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東亰PRISON  作者: 天野地人
トウキョウ・ジャック・ザ・リッパー編
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第36話 人質の救出

 困り果てた花村は、取り敢えずチームのボスであるジョーカーに、電話をしてみることにした。


 ところが、何か作業に没頭しているのか、ジョーカーもなかなか通話に出ない。十コールほどして、ようやくいつもの甲高い声が聞こえて来る。


「はい、もっしー?」

「俺だよ、クイーン。キングにが戻って来ない。何かあったみたいなんだけど……どうすりゃいい?」

「何かあったって、何よ?」

「それは……分かんねーけど」

「いや、そこ重要でしょ。確認してきてよ。分かったらまた連絡ちょーだい」

 それだけ言うと、ジョーカーは一方的に通信を切ってしまう。


 言いたいことだけ言ってすぐ通信を切るのはジョーカーの悪い癖だ。花村は肩を竦める。仕方が無いので、車内に残された懐中電灯を持って、自分も地下に降りてみることにした。 


 半ば崩れかけている階段をそろそろと降り、地下通路の奥へと懐中電灯を向ける。

 入り口に比べて、中の通路は比較的状態がきれいだ。階段のすぐ下はだだっ広い空間が広がっているが、奥には複雑に入り組んだ通路が伸びており、RPGのダンジョンにでも迷い込んだような気がしてくる。この中から大橋を探し出すのは一苦労しそうだ。


「マジですか、これ。キングの奴、どこへ行ったんだよ~~?」


 独り言のつもりだったが、思いも寄らず、返事があった。


「……何かお困りですか?」


 誰だ。キングの声じゃない。

 花村が声のした方へ素早く懐中電灯を向けると、そこには金髪の外国人が佇んでいた。すらりとして背が高く、穏やかな目元は何か達観したような雰囲気を感じさせる。服装からすると、神父だろうか。異教のことはよく分からない。といっても、花村は神仏の存在自体に興味が無いが。


 その姿は地上から差し込む満月の光を浴び、やけに神々しく見えた。それがこの場にはどうにも不釣り合いで、逆に不気味さを醸し出していた。


「あんた……誰?」

 花村が剣呑な声で尋ねると、色素の薄い瞳が柔和に弧を描いた。


「私ですか。オリヴィエ=ノアといいます。……あなたはクイーンですね?」

「え、何で知ってんの」

「あなたが私の獲物だからです」

 神父はまるで天使のように、にっこりと微笑む。


「獲物って……何。俺を殺すって事?」

「ええ」

「あんた……もしかして《死刑執行人リーパー》?」

「ええ」

 花村は思わず、ひゃはっと、甲高い声を上げた。


「は……はは! 嘘だろ!? チョー受ける! ってか、マジ弱そうなんだけど‼」


 大体、目の前の神父は深い思慮と慈愛に満ちていて、とても《死刑執行人リーパー》には見えない。それどころか、そんな血生臭い世界とは対極にある清浄な世界でしか、生きてはいけなさそうだ。血など目にしたら、真っ青になって卒倒してしまうのではないか。


「そうですか?」

 金髪の外人神父は特に気を害した様子もなく、淡々と手に嵌めていた両の白い手袋を順に外していく。そして、手のひらに撒いていた包帯も剝ぎ取った。赤黒い斑点のついた包帯が、ヒラヒラと踊るように落ちていく。そして神父の左右の手の甲が露わになった。


 そこには黒い十字の痣が刻まれていた。最初は刺青(タトゥー)かとも思ったが、すぐにそれが傷口であることに気づく。その十字の傷口部分から、どす黒い血液がすさまじい勢いで滴り落ち、床面にどっと広がった。神父の足元に、みるみる巨大な血溜まりが出来ていく。本来であれば失血死するほどの量だが、神父はというと、平然としている。


 それを目にした花村は、腹が捩れそうにそうになった。

「ちょっと、ちょっと! 出過ぎ! 血が出過ぎでしょ‼」

 ぎゃはははは、と哄笑を上げながらそう突っ込むが、神父は落ち着きを崩さない。


「これが私のアニムス……《スティグマ》です」

 

 神父の両手の傷――聖痕から流れ出た血溜まりから、上に向かって、いくつもの黒い棒が生え、上昇していく。やがてそれは変形し、刃の形となった。一メートル以上もある刃物の群れ。それがずらりと並び、神父を取り囲んでいる。


