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東亰PRISON  作者: 天野地人
東京中華街編
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第12話 龍々亭②

「それは構わないけど……でも、君はいいの?」


 ゴロツキたちが放った、『諦めない』とか『逃げ切れると思うなよ』などという言葉を考えると、彼らが鈴華のことを諦めたわけではないのだろう。今までも何度かやって来たそうだから、これからまた接触してくる可能性は極めて高い。

 彼女一人で抱えきれる問題なのだろうか。


 すると鈴華(リンファ)は、そんな事、何でもないとばかりに微笑んで肩を竦めた。

「こういう諍いはしょっちゅうだから慣れてるし、そういう事で神狼に心配かけたくないし……お店のことを考えても、大事にしない方が助かるから」

「……うん、分かった」

 どちらにしろ、今の段階では深雪が口を挟んでいいことなのかどうかも分からない。何しろ、鈴華とは出会ったばかりなのだ。その彼女に黙っていてくれと言われたら、無理に断るわけにもいかない。


 やがて、ビルの陰に身を潜めていたシロが、深雪と鈴華の二人に駆け寄ってきた。

鈴華(リンファ)、大丈夫?」  

「シロちゃん! 本当にありがとね。二人のおかげで助かっちゃった」

 シロは鈴華と知り合いらしく、互いに親しげに手を握り、その場でぴょんぴょんと跳びはねている。二人とも同じくらいの年頃で同じくらいの背丈であるせいか、学校の同級生のようだ。  


「ううん、シロの方こそ……この間、杏仁豆腐をおまけしてくれたお礼が言いたかったんだ」

「やだ、気にしなくていいのに! シロちゃんたちは、うちのお得意様なんだから。そうだ、お昼はまだ? 折角だから、店に寄って行ってよ。……ね?」

「うん、俺たちも元々は、そのつもりだったんだよ」

 深雪が答えると、鈴華は「え、ホントに!?」と大喜びだ。そして先頭に立ち、店へと案内してくれた。


 鈴華に連れられてきたのはすぐそこにある一軒の中華料理屋だ。

 派手な赤い外観の店は、あちこちに雷紋や唐草模様が彩られており、黄色い暖簾には《龍々亭》と赤い文字で描かれている。店の外観は良い意味で洗練されておらず、程よくごちゃついていて、とても庶民的だ。いかにも、街の中華屋さんという趣きだった。


(こういう店の中華って、意外と美味しんだよな)

 竜の模様が入った店のガラス扉を開けると、賑やかな喧騒と立ち込める中華スープの匂いが、同時にどっと押し寄せてきた。店内は回転テーブルのテーブル席が八つ、他にカウンター席もあり、八割がた埋まっていた。

 その客席の間を掻き分けるようにして、料理を運んでいる神狼の姿が見えた。鈴華と同じ、いつもの出前の時に来ているチャイナ服のユニフォームだ。


「らっしゃっセー! 三名様ですカー?」

 余程忙しいのか、神狼はこちらをしっかり見もせずに、殆ど条件反射でそう言った。

(あ、思ったよりマジメにやってる)

 少々、愛想には欠けるものの、ちゃんと給仕をしているし、周囲の客も神狼に不満を抱いている様子はない。深雪が意外に思っていると、鈴華は神狼に向かって大きく手を振り、声をかけた。


「神狼、シロちゃんと雨宮くんが来てくれたよ!」

「お前ラ……」

 それまでせっせとと料理を運んでいた神狼は、深雪たちの姿を見た途端、その顔色を豹変させる。料理を乱暴に客の前に置くと、回転テーブルの中央に置いてあった箸をいくつか握り、それを突然、深雪の方へ投擲してきた。


