第19話
作者が通っていた高校は家から遠く、友人と遊ぶのも結構苦労していました。長期休みに数回程度しか遊びませんでしたね。
では19話目です。どうぞ。
「んじゃまた明日なー」
おう、また明日な。
駅で大輔たちと別れた俺は、一人ブラブラと帰路についていた。大輔、大輝、将輝の三人は同じ中学出身なだけあり、家は非常に近いようだ。そのため、電車通学の彼らと俺とでは通学時間も帰る方向もぜんぜん違う。
俺の中学時代の友人たちは遠い学校に行ったり、俺と同じ学校に進学しても、クラスが違って会いにくかったりする。
学校の授業は多い時で六時限目まであったりする。日は傾き始め、会社の仕事を終えて帰ってくる人も徐々に増え始めることだろう。
「にゃにゃっ! 恋の弟子ではにゃいか!」
……………………一人寂しく歩いていたとしても、俺は一向に気にすることはなかった。所詮いつものことだし、家にはあと十分くらいで着く。そしたら家事で忙しくなるだけさ。
「無視はいけにゃいにゃあ。にゃあの存在を皆が忘れちゃうにゃ」
お前ほど強烈に印象のやつはなかなか忘れられないよ。……帰るか?
「にゃう」
誰かの家の塀から俺の肩に飛び移るキット。キットは爪を俺の肩にかませることなく柔らかく着地する。こいつもやはり人のことを考えて行動しているのかね……。
「にゃあ~? 口に出してもいいんにゃよ」
……ふん。
1分間の読書、ありがとうございました。
また明日の18時に会えることを願っています。




