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東亰PRISON  作者: 天野地人
《新八洲特区》動乱編Ⅲ
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第22話 氷河凍雲②

 面会の場に指定されたのは《収管庁》――つまり旧都庁前に広がる繁華街の一角、創作和食の高級飲食店(レストラン)だった。


 高級店のわりに外装はそれほど派手ではないが、敢えてそうデザインしてあるのだろう。というのも、華やかさや派手さはこの店のアピールポイントではないからだ。


 この高級飲食店(レストラン)は安全性やセキュリティの高さを売りにしている会員制の店で、店舗の外壁は核シェルター並みの強度を持ち、ゴーストの襲撃にも余裕で耐えられるという。


 そのため、アニムスを持たない《収管庁》の職員や《関東大外殻》の外部からやって来た出張員などに人気がある。


 個室完備だそうで、秘密にしておきたい会食や他人には聞かれたくない重要な会合にはぴったりだろう。


(あー、マジか。すげえ帰りたくなってきた……)


 そもそも、いくら高級飲食店(レストラン)とはいえ、あの《死神》と向かい合った状態で楽しく飯が食えるだろうか。凍雲(いてくも)にはそんな自信はなかった。いや、他の誰でも同じだろう。


 意にそぐわない会食ほど苦痛なものはない。そんなことに時間を割くくらいなら、今すぐ家に帰って寝たいというのが正直なところだ。


 だが、それもこれも事務所のためと己に言い聞かせ、凍雲はそのレストランへ向かうのだった。


 入り口に近づいていくと、東雲(しののめ)探偵事務所の《死刑執行人(リーパー)》である赤神(あかがみ)流星(りゅうせい)不動王(ふどうおう)奈落(ならく)が凍雲を待ち受けていた。


「……へえ? これまた随分と大層な歓迎ぶりだな」


 肩を竦めて軽口をたたくと、赤神流星はそつのない笑顔を浮かべる。彼の前職が警察官だったことを知っているからか、どうしても交番のお巡りさんを思い出してしまう。


「悪く思わないでください、氷河(ひかわ)所長。俺たちはあくまで護衛役としてここにいるので」


「まあ、分かるよ。いま《中立地帯》はいろいろと大変な状況だからね。おまけに、大手《死刑執行人(リーパー)》事務所の所長が二人も一か所に集まろうっていうんだ。まとめて始末してやろうと考える輩もいなくはないだろ。《Zアノン》信者みたいに。ただ、護衛……ねえ? どう見てもそういう態度じゃないよね?」


 凍雲が半眼で見上げる先では、不動王奈落が堂々と煙草をふかしていた。まるで東雲探偵事務所(こちら)には凍雲に対して気兼ねする義理も道理も無いのだと言わんばかりに。


「す……すみません! おいっ!」


 赤神流星は慌てて不動王奈落を(たしな)めるが、当の不動王奈落は何食わぬ顔をしている。傲岸不遜もここまでくると、いっそ清々しい。


「ははは、いーよ、別に。こっちも気を遣ってもらいたいわけじゃないから。……で? おたくの所長はこの中?」


「はい。店は貸し切りになっているので、気兼ねなく話せますよ」


「そりゃまた、えらく気の利いたことで」


「ご案内します。こちらです」


 赤神流星に通されたのは、飲食店(レストラン)の中にある個室の一つだった。


 高級感を演出するためか、部屋の照明が若干暗い。そんな中、丸窓に飾られた前衛的な生け花や花瓶などの調度品が程よくライトアップされており、落ち着いていて尚且つ洗練された雰囲気を醸し出している。


 部屋の中にはテーブルを挟んで椅子が四脚ほど設えられており、その一つに東雲六道が腰を掛け凍雲を待ち受けていた。


 個室には他に誰もいない。凍雲と六道だけだ。赤神流星はすぐに立ち去り、不動王奈落と共にレストランの外で監視や警護をする仕事に戻っていった。


 個室の中で二人きりになると、六道が声をかけてくる。


「……久しぶりだな、氷河(ひかわ)。こうして二人だけで話すのは」


「やめてくれ、虫唾が走る。東雲でのことは俺にとっては思い出したくもない黒歴史だっての! まさかこんな日が来るなんて、悪夢だ」


「まあそう言わず、とりあえず座ってはどうだ」


 そう促され、凍雲は渋々、六道の真向かいに腰掛けた。腹は立つがこの期に及んでいちいち反発したり逆らったりするつもりもない。そんなことをしたって時間の無駄だ。


 すると間を置かず、男性給仕がやって来た。


「失礼します。飲み物は何になさいますか? お伺いします」


「私は烏龍茶だ」


 そう答えてから六道は、お前はどうする、と凍雲の方へ視線を向ける。


「それじゃ、こっちも烏龍茶ね」


 こういった店は酒のメニューもさぞかし豊富だろう。安い居酒屋では飲めないような高い酒や珍しい酒も置いてあるに違いない。だが今は、とてもではないが飲む気にはなれなかった。