「うわっ、危ね!」

 深雪は上半身を捻り、かろうじてそれを避けた。すると箸はそのまま入り口の柱に直撃し、深々と刺さってビインと上下に振動する。

「貴様ッ……鈴華に馴れ馴れしく近づくナ! 近づいたらその首、掻き切って殺ス‼」

 これでもかと殺気立ち、凶悪面をつくる神狼に、深雪も負けじと怒鳴り返した。


「何だよ、いきなり!? っていうか、何か勘違いしてるぞお前! 俺たちはそこでたまたま会っただけだって!」

「嘘つケ! 悪質なストーカーほド、偶然を装うものダ!」

「ユキは『すとーかあ』なの?」

 おそらく「ストーカー」という言葉の意味もよく分かっていないシロが、小さな人差し指を口元に当て、不思議そうに尋ねる。 

「いや、違うでしょ。ストーカーどころか初対面だよ!」


「もう、神狼ってば! お客様に向かってそんな態度とっちゃ駄目じゃない! ほら、ちゃんと席にご案内して」

 鈴華が腰に手を当てて怒ると、神狼はこの上なく嫌そうに顔を顰めた。何か反論したそうだが、鈴華がにらみを利かせている手前、文句を言うこともできないようだ。それでも不満を隠しきれなかったようで、聞こえよがしに舌打ちをしてくる。

「……チッ!」


「舌打ち! ……聞こえてるぞ!」

 深雪はすかさず突っ込むが、神狼はそれを無視し、渋々、奥にある回転テーブルの方を指し示した。いつもより、輪をかけて無愛想だ。

「………。コチラにどーゾ」

 そのあまりの態度の悪さに、さすがにむっとする深雪だったが、それを取りなすようにシロが声をかけてくる。


「このお店の担々麺、すっごくおいしいんだよ!」

「や~ん、ありがと! エビチリもおすすめだよ!」

 鈴華がそう答えた直後、周囲の客席から次々と注文の声がかかる。

「鈴華ちゃん、俺、いつものチャーハンと酢豚のセットね」

「鈴華ちゃーん、こっちはラーメン追加で!」

「はーい、少しお待ちくださーい!」

 常連客なのだろう、客たちはみな、鈴華に対し親しげな様子だ。女性客や高齢客、家族連れにはもちろん、男性客の中には、鈴華と目が合うと嬉しそうに顔を赤らめる者までいる。そういう和やかな光景を目にすると、深雪まで楽しい気持ちになってくる。


「鈴華さんは人気あるんだね。まるでこの店の看板娘みたいだ」

「やだ、『鈴華さん』だなんて……鈴華でいいよ。みんなそう呼んでるし」

 鈴華は、あはは、と笑い声をあげながら、あっけらかんと答える。

「そうなんだ。それじゃ……」

 俺も鈴華って呼ぶよ――そう答えようとした時だった。不意に刺すような圧迫感を背中に感じ、深雪は背後を振り返る。すると、神狼が真後ろでボソッと囁いた。 

「ふざっけんナ……馴れ馴れしく下の名前で呼ぶなんて、俺が許さねーゾ……‼」

 その様は、まるで初めて娘に彼氏ができたのを知った時の、父親のような顔だった。


「あーっと……うん、考えておくよ」

 深雪は引き攣った顔で、慌てて鈴華にそう答える。

(何でいちいち、絡んでくるんだよ……!? 何か、いつもに増してピリピリしてんなあ)

 事務所で八つ当たりを食らった時も、やたらと機嫌が悪かったが、今も同等かそれ以上にご機嫌斜めだ。ただ、事務所の時は単純に虫の居所が悪かったようであったのに対し、今はどちらかというと、深雪を鈴華に近づけまいとしているように感じる。気のせいだろうか。


 やがて深雪とシロは、鈴華に通されて奥にある回転テーブルに座った。その席には深雪とシロの他に客がいない。シロはさっそく嬉しそうにメニュー表を開いた。

「じゃあ神狼、あとはお願いね」

 鈴華はそう言い残すと、忙しそうに別の客の元へと向かう。彼女に頼まれては、神狼も嫌とは言えないようだ。

「む……鈴華がそういうなら、仕方ナイ……。メニューはお決まりですカ?」

 するとシロは、メニュー表とにらめっこをしながら、たどたどしい口調でメニューを読み上げる。


「えっとね……シロはチャーハンの小と、ほいこーろー、それから……杏仁どーふ!」

「杏仁豆腐……いつものやつだナ」

「うん! ……ユキは?」

「結構、いろいろあるんだな。何が美味いんだ……?」

 深雪もまた眉間にしわを寄せ、漢字だらけの難解なメニュー表を睨みながら呟いた。メニューは麻婆豆腐から飲茶、火鍋、北京ダックなどなど、幅広く揃っているから余計に一見しただけでは分からない。ところが神狼は、投げやりにそれを一蹴したのだった。


