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東亰PRISON  作者: 天野地人
トウキョウ・ジャック・ザ・リッパー編
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第21話 あさぎり警備会社

 奈落にしてみれば、ちゃんちゃらおかしい話だった。


 はっきり言えば、極チビがエニグマと接触しようがすまいが、奈落の知ったことではない。情報を漏らすようなら、二人まとめて殺せばいいだけの話だ。

 怒ったり脅したり見せたのはあくまで第二の能力を探るためであって、決して本気で怒っていたわけではない。


 基本的に人が本気で腹を立てるのは、対等かそれ以上の相手に対してだけだ。己より見るからに劣っている者に対して、真剣に怒るほど、奈落も暇ではない。


 あの様子だと、雨宮深雪は自身にどれだけの価値があるかにも気づいていないのだろう。それどころか、努力すればこの自分と対等な人間関係を築けるとすら、信じ込んでいるようだ。


 先程も、途中から笑いを堪えるのに苦労した。こんなに腹筋がねじくれそうになったのは久しぶりだ。


(あいつは何もわかっていない)


 奈落は心の底からそう思う。ゴーストとゴーストの間に信頼関係は築けない。あるとすれば、それは利害関係の一致のみだ。それは、ゴーストが人間と違って、そういったものを必要としない存在だからでもある。

 良心が欠如しているのではない。構造の問題なのだ。


 人間が互いに協力するのは、そうしなければ生きていけないからだ。田畑を耕し、稲や小麦を収穫し、家畜を育てたり海に出て魚を獲ったりする。或いは文明や国家を築き、子どもを育てたり戦争をしたりする。どれも一人では成し得ないことばかりだ。

 それをより円滑に進めるために、信頼というものが必要なのだと、奈落はそう理解している。


 だが、ゴーストにはアニムスがある。アニムスといっても個体によってまちまちだが、強力なものになるとぐんと可能性が広がっていく。人だと数人がかりでようやくこなせることが、ゴーストだと一人で短時間にこなせたりする。

 その結果、強いゴーストほど自ずと他者との繋がりを必要としなくなるのだ。


 この《監獄都市》で弱肉強食がまかり通っているのも、一つはそこに原因がある。ゴーストは他者を顧みない。常に自分のことを第一に考え、優先する。

 共感や協力、或いは奉仕や自己犠牲といった人間社会で美徳とされる観念は、ゴーストにとって無用の長物なのだ。


 各々が自分勝手に振舞えば、当然秩序は崩壊し、強い者がでかい顔をするようになる。


 犬は決して猫にはなれないし、猫は鳥になれない。

 それと同じで、ゴーストは決して人間になることはない。


 どんなに望んでも、それが真実だ。


 もちろん、だからと言ってゴーストにとってそれはいいことばかりではない。


 絶対的な孤独と虚無、そして絶望。


 強いアニムスを持てば持つほど、それらと直面せざるを得なくなる。


 あの極チビは、そういったことを一切考えなくてもいい、恵まれた環境で生きてきたという事だろう。奈落にとっては最も唾棄すべき類の人種でもある。


 ――ただ。


(そういや、あのクソガキ……まっすぐこっちを見てきやがったな)


 それが奈落にとっては少々意外だった。


 最初は呆れるほどビクビクし、口もきけないような状態だった。

 決して奈落の目を直視することはなく、奈落の方もそんな臆病者の顔をいちいち覚える気はなかったので、適当にどついてあしらっていた。


 それなのに思い返せば、いつの頃からか極チビは奈落の目を正面から見て、会話するようになっている。一体、どういう心境の変化があったのか。


 それに。


(踏み入って欲しくないところ……か)


 あのガキは滑稽なほど間抜けで平和ボケしているくせに、そういうところは妙に勘がいい。そこが唯一、奈落の興味をそそった。 


 雨宮深雪の能力は、明らかに一方向に偏っている。警戒心が薄く、危機管理はほぼゼロに等しい。それなのに、他人の内面を探る能力はやたらと突出している。


 一体、どういう生き方をしてきたら、そういうバランスになるのか。


(面白い……暫くは生かしておいてやる)


 本音を言えば、奈落にとってゴーストを人間に戻す能力など、この世にない方がマシな代物だった。もちろん、知識としての興味はある。だが、奈落は人間に戻りたいと思った事は一度もなく、そんな能力は悪用されたら厄介だという認識しかない。

 

 然るべきところへ売り飛ばせば儲かるだろうが、今のところ金には困ってない。それよりも、そんな力が世の中に溢れたら、稼業であるゴースト狩りの仕事が減ってしまう。その方がよほど深刻だった。

