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じゅう

「んで?寿が保健室にいて、?」


「なんか、普通にいつも保健室にいるみたいな感じで話してたから、これ絶対吉井ちゃんと探してないやつだなって思った」




まぁ、このあと吉井が唯にこっぴどく怒られ?まぁ、精神的にダメージを食らわされたのは言うまでもない。


* * * * *

唯がさんざん吉井を痛めつけたあと、用があるからと早退してしまった。

何かあったのかな?


「浪川」


唯もいないのに吉井が自分から話しかけてくるなんて、珍しい。


「なに?」


なんかしかもいつもみたいにふざけた感じじゃない。

真剣な声色だった。


「俺さ、」


「浪川さんいるー?」


っと。

吉井が話しかけてきたと思ったら、廊下から寿くんが私を呼んでいる。


あたしの姿を認めて、歩み寄ってきた。


「いたいたー!ちょっと話があるんだけど、いいかな?」


断って吉井の話を聞くか、吉井を置いてこのまま寿くんについて行くか考えあぐねていると、


「浪川」


吉井が言った。


「すぐ戻ってこいよ。俺待ってるわ」


なんて。

ただのちゃらんぽらんで、自己中なやつかと思っていたけど、どうも違ったらしい。

ごめんよ、吉井よ。ほんとはいいやつだったんだな。


「わかった、ありがとうね!」


そう言い残してあたしは寿くんと教室を出て行った。


「え?あいつ寿じゃん」

「全然教室で見かけないからどっか行ったんかと思ってたー」

「ていうか寿って浪川さんと仲よかったっけ?」


そんな声がちょうど聞こえて、あたしの意識はそっちにいった。



だから、このとき寿くんが吉井のことを睨みつけていたことに気がつかなかった。

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