 血の刃は、月の光を浴びて、猛悪な光を放つ。それが却って花村を滾らせた。

「へえ……マジでやる気なんだ? じゃあ、俺も手加減しないよ?」

「――ええ、どうぞ」


 花村は、すう、と目を細める。アニムスを使うのは久しぶりだ。昔は勝手気ままに使っていたが、『撮影』の仕事を手伝うようになってから、普段は使うなとキングに釘を刺されてしまった。花村は内心、それが不満だった。理屈は分かるが、制限ばかりではストレスが溜まってしまう。


 だがその一方で、キングはこうも言っていた。『撮影』中に邪魔が入ったなら、アニムスを使ってそれを排除し、場合によっては殺しても構わない、と。

 今がまさにその時だ。


 ぺろりと舌なめずりをし、身構える花村。対する神父は、やはり《死刑執行人リーパー》などとは微塵も思わせない、にっこりとした笑顔を見せる。


 その刹那、《スティグマ》によって生み出された剣の大群の刃が閃いた。 




✜✜✜✜✜✜ ✜✜✜✜✜✜ ✜✜✜✜✜✜



 同時刻。


 深雪とシロもまた、計画通りに動いていた。

 恵比寿駅の前に白いバンが止まったのは、三十分ほど前のことだ。観察していると、最初にずんぐりとした男が下りてきて、地下へと降りて行った。もう一人、先程まで助手席にイヤホンをした若い男が乗っていたが、そいつも後を追うようにして駅の地下へと下りて行った。


 それ以降、二人がバンのところまで戻って来る気配はない。


 十分、危険性は無いと判断したところで、シロと共に慎重にバンに近づいた。やはり、中に誰も居ない。ただ、バンは鍵がかけてあったので、深雪が《ランド・マイン》を行使してそれを解錠した。


 バックドアを開けると、そこには三人の人物が寝転がされていた。十代の少女が二人と、二十代中頃の青年が一人。みな猿ぐつわを嚙まされ、手には手錠、足も縄で両足を括りつけられている。だが、一見したところ外傷の類は無い。


 シロは一番手前に寝かされた十代の少女を、揺さぶって起こす。

「ねえ、大丈夫? しっかりして」

「だ……誰……? ここは……?」

「シロたちね、助けに来たんだよ。怪我、してない?」

「う、うん……。多分……」


 少女は睡眠薬か何かで眠らされているらしく、反応はが定かでない。まだ、薬の効き目がきれていないのだろう。数言、返事を返すと、再びまどろみ始めてしまった。


 ともかくも、彼女たちの無事は確保できた。荷台に上ったシロは、バンの奥を探り、深雪の方を振り返る。

「ユキ、この人たち無事みたい。奥の男の人も、ちゃんと息してるよ」

「そっか。良かった……」

 深雪は深い安堵と共に頷く。こうして被害者役の少女と加害者役のゴーストを確保するのが深雪とシロの仕事だった。深雪は腕輪型端末を操作すると、それに向かって話しかける。


「マリア、こっちは予定通り確保したよ」

「そう……一安心ね。後はあたし達に任せて」

「……。うん」

 マリアの様子はいつも通りだ。深雪のことを罵った時のような刺々しさは、些かも残っていない。まるで、言い争いをしたことなど、最初から無かったかのようだ。


(いつまでも引き摺られるよりは、よっぽどいいけど)

 何故、マリアがあれほど憤ったのか。深雪がジャックの尋問を邪魔したからという理由だけではないのではないか。深雪はおぼろげながらにそう感じていた。この事件が終わったら、マリアとゆっくり話がしてみたい。もっとも、この気位の高い情報屋が、そう簡単に自分のことを話すとは思えないが。


 いずれにしても、今は事件解決に集中しなければ。足元を見つめる深雪は、しかし何だか落ち着かない気持ちになる。


「今頃……下で戦ってんのかな」

荷台に軽く腰掛け呟くと、バンの中から這い出して来たシロが微笑とともに言った。

「大丈夫だよ、みんな強いもん」

 深雪は曖昧に笑った。確かに、事務所の面々はみな強い。だが、だからこそ逆に心配になる。

「何で、こんな方法しかないんだろうな……」

「ユキ……」


 シロはバンを降りると、深雪のそばに腰かける。どことなく悲しげだったが、目線で深雪の言葉の続きを促してくる。そこで、深雪は再び口を開いた。


「俺はやっぱり、《死刑執行人リーパー》は何か変だって思う。強引だし残酷だし、何より人間性が失われるだろ。人を守るための方法のはずが、逆に人を狂わせてる。でも、流星たちだって、それは分かってるんじゃないかな。むしろ当の本人たちが、一番それを感じ取っているのかもしれない。それなのに……みんな、本当はどう思ってるんだろう?」