 だから乙葉マリアに言われずとも、第二の能力を確認した後、あのガキを速やかに殺すつもりでいた。


 だが、予定は少々変更になった。


 かなり面倒で鬱陶しいガキだが、本人は妙にやる気になっている。《ランドマイン》というアニムス自体はそれなりに有用だ。うまく使えば、役に立つこともあるだろう。雇い主である六道の命令に逆らって波風立てるのも、今は得策ではあるまい。


 それに何より、第二の能力とやらをまだこの目で見ていない。


 ――始末するのは、それからでも遅くない。


 奈落は闇の中で、ふーっと煙草の煙を吐き出すと、酷薄な笑みをその口の端に乗せた。




✜✜✜✜✜✜ ✜✜✜✜✜✜ ✜✜✜✜✜✜





 ――よくもまあ、こんな張りぼてをせっせと拵えたものだ。


 高速で上昇するガラス張りのエレベーターの中から新宿の街を見下ろしながら、東雲六道は思った。


 《監獄都市》に認定され、《関東大外殻》が築かれてからというものの、東京の街はありとあらゆる場所が荒廃の一途を辿っている。だが旧都庁舎の周辺だけは、その流れに逆行し、再開発が進んでいた。


 首都移転に伴って、《東京》の中心地はここ新宿に集中することとなった。建築技術の発達で、高層化と耐震性を両立させた目も眩むばかりの高さの尖塔が、いくつも林立している。今も、あちこちのビルの屋上で、クレーンが稼働していた。


 その中で、旧都庁舎は、いかにも肩身が狭いと謂わんばかりに縮こまっているように見えた。空に分厚い雨雲が垂れ込めているせいか、余計にだ。

 もっとも、東京都庁は既に解体され、代わりに東京特別収容区管理庁なる組織が都庁舎の主となっているが。

 

 そんな都庁舎を真下に見下ろせる位置に、あさぎり警備会社の事務所はあった。《監獄都市》認定後に建てられた、百二十階建ての超高層ビルの五十六階だ。それはつまり、あさぎり警備会社がそこに居を構えられるほどの資本を有した、大規模な事務所だということでもある。


「いやー、ここからの眺めは壮観ですね。何度見ても」

 エレベーターに同乗していた赤神流星が、眼下の眺望を見下ろしつつ、吞気な口調で感想を漏らした。


「少なくとも、前世紀の墓場から掘り起こしてきたような、みすぼらしい洋館とは大違いだな」

 同じく、エレベーターに同乗していた不動王奈落が、皮肉交じりのコメントを発する。


「うちも引っ越しませんか? 俺の部屋、なんか雨漏りするんスよ」

「こっちは寝台が小さすぎる」


「シャワー室の温水も出が悪いし」

「それよりは喫煙室だ。神父がうるさくて煙草もおちおち吸えねえ」


 二人とも、このビルに何をしに来たか、完全に忘れ去ったかのような余裕ぶりだった。これから他社の《死刑執行人(リーパー)》と一悶着あるかもしれないというのに、二人からそんな緊迫感は微塵も感じられない。

 六道は内心で苦笑する。頼もしいには違いないが、ここぞとばかりの苦情合戦は勘弁してもらいたい。


「悪いが、俺は今の事務所を気に入っているんでな」


 実際、六道は今のスタイルを変えるつもりはなかった。現在ある事務所は立地がいい。建物の外観は確かに古いが、内部をリノベーションすれば問題ない。それに人員を増やせば請け負える仕事量も増えるが、その分、トラブルも増える。所帯数が多いゆえに緊密な連携を欠くのは良くあることだ。


 そして何と言っても、六道は高所が好きではなかった。こんな超高層ビルに居を構えでもしたら、移動が億劫でならないだろう。


 ようやく五十六階に到達し、エレベーターの扉が開く。六道は愛用の杖を突くと、ぎこちなくフロアに足を踏み入れた。


 あさぎり警備会社の可憐な受付嬢は、六道らの姿を一目見るや否や、一瞬、顔を強張らせた。だが、かろうじて営業スマイルは崩すことなく、立ち上がって事務所の一室へと案内する。

 

 通された客間はシックで落ち着いた雰囲気ながらも、値の張る調度品で構成された部屋だった。部屋の中央にずっしりと鎮座した、本革のソファに腰を下ろす。赤神流星と不動王奈落はその後ろに、それぞれ左右に分かれて待機した。


