。

ただ、踏み出した一歩。その足が地面を叩いた瞬間、ステータス 9,500から放たれる衝撃波が地響きとなって走り、白狼たちの突進を物理的に「停止」させました。

「ガ、ガアァ……!?」

白狼たちが恐怖に目を見開き、一歩、また一歩と後ずさりします。本能が告げているのです。目の前にいるのは人間ではなく、この世界の理を食らい尽くす「何か」だと。

シュウは無造作に腕を振り抜き、先頭の巨体を「平手打ち」一つで岩壁まで吹き飛ばしました。


「……散れ。次は、食うぞ」

シュウが放った静かな一言。ステータス 9,500という圧倒的な「生存競争の勝者」としての重圧に、誇り高き白狼たちは本能的な恐怖を抱き、雪煙の向こうへと逃げ去っていきました。

静寂が戻った荒野で、腰を抜かしていた調査隊員たちの中に、ひときわ気品のある防寒具に身を包んだ少女がいました。隣国の第三王女、フィオナです。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