「承りました。すぐにお持ちします」


 男性給仕が出て行ってから、室内は再び静まり返った。


 嫌なことはさっさと終わらせるに限る。凍雲はさっそく用件を切り出す。


「……さてと。互いに、思い出話に花を咲かせるようなタマでもなし、単刀直入に言う。先日、《収管庁》の行政指導から部下を助けてもらったことには感謝している。おかげでうちの大事な《死刑執行人(リーパー)》を守ることができた」


二ノ宮(にのみや)蓮人(れんと)……良い《死刑執行人(リーパー)》だな」


「ああ。だが、それはそれ、これはこれだ。悪いが、あんたが画策している例の合同事業に参加するつもりはない。二ノ宮の件でこちらに恩を着せようと思ったなら、大間違いだ」


 凍雲はぎろりと六道を睨みつける。しかし六道は平然としてそれを受け流すのだった。


「そのようなつもりはない。二ノ宮蓮人の件は必要があったから動いたまでだ。《収管庁》には《監獄都市》を管理する責任があるが、《ゴースト関連法》の関係上、彼らの統治はどうしても法的根拠が曖昧になりがちだ。特にゴーストに関してはな。ゆえに《収管庁》は《死刑執行人(リーパー)》に対し過度に強硬な態度に出る傾向がある。全ては《死刑執行人(リーパー)》を含めた全ゴーストを管理するため……それが彼らの言い分だ。

 決してそれが間違いだというわけではない。だが今は、より柔軟な対応が必要だ。この街では《死刑執行人(リーパー)》がいなければ、復興すらままならない。それが現実なのだからな。……今は猜疑心に駆られ、《死刑執行人(リーパー)》を厳罰に処している場合ではない。だからそれを《収管庁》に提言したまでだ」


「はっ……確かに《中立地帯の死神》はそういった圧力を受ける心配がないからな。余裕のある事務所は羨ましいぜ、まったく」


「必要があることには迅速に動く。五大《死刑執行人(リーパー)》事務所間の合同事業も同じことだ」


「……!」


 早々に合同事業の話が出てきて、凍雲は思わず身構えた。やはり、話の本題はそちらだったか。


 六道の目論見など最初からお見通しだったが、だからこそ、この先の会話は気を引き締めてかからねば。何があろうと主導権を握られてなるものか。


 凍雲の警戒を知ってか知らずが、六道は淡々と言葉を続ける。


「氷河、お前も先日起こった災害級大規模抗争を経験して気付いただろう。《監獄都市》では今までのやり方が通用しなくなりつつあることを。《レッド=ドラゴン》の元六華主人である(ホン)神獄(シェンユエ)が逝去した時に、《休戦協定》にほころびが生じるであろうことは、ほぼ確定事項だった。この流れはもう止まらない。そこから逃れることはできないのだ。我々、東雲探偵事務所はもちろん、氷河、お前の事務所も……な。

 今はまだ瘦せ我慢で何とか持ち堪えているかもしれないが、いずれ必ず破綻する日がやって来る。《監獄都市》の変化に対応できない者には破滅か淘汰のどちらかが待つのみだ。それを回避するためには、流れを読み適応すること、そして何より我々自身が流れを作っていく側に回ることが重要だ」


「ふん……その答えが例の合同事業ってワケか」


「そうだ。《監獄都市》を守るためであり、多くの《死刑執行人(リーパー)》の命を守るための方策でもある。もちろん氷河武装警備事務所の《死刑執行人(リーパー)》もまた、大きな恩恵を受けるだろう」


 それを聞き、凍雲は鼻で笑って六道の主張を一蹴した。


「今さらそんな綺麗事など聞きたくもないね! たとえどれほど立派でまっとうな理想を掲げたとしても、周囲を犠牲にし不幸をまき散らしたんじゃ意味なんて無いんだ! ……昔から何ひとつ変わっていない。あんたのやり方は明らかにおかしい! このままじゃ東雲探偵事務所はいつか行き詰って崩壊するぞ!!」