 暫くして部屋のドアが開き、屈強な男が颯爽と入室してくる。


 あさぎり警備会社の主である朝霧隼人は、彫りの深い顔に髭のよく似合う、三十代前半の男だった。ちょうど、六道の五歳ほど下だ。ヨーロッパの有名ブランドのスーツはグレーで光沢が入っており、濃灰色のネクタイが上品さと、洗練された統一感を醸し出している。《死刑執行人(リーパー)》というよりは、まるで凄腕の弁護士だか実業家のようだった。


 ただ、両眼には形容しがたいほどの威圧的な光が灯っており、それが、彼がかなり手練れの《死刑執行人(リーパー)》であることを物語っていた。彼が第一線で《リスト入り》したゴーストと戦っていた頃は《狂獅子(バーサーカー)》の名を轟かせ、《監獄都市》中から畏れられたものである。


 その朝霧隼人は、背後に十人ほどの部下と思われる若者を引き連れていた。やはり、どれも体格がいい。その身のこなしや顔つきから、みなそれなりの実力を持った《死刑執行人(リーパー)》であることが察せられる。


 だが、彼らはあくまで、あさぎり警備に所属している《死刑執行人(リーパー)》の一部だ。この事務所には、総勢六十人近くの《死刑執行人(リーパー)》が名を連ねている。


 社長の朝霧は大股で入って来ると、東雲の向かいの席にどかりと座った。部下たちはその後ろで、朝霧を守るかのようにずらりと並んだ。それだけで部屋の空気が一変し、きりりと引き締まるのが分かった。


 特に朝霧側は、心なしか殺気立ってさえいるようだ。


 だが、六道はその程度で臆するほど純朴ではなかった。背後に控えている赤神流星や不動王奈落も、まるであさぎり警備会社の面々が目に入っていないかのように、けろりとした顔で落ち着き払っている。


「……久しぶりだな、朝霧」

 六道は、部屋に漂う緊張感などお構いなしに、鷹揚に口を開く。すると朝霧は、眉間に深いしわを刻んだまま、呻くように答えた。


「待たせて申し訳なかった。用件を聞こう」


 実際、朝霧と顔を合わせるのは、およそ半年振りだった。だが、握手もなければ抱擁もない。歓迎されていないのは明らかだ。ただ、六道としても、世間話に花を咲かせる為に、ここへ赴いたわけではない。


「単刀直入に言う。堀田悠樹の情報を渡してもらいたい」


 六道はきっぱりとそう言った。ある程度その要求を想像していたのか、朝霧が表情を変えることはなかった。しかし、発散していた殺気は明らかに膨れ上がる。


「その件については、当社も調査中だ。お引き取り願いたい」


「……正気か? 人が死んでいるんだぞ」

 六道が非難するニュアンスを言外に込めると、朝霧は、はっきりと苛立ちを露にした。


「そんな事は分かっている。……だが、これは当方の問題だ。他社にあれこれと指示をされる筋合いはない」


「朝霧。こちらとしても、お前と事を構えたくはないのだがな」


 六道はぎろり、と剣呑な視線を朝霧隼人に送った。朝霧は無反応だったが、その後ろで控えていた部下たちが一斉に色めき立つ。六道の言葉は実質的に脅しだった。それが気に障ったのだろう。一体、何のつもりかと身を乗り出してくる。


 だが、だからと言って、こちらも手をこまねいているわけにはいかない。今にも飛び掛かってきそうな、あさぎり警備会社の若き《死刑執行人(リーパー)》たちに対し、流星と奈落は即座に腰の銃に手を当てた。緊迫の濃度が増し、肌を容赦なく切り刻む。


 六道と朝霧は、暫し睨み合った。凄まじい気迫の籠った沈黙が、獰猛な牙を剝き荒れ狂う。互いに一歩も譲る気はない。ただ、いつまでもこの膠着状態を続けていても意味はない。六道は片手を上げ、今にも銃を構えんとする流星と奈落の二人を制すと、静かに言葉をつづけた。


「堀田悠樹の勤務態度は良好だった。ただ、若干酒癖の悪いところがあったようだな?」

 朝霧もまた、背後で殺気立つ部下を制しながら、それに答える。


「堀田があの晩、繁華街で呑んでいたのは確かだ。だがそれだけで犯行と結びつけるのはいくらなんでも無理があるだろう。泥酔し、喧嘩でもしたというのならともかく……」


 額を抑えながら、激しい苛立ちとともに、朝霧は溜め息をつく。その姿がどことなく、困惑と混迷を孕んでいるように感じるのは気のせいだろうか。


「……協力しないと言っているわけじゃない。ただ、出せるものが何もないのは事実だ。こちらも事態の把握に全力で尽くしている。とにかく、今日のところは、お引き取り願おう」