 それぞれが、何故、《死刑執行人リーパー》の道を選んだのか。深雪はまだ、それを知らない。今までは特に知りたいとも思わなかった。心のどこかで、どうせ残虐非道だからと、決めつけていたのかもしれない。

 だが、事務所で過ごす時間が増えるに連れ、不思議に思うようになった。どうして、みんな東雲探偵事務所に集っているのだろう。どうしてそんなにも簡単に、己の手を汚してしまえるのか。


 今はそれが知りたい。知りたくて、たまらない。


 何故なら。


(……俺がこうやって普通に生活できるのは、そんな《死刑執行人リーパー》のおかげっていうのも事実だから)


 本当に間違っているのは《死刑執行人リーパー》の存在そのものなのか。それは違うと深雪は思う。誰かが何らかの方法で、こんなシステムを構築してしまったのだ。《関東大外殻》などという長大な壁を建設し、その中に何もかもぶち込んで蓋をしてしまった。己の身を守り、社会から異物を排除するために。


「どうして、普通にできないんだろ。ゴースト犯罪者を普通に捕まえて、普通に裁判にかけて……どうしてそういう当たり前のことができないんだろう。そりゃ、中には手に負えないほど凶悪なゴーストもいる。でも、みながみな、そうだというわけじゃない。

 何ていうか……すごい、放り出した感があるんだよな。ゴーストっていう未知の存在が現れて、本当は一つ一つ決めていかなきゃいけないのに、面倒くさかったのか、或いは揉めるのが嫌だったのか……とにかく、何も決められないままここに至ったって……何か、そんな感じ」


 するとシロはきょとんとした表情で、深雪を見つめ返す。 

「えっと……ユキ、サイバン……って何? 動物の名前?」

 深雪は雷に打たれたような衝撃を感じた。呆けた表情で、不思議そうに首を傾げるシロの顔を見つめ返す。

(そうか……ここではそういう感覚が殆ど無いんだ……。ここで生きるゴーストには、必要が無いものだから……) 


 概念がなければ、言葉も存在しない。外部から《監獄都市》へ収監された者ならともかく、《壁》の中で生まれ育ったゴーストは、シロのような反応を示すのが一般的なのかもしれない。何か悪事を働いた者がいれば、《死刑執行人リーパー》が命でもってその罪を償わせる。彼らにとってはそれが当たり前であって、他の解決法があるなど知りもしないのだろう。


「ユキの言ってることは、よく……分からないけど」

 ショックを受ける深雪の横顔を、シロはまっすぐに見つめて言った。


「みんな好きで《死刑執行人リーパー》をやってるとは限らないよ」

「え……?」 

「でも、シロたちはゴーストだから。ゴーストのことはゴーストが解決しなきゃいけないんだって、六道が言ってた。人間が分かるのは人間の事だけ……ゴーストの事は、ゴーストにしか分からないからって」


「六道らしい発想だな」

 声につい皮肉が混じってしまう。排他性と使命感の入り混じった、いかにも六道の言いそうな台詞だ、と。シロはそれを聞き、再び悲しそうな眼をするが、すぐに「シロはね、事務所が無くなっちゃうことの方が怖いよ」と続けた。


「もし事務所が無くなったらシロはまた一人になっちゃう。だからね、シロ、みんなと同じになりたいの。ちゃんと役に立って、必要な子になって、六道に楽をさせてあげたい。シロは、今の生活が大好きだから。みんな、たくさんのものをシロにくれたから。でも……りゅーせいはいつも、『シロはいいから』って言うの。だから、シロはいつもお留守番」


「それは……シロの事が大切だからだよ。絶対」

シロは深雪の顔を見つめる。だがすぐに、今にも泣きだしそうな表情で俯いてしまった。


「うん……分かってるよ。でも、時々苦しくなる。どうしてシロはここにいるんだろうって。何も役に立ててないのに、必要とされていないのに、どうして……って。このままじゃいけないのに、何もできない……それでね、ずっと考えてたら、シロがシロで無くなっちゃうような気持ちになるんだ。まるでシロがいなくなっちゃうような……気持ち悪い感じ」

「シロ……」


(この間もそんな話をしてたな……)

