竿付女藤原ソラ
新宿 ビル オフィス
ユウ、リナ、ミオリ、エリでミーティングをしている。
ミオリは新宿ダンジョンに移動を申請し、前回のジョーカー討伐の事もあるので
優遇されここでの攻略になった。
ユウとリナも第二軍に申請し前回の功績を踏まえ
再度攻略が認められた。
ミオリとユウは目を合わせて気まずくする
昨日の夜あんなテンションになってしまったもの
結局エリさんとリナからの電話で中断され
朝になったらユウは冷静になり
気恥ずかしくなってしまったからだ。
ミオリはまんざらでも無かったが、ユウの気持ちを
察して少し黙っている。
「今回はケルト神話の世界ね」
エリさんが言った。
「早速政府の軍隊がダンジョン攻略に行って
戻って来たわ」
「いつも思うんですが死傷者とか出ないのでしょうか?」
「当然出てるわよ?」
エリさんはサラッと言った。
......僕は少し戸惑った。
(......僕は割とハチャメチャにやってるのに、耳に痛い話だな)
ユウは基本的に性欲の優先順位が高いが
ミオリとの一件の様に、人の命や苦しみなどが関わると
途端に性欲が冷めて、誰かを助ける事を最優先する。
つまり男子達に陰で
あんな調子だけど、あいつ実はいいやつなんだよなと言われる
オス共から非常に好かれやすいタイプだった。
カズマや他の男子もそこに惹かれている、今はカズマだけじゃ無いが。
(当然その人達にも家族が居て、男なら僕の様にエロい事を考えて
興奮したり、僕の様にリナみたいな美少女にブラジャーを見せて貰える
可能性だってあったかも知れない。)
ユウは黙ってしまった。
「あ、これは朗報かな?、そのシュウ君らしき人見つかったわよ?」
「え、本当ですか?」
「見つかったけど、スカアハって知ってる?、リナちゃんミオリちゃん説明!」
「えーっと、影の国の女王で、クーフーリンの師匠で、槍の使い手ですかね」
ミオリが続けて言う
「......スカアハに関しては色々な情報がありますけど、一貫してるのはクーフーリンの
師匠という事だけです」
「そのスカアハの随一の弟子として君臨してるわ」
「えッ!!、彼生きてたんですか?、それで!?」
僕は嬉しかった、あんなやつでも死んでたら胸くそ悪い。
「政府が接触したけども、こっちの世界に帰ってくる気は無いみたい」
「なんでだろうね?、どーでもいいですけどね僕は」
本当に心からどうでもいい様にミオリは言った。
(シュウ......あんま知らないけど可哀想に......)
僕は前からだけどヤリチンで鼻につくが
リナに躊躇なく弓で腕をぶち抜かれて
ミオリからアッパーカット食らったあげく、冥界に置き去りにされた
シュウに同情気味だ。
「では早速パック配るわよー」
「というかエリさん、内輪だけで盛り上がってますけど、そこの美少女は誰ですか?」
僕はさっきから、コーヒーをちびちび啜って
緊張しながらこちらをちらちら見てくる茶髪の女の子を指指した。
「あ、忘れてたごめんねソラ君、えーっと前回の攻略の功績の
おかげでここの攻略隊、増員したのよ、彼の事覚えているリナちゃん?」
「覚えてますよ、さっき話しましたもん、準決勝で私が倒した藤原ソラちゃんでしょ?
君ってなんですか?」
「あ、この子男よ」
「......えええええええッ!!」
フワッとボブのお目々くりくり茶髪娘(♂)を見て、一同声を揃えて驚いた。
「心は女ですけどね、私GIDなんです」
ソラが口を開く
なんて事だ......、僕はいくら可愛くても
竿付だと欲情できないぞ......。
「リナちゃんでもミオリちゃんでも説明をして」
エリが投げやりに言う。
「GIDとは要するに心は自分の身体的性別と別っていう人達の事」
「要はこの子は男の娘です、僕とキャラが被ります」
ツンとした冷たい日本人形みたいなボクっ娘ミオリと
フワッとした明るいフランス人形みたいな愛されガール(?)