 朝霧はそう言い捨てると、これ以上話すことは何もないと言わんばかりに席を立つ。六道もまた、それを引き留めるような事はしなかった。朝霧がこうと決めたら簡単にそれを覆す性格ではないことをよく知っているからだ。


 強い怒気を発していた朝霧の部下たちは、六道らに対し何か言いたげだったが、こちらに乱暴な一瞥を送ると、黙って部屋を退出していく。


 六道は小さくため息をついた。

 朝霧の事務所に出向いたからと言って、快い協力を受けられることなど期待してはいなかったが、どうやら完全なる徒労に終わったようだった。朝霧にしてみれば、ただでさえ、東雲探偵事務所がしゃしゃり出てきて面白くない思いをしていることだろう。


 何事もなく無事に帰してやるだけも、ありがたく思えといったところだろうか。


 

 来た時と同じように、赤神流星と不動王奈落を連れ、エレベータ―で長大なビルを降下する。


 朝から新宿の街を覆っていた曇天はますます分厚くなり、今や窒息しそうなほど重苦しくなっていた。透明なガラスに、ぽつぽつと水滴が滴っている。どうやら小雨も降ってきたようだ。


「連中、随分と殺気立っていましたね」

 赤神流星が飄然とした調子で口を開いた。まるで、朝霧の事務所であった睨み合いなど、無かったかのようだ。


「無理も無かろう。会社の信用問題に関わる話だ」


 あさぎり警備会社の面々が猛っていたのは、何も東雲探偵事務所に対する縄張り意識からだけではない。身内から犯罪者が出たというその事実に、ナーバスになっているのだろう。《死刑執行人(リーパー)》にとって、最も不名誉なことは、《リスト登録》されることだ。堀田悠樹の残虐な犯行は、それに十分匹敵するものだった。


「そうですね。ただ……何というか、ゴタついている様子でしたね。奴らにとっても想定外の事態なのかもしれません」

「………」


 朝霧の発していた当惑を、流星も感じ取ったのだろう。「出せるものが何もない」――かつての《狂獅子(バーサーカー)》が漏らした一言は、あさぎり警備会社の混乱ぶりを如実に表していた。おそらく本当に、堀田悠樹の犯行状況やその動機に、全く心当たりがないのだろう。


「あ、俺車まわしてきます」


 一階に到着したところで、六道と奈落はエントランスに降り立った。流星はエレベーター内部に留まり、そのまま地下駐車場に向かう。

 先ほどまで小降りだった雨は、今やすっかり本降りとなっていた。大きな雨粒が地に激しく打ち付け、白く煙っている。


「雨宮はどうだ」

 六道が奈落に話を振ると、奈落は喉の奥に小骨が突き刺さったかのような表情をした。そして、恨みがましさの入り混じった声で、不貞腐れたように返事をする。


「……。何と言って欲しい? 優秀なスタッフを追加してくれて涙が出るほど感謝している――そう言えばいいのか」


 誰憚ることのない悪態に、六道も苦笑するしかない。


「……手厳しいな」

「俺は子守をするためにお前と契約したんじゃない」


 はっきりと不満を露わにする奈落。六道は、眼帯をした目の前の部下の年齢を考えた。確か、二十二、三ほどだったか。腕は立つが、まだまだ子どものようなところがある。


「うちで押さえなければ、よそに取られる。朝霧の様な組織にならまだいいが、《アラハバキ》や《レッド=ドラゴン》の手に渡ったら厄介な事になる。脅威となるよりは味方に引き入れておいた方が幾分マシだろう。あれはまだ、幼いだけだ。仕込み次第でいかようにもなる。能力的にも、使えなくはない筈だ」


 雨宮深雪と不動王奈落をわざわざ組ませたのにも、そこに目的があった。雨宮深雪は、吹けば飛ぶような意志の薄弱さを感じさせることもあるが、一方で妙に頑固なところがある。六道自身との因縁もあり、自ら事務所に溶け込むことはないだろう。


 碌に仕事も覚えていない段階で奈落を当てがったのは、かなりの荒療治であることは分かっている。それでも決行したのは、それなりの理由があるからだった。


「だったら、腕のいい調教師でも新たに雇えばいい。俺には関係ない」


「チーム作りも仕事の一環だろう。給料分は働け。それではどちらが子供か分からんぞ」

 

 尚も不服を唱える奈落を、六道は呆れた声で諫めた。


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