「適当でいいだろウ、適当で。早くしロ」

「………。いいのか、そういう接客して? 鈴華……さんに、怒られるぞ?」

 深雪がそう冷やかすと、神狼はへん、と両目を細め、こちらを見下ろした。


「うるさい。チビのクセに」

「な……!?」

 深雪は口をパクパクさせる。確かに、深雪は決して背が高い方ではない。オリヴィエや奈落はそもそも人種が違うし、流星も日本人にしては背が高いので、なおさらだ。自分でもそれなりに気にしていたりする。


(負けてんな、俺! 相手は年下だぞ!)

 ここで言い負けたら、永遠にナメられる。深雪はすぐに気を取り直して反論した。

「そ、そういうセリフはもっと背が伸びた時に言えよ! そっちだって、それで打ち止めかもしれないじゃないか!」

「何だト!?」

「言っとくけど、今の時点では俺の方が若干、タッパ高えんだからな!」


 それを証明するため、というわけでもないが、深雪は思わず立ち上がった。確かにほんの僅かではあるが、今の段階では深雪の方が神狼より少しだけ高い。神狼はその事実に、忌々しげに顔を歪めた。

「貴様……店からつまみ出されるのト、青椒肉絲の具になるのと、どっちがイイ!?」

「やれるもんなら、やってみろよ! ってか、中華、中華ってそんなに偉いのかよ!? 日本食にだっていろいろあるんだぞ! 牛丼とか、肉じゃがとか!」

「何と張り合ってル、何ト!?」


 訳の分からない口論を始める深雪と神狼に、シロは、めっ、と子供を叱るような表情になる。

「もう、二人とも喧嘩は駄目だよ。シロはちっちゃい男の子、大好きだよ!」


「「ちっちゃくない‼」」

 つい、仲良く声がハモってしまう深雪と神狼だった。


「ちょっと、ちょっと! 何やってるの、神狼!」

「む……鈴華……」

 手の空いた鈴華が慌てて飛んできて、神狼を窘めた。すると神狼は苦々しそうにしたものの、それ以上、深雪に悪態をつくことはなかった。神狼は鈴華の前では大人しくなる。どうやら、彼女には頭が上がらない模様だ。


 結局、深雪は担々麺とエビチリを頼んだ。何が良いのか分からなかったから、シロと鈴華のおすすめをそのまま注文したのだ。

「ご注文、ありがとうございます! 少々お待ちください!」

「さっさと食って出て行きやがってくださいーー」

「もー、神狼‼」

 鈴華は台詞が完全に棒読みの神狼を小突いたが、神狼は素知らぬ顔だ。鈴華は深雪に向かって申し訳なさそうに両手を合わせ、「ごめんね」とポーズをとるが、深雪は片手を上げて「気にしないで」と答える。

 間髪入れず、他の客席から注文が入り、鈴華はそちらへ向かった。それに続いて隣の席の三人連れの客が立ち上がり、神狼も会計に向かう為その場を去る。


(つい熱くなってしまった……)

 やれやれと溜息をつく深雪の耳に、周囲の客の声が飛び込んできた。


「鈴華ちゃん、可愛いよな」

「明るくて溌溂としてて、いい女将さんになるぞ、きっと」

「俺だって、あの子に会うためにこの店に来てるようなもんだぜ」

「けどなあ、隣にいる神狼がなあ……」 

「あいつの鉄壁ガードさえなけりゃ、鈴華ちゃんと、もうちょっと仲良くなれるのに」

「俺なんか、鈴華ちゃんのこと見てたら、花椒ホアジャオぶっかけられたことがあるぞ。目や鼻に入って、そりゃもう地獄だった」


 どうやら、鈴華は深雪が想像していたより、かなりの人気者らしい。しかし、神狼が彼女の周囲に寄ってくる男性客を悉くシャットアウトしているようだ。それは明らかに仕事場の同僚だからという域を脱しているように思われた。


