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四十四

 その後、しばらく続いた沈黙。

 だが、ようやく


「鈴木様。申し訳ございませんでした」


 これに破近


「ま、面上げや。で、やっぱり肉親の誰かが越中屋の薬で?」


「はい。まだ私が若かりし頃、父が越中屋の主人より勧められた薬を飲んだところ、すぐに昏睡状態に陥り……そ、そのまま」


 ここで声を詰まらせた相手に


「亡くなられたんやな?」


「はい。それで母と一緒にその薬を医者に持っていきますと、どうやら劇薬が混じっているとの事で」


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