ソラを見比べてリナは言う。
「いや、そんなに被ってないわよ?」
「そんなに可愛いのにち○こついてるんですか」
リナとミオリ、エリ達の前で、局部の有無をユウは聞く。
「ついてますよち○こ、あと少しで取りますけどね」
可愛い口から男性器の通称が出た。
リナ達は僕らのやり取りにぎょっとする
「ソラちゃんは男と女どっち好きなの?」
普通に女が好きだったら、男友達ができていいな
いくら顔可愛くも竿付いてたら僕も欲情できん。
「心は女なので男が好きです」
僕の興味無い女には何故かできるヤリチントークスキルが
オートで作動し僕の口を動かす。
「ふーんじゃあさソラちゃんの好きなタイプは?」
「ユウさんみたいな人がドストライクです、私の母性本能かき乱されます
めちゃくちゃにされたいです、付き合って下さい」
「お断りします」
「何でですかッ!!、こんなに好きなのにッ!!どうして私の愛が伝わらないので
すか?」
......なんでだ、ミオリに続いて、僕だけいつもこんな変な女(?)に愛される
リナやエリさんやクラスの女子には、何か喋ろうとすると、セクハラ
扱いやバイキン扱いされるのに......。
「......デジャブだねー」
とリナが言う。
「僕、思い出したくないです.......。」
「それじゃパック配りますね」
エリがパックを配り初めた、生き残りガチャスタート!!
「ユウどれにする訳?」
「一番左にする」
「じゃあ私それ貰う」
僕の選んだカードをリナが奪い取る、前にヘラクレスを引き当てたからだろう。
「......あ、リナ約束継続だよね?」
僕はジョーカーを倒したら、エッチさせてくれるという
約束をリナに確認した、
「......あ、まねー///」
リナは照れながら言う。
ふん、まんざらでもない様な顔しやがってメスめ。
「じゃあ、僕がジョーカー倒したら、僕と赤ちゃん作って下さい。」
ミオリはまたとんでもない事を言いだした。
「私は今は赤ちゃん作れるか分からないけど、ずっと一緒にいてくれる?」
竿付女は急にタメ口で話しかけてきた。
「二人ともお断りします
まぁミオリに関しては普通にそういう事するでいいんじゃない?」
「......あ、するユウ?///」
ミオリが顔に満面の笑顔の花を咲かせる。
なんだろうか、僕はそういう事は興味津々だが
今の関係が崩れるのが凄く嫌だ。
それにリナの視線も痛い、どうしよう......。
「......うーん、もうちょっと互いの事知ってからにしようか?」
我ながらとても無難なセリフを言った
ミオリは、......うん、そうだね
と笑いながら頷いた、前回の件でよっぽど反省してるのだろう。
ミオリと赤ちゃんを作る気持ちは毛頭ないが
魔王ミオリのあのエロさが忘れない、股間がうずく
(リナが居なかったら、ばっちしキメてるのになぁ......)
と僕は思った、くそぅとやりきれない性欲を抑えるため
少し僕は沈黙してた。
感のいいリナに,ばちんと無言で引っ叩かれた。
「......そろそろパック開いてくれませんか?イラッ」
青臭い高校生の性の話を聞いて、アラサー処女はイライラしながら言う。
僕はパックをビリビリと開いた、周りも見習ってパックを開ける
「......うーん今回は外れかなぁ、ヘラに頑張ってもらお」
リナにはそう言えばヘラが居たか。
「......ハーデスに頑張って貰います」
ミオリはハーデス以外にもめちゃくちゃな位階のカードを
持っている、今回も猛威を振るうだろう。
「スペードのkアルトリウスって誰ですか?」
ソラがカードを見せてくる。
「あ、それアーサー王よ、アーサー王伝説もケルト神話がモデルになってるからいたの
正義感の強いアーサー王はこっちの味方してくれたわ......」
「えっ今色々と世間を騒がせてるアーサー王!?」
リナが言った。
「大食い美少女の!?」
と僕は目を輝かせながら聞いた
「いや普通のめっちゃ強いおっさんよ、ごめんね」
畜生と僕は思った、もし正統派ヒロイン大食い美少女だったら
僕の事を好きなソラを言いくるめて、僕が正統派ヒロイン大食い美少女を
好き勝手あんなこといいなできたのに、畜生。
「ユウは何引いたの」
リナが僕に聞く。
「僕も今回はハズレだ......、そんなに何回も強運が続かないよ」
「それじゃあ出発するよッ!!」
ダンジョンにみんなが向かう、竿付女以外のメス共の
尻を見ながら、僕はニヤリと笑った。
スペードのA SSS クーフーリン 役割 大英雄
武器 ゲイボルグ
能力 素早さ、腕力、感覚超絶強、魔力強化、神速、中級までの魔法全て
使い魔 クーフーリン
スキルカード グランの番犬 最高防御力の大結界を張る
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こういうところ直してほしい、こういう文体がいいなど
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