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きゅう
「うるさい吉井」
あー…唯、吉井には殊更厳しいね…
「ふぇーん…浪川〜…」
なんであたしに助けを求めるんだ?
期待すんなよ笑 あたしはお前より唯のほうが好きだぞ?(変な意味じゃない)
というわけで、
「しーらなあーい」
「そんなぁ〜」
うん、はい。一件落着ってことで。
「だからさ、咲ちゃんなんでなの〜?」
唯の質問に答えてなかったわけで。
「うーんとね、保健室に行ったら寿くんが寝てて…」
「ん!?まじか!?あいつ、保健室にいたんだーそら校内探しても見つからないわけだよねー あ、でもちゃんと探したら見つかったかもねー」
唯、あんまり追い詰めないであげて。唯は吉井のほうを見てないからわからないかもしれないけど、子犬みたいにうるうるした目…つまりは泣きそうって言いたい…
でずっとあたしのほうを見つめているのだよ。
どうしてくれるんだ。
あたしはなにもしてないぞ。