さん
いつも笑って、楽しく過ごしてる。
そんな毎日が当たり前だと思うでしょう?
でも、そうじゃなかった、今までは。
少し前までわたしはあんまり笑わない子だったみたい。
周りの子に言われたから、自分ではそうは思わないんだけど、実はそうだったらしい。
『咲ちゃんさー、もっと笑いなよ?人は誰でも笑ってる顔が一番じゃないかな?』
なんて、お人好しとしか思えないこんなことを言ったのが、唯だった。
だから、もっと人前で笑えるように頑張った。
まあ、最初はぎこちない笑顔でなんか変な顔をしていたんだけどね(唯の後日談より)。
そしたら、いつもわたしに話しかけるのを躊躇していたのか、まあそんな感じだった子たちによく話しかけられるようになった。
みんなと仲良くなって、みんなに言われるようになったことがある。
『咲ちゃん、変わったね!なんか、明るくなった感じがする!』
『前はなんか話しかけづらい雰囲気だったけど、笑うことが多くなったよね!』
そうか。
笑っていることが大切なんだ。
笑顔でいることが、みんなと笑いあえるコツなんだ。
『え?なに?気持ち悪い顔見せないで欲しいわ。それ、笑ってるつもりなの?ていうか、あんた笑えたんだ。全然笑ってるように見えないわよ』
ああ、なぜだろう。
なにをしたら、この人は喜んでくれるのだろう。
よかれとおもってやったことが成功したことは一度もなかった。
一体わたしはなにをしてしまったんだろうか。
なぜこんなにわたしは嫌われているのだろう。
ねえ、わたしはどうしたらいいの