プロローグ
「......」
ギリシア神話の祝勝会。
みんなでビルのレストランを貸し切っていた
リナ、ミオリ、エリさんそして僕、相沢ユウ。
レベッカ達もいる。
明日に伸ばしてもらったみたいだ
僕はこの賑やかなムードの中、ずっと考えていた。
それを口に出す
「ミオリ、シュウってヤツはどうなったんだ?」
「......あ!、そう言えば、僕ずっとハーデスのせいで半狂乱だったから忘れてた」
「サラッとハーデスのせいにしないでよ......」
リナが言う
「そう言えば私達もシュウの事見てないわ」
レベッカも言う
さっきまで騒いでたアラサー処女の巨乳OLエリさんの顔が真っ青になる
しかし、少しすると元に戻った。
「......シュウ君の監督は私じゃないので」
「ミオリ、そっちの監督と連絡取った?」
「とってない、僕あの人苦手だからLINE非通知にしてる」
「ミユキに怒られないの?」
「僕ハーデスと会ってからずっとギリシア神話の世界に居たし」
「れ、連絡とってみたら?」
「分かった......あ、ミユキさん?、こんばんは、あ、その件はごめんなさい、え?、
あ、そう元気出しなよ......
シュウ以外にもいい男居るだろうし、そもそも犯罪じゃないの?
あ、そう、しつこいよ?、僕警察に言えばミユキさんなんて一発で監督役から
降ろされるんだよ、あ......切られた......」
「ど、どうだった?」
エリさんが恐る恐る聞いた。
「あいつ帰ってきてないってさ」
???
ミオリに冥界に置き去りにされて
盗賊まがいの事しながらギリシア神話の世界さまよって
いきなり、真っ暗な空間に飲まれたと思ったら、今度は荒野か
もう何日も食ってない、幸いカードは使えるから
盗賊まがいの事してきたけど、あいつら団結力強くなってきたし
僕の力じゃもう敵わない。
「珍しい格好しているわね、あ、すごいいい男じゃない」
ドレスに身を包んだミステリアスな美女が居た
こんな荒野に。何故こんな格好した女性がいるんだ?幻覚か?
「......だ、誰だ?」
美女はこちらの言葉に耳を貸さずに話を続ける。
「ねぇ、その格好浮浪者かしら?」
「水だ、水をくれ、水を下さい,,,,,,」
「......たーんと、飲ませてあげるわ、そのかわり
私のモノになってよ」
「な、何でもします、何でもしますから......」
城
まさかな、荒野で美女に会って、水を飲ませて貰って
肉と穀物をたらふく食わせて貰って
こんなでかい風呂に入れさせて貰ってるなんてな
ここはどこだ?ギリシア神話の世界と全然雰囲気が違うぞ
それにもう現実世界は6月位か......
戻りたいなぁ......、戻ったらミオリの野郎覚えてろ
クソッ......、風呂から上がったら、色々情報収集だ
「ふふっ......いいモノ持ってるじゃない」
ドレスのまま浴場に女性が入ってきた、シュウの股間を見る。
「あ、貴女は!、......ありがとうございます、なんとお礼を言っていいか......」
「お風呂に上がったらお化粧して、私の部屋に来てくれる?」
化粧はすんだ、部屋に向かうか、ここか?
「入ります」
その女は一糸まとわぬ裸体で居た。
「さぁ、そのモノの味教えてくれる?」
夢を見ているのか俺は?ミオリのせいで異世界に放り出され、死にかけていて
荒野で美女に会って、飯と風呂にありついて、こんな夢の様な時間を過ごして。
「そういえば名前聞いてなかったわ、なんて言うの?」
「伊集院シュウと言います」
「イジュウイン・シュウ?、変な名前、そうだ最近さ
可愛がってた馬鹿弟子が出ていっちゃってさ......
代わりに弟子にしてあげる
それと貴方、剣を使うのね、槍を教えてあげるわ、
私強い男が好きだから、うんと強くする」
弟子か、ここが何処か分からないが、元の世界に戻ったとしても
異世界に連れてこれば、あの化物じみたミオリを殺せる、ミユキとは
体の関係もあるし、事故だといくらでも丸め込める、ちょうどいいじゃないか!
そう言えばこの人の名前聞いてなかったなと、それにここはどこだ?
「すみませんが、お名前を聞いてませんでした、それとここはどこでしょうか?」
窓から夕日が差し込む、眩しい。
「ここは、影の国、私はここを統べる女王スカアハ」
ざわざわと、風に吹かれて、木が揺れる。
夕日に照らされてベッドが真っ赤になる、木の影がバシャッと血の様に
交わった後の乱れたベッドに刺さる。
シュウは目の前の夕日で真っ赤に染まった妖艶な美女を見据えた。
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