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四十六
「何度も足を運んだ挙句に、その内、心労で母も床に伏せまして……今から八年ほどばかし前の事です」
一段落ついた相手に、破近が
「で、あの薬入れも覚えてたんや?」
「ええ。自身は目の前で堂々と薬を飲んでいるくせに、我々には劇薬入りの物を渡しやがって……この思いで、長年あの薬入れが目に焼きついたままでした」
ここで破近、何度か頷き
「事情がようわかったわ。ま、後は木俣はんと相談するけんどな」
「おまかせいたします」
「何度も足を運んだ挙句に、その内、心労で母も床に伏せまして……今から八年ほどばかし前の事です」
一段落ついた相手に、破近が
「で、あの薬入れも覚えてたんや?」
「ええ。自身は目の前で堂々と薬を飲んでいるくせに、我々には劇薬入りの物を渡しやがって……この思いで、長年あの薬入れが目に焼きついたままでした」
ここで破近、何度か頷き
「事情がようわかったわ。ま、後は木俣はんと相談するけんどな」
「おまかせいたします」
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