 最初は、単にシロが寂しがりなんだなと思っていた。しかし今は、それだけではないのではないかという気がする。

 シロは焦っている。このままでは何かを失うのではないか、今の生活が長くは続かないのではないか。何かが彼女を不安にし、激しく駆り立てているのだ。


「あのね、シロね……ユキの事、羨ましいって思ってた。りゅーせいはユキの事はちゃんと認めてるから」

「そうか……? 俺の方こそ、何の役にも立ってないと思うけど……」

「見てたら分かるよ。シロも……ユキみたいになりたかった」


 深雪は何と答えていいか分からない。そもそも、流星が深雪をどう思っているかなど、あまり深く意識したことはなかった。役立たずの居候である自覚はある。だから流星もそういう風に思っているのではないかと、ぼんやり思っていた。


(俺は本当に、何も見えてなかったんだな。多分……ずっと、自分の殻に閉じこもってたんだ)


 それは、シロに対しても同じだ。今までは、ただ一緒にいてくれることに、単純に喜んでいた。でも、今はもっと彼女のことを知りたいと思う。ちゃんと知って、理解したいと思う。


「俺は……シロがいてくれて良かったって思ってるよ」

「え?」

 シロは顔を上げ、目を見開く。余計な格好つけは、もはや不要だ。むしろ、こういう時はきっと、飾り気のない言葉の方が相応しい。


「シロって、誰に対しても態度が変わらないじゃん。……《東京》に来たばっかの俺に対してもさ。流星やオリヴィエとかと区別せずに話しかけてくれた。さすがに最初会った時はちょっとびっくりしたけど。そういうの……何ていうか、すごく助けられたんだ。いろいろあって……ワケ分かんない事ばっかりで、信じられるものも、何も無くて……。だから、普通に接してもらえることが一番嬉しかった」

「そう、なの……?」

 深雪は、「そうだよ」と、微笑む。

「シロは必要の無い子なんかじゃないよ。みんな、きっとそう思ってる。俺なんかよりは、よっぽど役に立ってるよ」


「ユキ……」

 シロの瞳は月明かりに照らされ、鮮やかな光を浮かべていた。気のせいか、その光がみるみる滲んでいく。深雪はドキリとした。シロの瞳に瞬く幾千もの星々が、そしてその瞳を抱くシロ自身が、はっとするほどきれいで惹き込まれてしまったのだ。こんな時に場違いな感想だと分かっていたけれど、それでもそう思わずにはいられなかった。


 すると、それまで沈黙していたマリアの通信が、突如割り込んできた。

「く・う・う・う~~~! やだもう、超・青春ドラマじゃん! 激・感動した‼ 思わず録音しちゃったじゃない、今の~~!」

「は……はあ!? 録音!?」

「いや~~、ええ話や~~! この感動を一人で独占するのはあまりにも勿体ない! よって、事務所の皆で試聴会を決行する‼」

「何言ってんの!? やめてよ、マジで絶対‼」


 頬が熱い。声も裏返っている。ところがマリアはますます楽しそうにテンションを上げるのだった。まるで、どのクラスにも一人はいる、性質の悪い悪戯っ子のようだ。

「照れない、照れな~い! 深雪ちゃん、かっわい~~い‼」

(情報屋って……どいつもこいつも大概だ!)


 エニグマも情報を明かすことで人にショックを与え、楽しんでいるようなふしがあったが、そういう点に於いてマリアはもっと露骨だ。

 奈落はマリアのことを『暗い部屋に引きこもってこそこそ情報を集め、他人の弱みを握るのに人生の全てをかける、性格歪んだ変態根暗ウサギ』と評していたが、そう言いたくなる気持ちも分かるような気がする。


 そもそも、これは盗聴に当たるのではあるまいか。盗聴はれっきとした犯罪だ。そう抗議しようとしたが、シロが勢いよく突然立ち上がったので、深雪はその言葉を飲み込んだ。


「――ユキ、何か来るよ‼」

 シロの耳がピクリと跳ねる。そして中腰に身構え、前方に広がる闇の向こうを睨みつけた。


「え……」


 深雪がシロの睨む方角へと視線を送った、その瞬間だった。

 急激に肌寒くなってきたかと思うと、バンのタイヤやマフラー、荷台の淵が次々と白く煙り、凍り付いていく。見る間に周囲は氷漬けと化した。あまりの冷たさに腰を掛けていられなくなり、深雪も慌てて立ち上がった。


(……何だ?)


 訝しんでいると、闇の中からガラスが割れるときのような、硬質な音が連続して聞こえてくる。

 それは冷気の塊だった。氷柱(つらら)を真逆にして立てたような鋭利な塊で、大きさは人の身の丈以上もある。 

 それが暴走トラックのような勢いで、まっすぐ深雪に襲い掛かってくるのだ。


「これは……!?」


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