「だが、うちがどうなろうと、お前には戻る気がないのだろう」


「当たり前だ!」


「ならば、こちらの心配は無用だ。それより今は所長どうしの話をしよう」


 確かに今や凍雲は東雲探偵事務所にとってただの部外者にすぎず、何を言っても大きなお世話でしかないだろう。


 もし、それがどれだけ正論であったとしても。


 凍雲は苦々しく思いながら舌打ちをする。六道は構わず話を続けた。


「二ノ宮蓮人のみならず、氷河武装警備事務所には良い《死刑執行人(リーパー)》が揃っているな。そこまで人を育てるのは、並大抵の苦労ではなかっただろう。お前が部下を守りたいと思うその気持ちはよく分かる。だからこそ、私を警戒していることも。だが、五大《死刑執行人(リーパー)》事務所の団結は必ずや氷河武装警備事務所の《死刑執行人(リーパー)》のためにもなるだろう。どうか理解して欲しい。お前の力が必要だ」


「……ふざけるな、今さらそんな言葉を信じろってか? あんた、自分がかつて部下だった俺たちに何をしたか……何を言ったか、忘れたわけじゃねえよな!?」


「……」


「あんたにとって、今の俺がどれだけ利用価値があるか。それは俺自身が誰よりもよく理解している。これまでさんざん冷遇しておきながら、今さら都合よく擦り寄って来るなんて、あまりにも虫が良すぎるぜ、《死神》さんよ」


「それは誤解だ。こちらにはお前を利用してやろうという考えはない。お前も知っての通り、そもそも私にはそれほどの時間は残されていない」


 さらりと告げられたその言葉に、凍雲は息を呑む。


 六道の体調が芳しくないことは、東雲探偵事務所にいた時からそれとなく気づいていた。東雲探偵事務所を離れてからも、幾度となく東雲六道の体調悪化の噂を耳にしたことがある。


 《スケアクロウ》もまた同様のことを口にしていた。東雲六道の体調不良はもはや生死にかかわるほど深刻であると。


(半信半疑だったが……あの情報も事実だったのか)


 己の死期を悟っていながら、六道の態度は落ち着いていた。悲観することも取り乱すこともない。もうずっと前から、その時が近いことを知っていたのだろう。


 しかし、凍雲はすぐに警戒態勢に戻って六道を睨んだ。


 彼の死期が近いから何だというのか。凍雲は氷河武装警備事務所の所長なのだ。情に流されて事務所を危険に晒すわけにはいかない。


「なるほど、今度はなりふり構わず同情作戦ってワケか。えらく必死だな。ひょっとして、あの少年もお涙頂戴で巻き添えにしたのか?」


「何のことだ」


「決まってるだろ、次期《中立地帯の死神》のことだよ! 雨宮深雪とかいう名だったか? 以前、街中で会って話したが、《死神》はおろか《死刑執行人(リーパー)》さえ務まりそうにない、ごくごく普通の一般人だったぞ! どう考えても、あの少年が自分で《死神》になると決意したとは思えない! そもそも《死刑執行人(リーパー)》が何なのか、どれだけの犠牲の上に成り立っている仕事なのか、それすらも分かってなさそうだった……! どうせあんたがうまいこと言いくるめるか、(そそのか)すかしたんだろ!!」


 この時の凍雲は、まだろくに雨宮深雪と言葉を交わしたことが無かった。だから凍雲が雨宮深雪に対して抱いていた印象は、『何かの手違いか事故で《中立地帯の死神》にさせられた、可哀想な青少年』でしかなかった。


 雨宮深雪はそれほど《中立地帯の死神》の名には不釣り合いだった。


 すると六道は妙にきっぱりと断言する。


「雨宮のことなら、心配はいらない。あいつはお前が案ずるほど意志薄弱でもなければ、大人しくも従順でもない。《死神》になることは、あいつ自身が決めたことだ」


「へえ? 随分と信頼しているんだな。あの少年のことを。誰のことも信じようとはしなかったあんたが……一体どういう風の吹き回しだ?」


 そう指摘されたのが意外だったのか。


 六道はふと押し黙った。


 そして凍雲の言葉を反芻するかのように沈黙した後、ぽつりと呟く。


「……。誰のことも信じていない……か」


 凍雲は肩を竦めた。


「何だよ、こっちが気付いていないとでも思ったか? ……そうさ。結局、あんたは自分以外の誰も信じちゃいないんだ。だから臆面もなく《死神》なんて名乗れるし、強引な手段も厭わない。本来、仲間であるはずの身内でさえも平気で犠牲にしてしまう。自分にとっての正しさが何より大事で、それに巻き込まれる部下のことなんて、最初っから歯牙にもかけていないのさ。

