第23話
現実世界でも、男性が女性より鈍感なのは、脳の構造上仕方がないことなのです。
では23話目です。どうぞ。
今日はゴールデンウィーク前の最後の平日。俺は学校も終え、家で夕食の準備をしている。俺の他に家にいるのは、従兄の和兄と双子の妹の佳奈だ。花凛姉と香澄は部活で帰りが遅い。父さんと母さんはこの時間はまだ仕事だ。お疲れ様。
「康太、今日の夕食は何の予定だ?」
和兄がリビングのソファに座ってテレビを見ながら、台所にいる俺に聞いてくる。
今日は和食。焼き魚と厚揚げ、味噌汁と納豆ご飯だよ。あとは適当にめかぶでも付けるか。
「了解。……たまには俺も手伝うか。何かすることあるか?」
ほとんどのメニューがもう少しでできるので、一度は断った。しかし和兄はなんか俺と話したそうにしていたため、魚の焼き具合の見張りでもしてもらうことにした。そのため和兄は今俺の隣にいる。
「……康太……」
……? 和兄が言いよどむなんて、どうしたんだ? まさか和兄子供が出来っ――!?
「んなわけあるかっ! ……はぁ、お前のことだよ。……彼女、まだいないのか?」
……さて味噌汁の具合はちょうど良さそうだな。相変わらず俺の適当は最高だな。味噌加減が抜群だ。
「おい聞けよ」
ったく、和兄も知ってるだろ? 俺は和兄たちと違って全然モテないってことを。
「はぁ……。お前まだ気付かないのか……」
ん? なんか言った、和兄。
「いんや。結衣ちゃんは苦労しそうだなって思っただけ」
はぁ……?
1分間の読書、ありがとうございました。
また明日の12時に会えることを願っています。
→18時を12時に訂正




