第21話
部屋の片付けなどは定期的に行いましょう。
では21話目です。どうぞ。
佳奈! 起きろぉ――っ!
俺は休日の十時まで寝ている佳奈を無理やり起こす。布団をひっぺがし、カーテンを全開にする。
「ん~~……康兄、酷い……」
若干寝間着をはだけさせ、佳奈は文句を垂れる。
「今日は掃除を教えてやる!」
最近の休日は佳奈の《教育デー》と化している。たまに香澄も交えて、本番さながらの家事訓練をさせている。
佳奈がちゃんと着替えるよう香澄に見張らせ、俺は掃除機の準備をする。母さんは休日も出勤。父さんは出張中。今家にいるのは部活に入っていない俺と佳奈、土日と祝日に部活のない香澄だけだ。
寝間着から着替え、ブランチを終えた佳奈は俺の前に立っている。
よしっ、今日は家の掃除の仕方を教えこんでやる。頑張って身に付けろよ。
「うん……」
それからお昼前まで佳奈を鍛えた俺は、一応の合格点を出し、最終テストとして自分の部屋を掃除してこい、と課題を出した。
昼食の準備を終えた俺は佳奈の部屋に向かう。ちゃんと終わっただろうか。目を離すと非常に不安だ。
佳奈の部屋をノックする。掃除機の音が聞こえるからまだ掃除途中の可能性がある。
入るぞー。
部屋に入った先にあった光景はワンピースの先を掃除機に吸い込まれ必死に抵抗している佳奈だった。
「お兄ちゃん……、下着が吸い込まれちゃったから取ろうとしたら、今度は私が吸い込まれそぉ~……。助けてぇ~……」
俺はがっくしと頭を垂れた。
1分間の読書、ありがとうございました。
また明日の18時に会えることを願っています。