 そんなだから、誰もあんたにはついて行かない。いや、ついて行きたくともついていけないんだ。そして、あんた自身がそれを当然の結果だとよく分かってる。現に、俺が東雲探偵事務所を辞めると言った時も、あんたは一切引き止めなかった。最初からいつかその時が来ると思っていたからだ。どうせ誰も自分の理想にはついて来れない、だから理解されなくとも構わない、と」


「……」


「だが、そのあんたが、何故かあの次期《中立地帯の死神》にはやたらと肩入れしている。まるであの少年のことだけは信用しているかのように……だ。……何でだろうな? あんた、あの少年を使って一体何を企んでいる? この《監獄都市》をどうするつもりなんだ!?」


 今から数か月前。


 東雲六道が《中立地帯の死神》の後継者を選んだらしいという情報を耳にした時、凍雲はその内容がにわかには信じられなかった。


 《中立地帯の死神》は誰も信用していない。だから後継者など選ぶはずなどないし、そもそも自ら《死神》の地位を手放すはずもない。凍雲にとって六道とはそういう存在だったからだ。


 だが驚くべきことに、その情報は事実だった。


 おまけにその後継者は二十歳にも満たない子どもだという。


 それを知り、凍雲は驚きを通り越して呆れ返った。そこまでするかと六道を軽蔑すらした。


 確かに分別のない子どもであれば、意のままに操るのにすこぶる都合がいいだろう。うまくすれば雨宮深雪を矢面に立たせて全ての責任を負わせ、東雲六道は安全なところで密かに物事を動かす――などということもできる。


 いわゆる『院政』というやつだ。


 だが、それが果たして《監獄都市》のためになるのか。とてもそうは思えない。


 むしろそういった権力の二重構造はさらに東雲探偵事務所のイメージを下げ、《監獄都市》、特に《中立地帯》のゴーストたちの不満を爆発させることにもなりかねない。


 六道もそれは分かっているだろうに。


 そうまでして《中立地帯の死神》の座にしがみつきたいのか。


 そうまでして己が権力を維持し続けたいのか。


 六道が何を考えているのか、凍雲には全く理解できなかった。そもそも今さら理解しようとも思わないが、せっかくこうやって面と向かい合ったからにはその真意を質しておきたい。


 何故なら、《死神》の次の標的は間違いなく氷河武装警備事務所だろうからだ。


 六道はしばらく無言だった。そこへ先ほどの男性給仕がやって来て、背の高いタンブラーグラスに注がれた飲み物(ドリンク)を置いていく。


 彼が退室するのを待ってから、六道は口を開いた。


「雨宮を特別に信用しているというわけではない」


「へえ?」


「ただ、あいつは《死神》になると決めたら、絶対にそこから逃げない。最後まで完遂する。それが分かっているから、任せられる。……ただそれだけだ」


 それはまた随分と残酷で身勝手な言い分だ。逃げないのではなく、あんたが逃げられないように仕向けているだけなのではないのか。


 凍雲は眉をひそめ、語気を強めた。


「……相手はまだ子どもだぞ。責任という言葉の意味も本当には理解していない、そういう年頃だ。重圧に負け、逃げ出したとしても、誰にもそれを責められない。それなのに、何でそんなことが言いきれる?」


「あいつは私と同じ罪を背負っているからだ」


「はっ……何だそりゃ? よく分からねえが、いわゆる『共犯者』ってヤツか?」


 すると六道は口元にうっすらと笑みを浮かべた。長く六道の元で働いてきた凍雲も見たことがないほどの、柔らかく満ち足りた笑みだった。


「そんな美しい関係ではない。だが、私たちは互いのことを誰よりもよく分かっている。それは確かだ。だから……雨宮ならば必ずや私が始めたことを終わらせてくれる」


「……?」


 それはどういう意味か。凍雲は眉根を寄せるが、六道はそれに答えない。いつもの厳しい表情に戻ると凍雲をまっすぐに見据える。


「氷河、お前が私に反感を抱くのは当然のことだ。実際、私はお前にそれだけのことをしてきた。だが、雨宮は私とは違う。どうかあいつの話だけでも聞いてやってくれ。…頼む、この通りだ」


 そう言うと、六道は凍雲に向かって頭を下げた。


 それは凍雲にとって、天地が逆さになるほどの衝撃だった。


 東雲六道はどんな時も――凍雲が東雲探偵事務所を辞める時はもちろん、部下が死んだ時でさえ一度も頭を下げたことなど無かったからだ。




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