「神狼と鈴華って、仲が良いんだな」

 深雪がシロに耳打ちすると、シロは満面の笑顔で答える。

「うん、一緒に住んでるんだって」

「一緒に? 兄弟とかいうわけじゃないんだよね?」

 ぎょっとして尋ねると、シロはふるふると首を振った。


「違うと思う。鈴華ちゃんには、お婆ちゃんがいて、三人で住んでるって言ってた」

「祖母公認……!?」

「うん。お婆ちゃんは今、お店の厨房で料理作ってるよ」

 厨房へ視線を向けると、確かに白髪交じりの老女が忙しなく中華鍋を動かしている。その動きはパワフルで、全く年齢を感じさせない。重量のある中華鍋をいともたやすく上下に振るっている。その逞しい姿からは、孫娘にふしだらな関係を許すような人物にはとても見えない。 


「へ、へえ……一体どういう関係なんだろ?」

「よくは知らないけど、この《龍々亭》っていうお店は、元は《東京中華街》の中にあったんだって。でも、そこにいられなくなって、ここに引っ越して来たんだって言ってたよ」


 深雪は、以前エニグマという情報屋が言っていたことを思い出した。神狼は元々、《レッド=ドラゴン》に所属していた殺し屋だった、と。それが何故、今は東雲探偵事務所に移籍しているのかは分からない。だがそれを考えると、鈴華やその祖母も元は《レッド=ドラゴン》に所属していたということなのだろうか。


「ふうん、そうなんだ……。じゃあ、さっきのゴロツキが『裏切者』って言ってたのは、その事と関係があるのかな」

「うーん……シロは詳しいことは分かんないけど。……この辺りは割と安全だけど、危険がないわけじゃないから、時々ああいう事があるよ。でもそういう時、大抵、神狼が飛んできて、ゴロツキをやっつけちゃうの。神狼が一生懸命、鈴華ちゃんを守ってるってかんじ」


(ああ……要するにあれか。神狼は鈴華のこと……)


 神狼は鈴華に対し、個人的に好意を寄せているのだろう。だから他の男が鈴華に近づくのが許せないし、彼女の前では大人しくなるのだ。

 鈴華自身が神狼のことをどう思っているかは分からない。同じように好意を寄せているようでもあるし、あくまで身内として接しているようにも見える。

 だが、少なくとも神狼は、家族に対する感情以上のものを、鈴華に抱いているのだろう。


(何だ、そうだったんだ……分かりやすい奴) 


 深雪が鈴華と一緒にいるのを見て、超絶機嫌が悪かったのも、間違いなくそれが原因だ。店に入ってからの、深雪に対する数々の嫌がらせは、鈴華に近づくなという牽制でもあったのだ。


(まあ、警戒する気持ちも分からなくはないけど)

 鈴華は、誰からも好かれる快活な女の子だ。どの客にも分け隔てなく接しているし、客からも愛されている。特に若い男性客の中には、彼女目当てでこの店に来ている者も少なくないようだ。

 じっさい深雪も、鈴華に対してすぐに好感を抱いた。鈴華には、接しているとこちらまで元気になるような、不思議な魅力(ちから)があるのだ。神狼が神経質になる気持ちも分かる気がする。


 でも、だからといってすぐにそれが恋愛感情に結び付くわけではない。神狼のガードはあまりにも過剰だし、とんだとばっちりだと言わざるを得ない。

(でもまあ、裏を返せば、それだけ本当に鈴華のことが好きだってことか)

 深雪はそれを意外に思った。事務所で接する時の神狼は、与えられた仕事は完全にこなすものの、個人的な感情を見せることは殆ど無い。だから、鈴華に特別な感情を寄せる神狼の姿が、ひどく新鮮に思えるのだった。


 やがて、鈴華が両腕にいくつも料理を載せ、厨房から現れる。

「ラーメンと餃子、酢豚のお客様、お待たせしましたー!」

 しかし、慌てていたのか、鈴華は料理を運ぶ途中で盛大にずっこけてしまった。

「きゃっ……‼」

「鈴華!」


 鈴華が運んでいた料理が器ごと、悉く盛大に宙に浮き、地面に落下せんと放物線を描く。しかし、すかさず神狼がフォローに入って料理の盛ってあった器を掴むと、機敏な動きで落下の一途をたどっていた料理を全部キャッチ。次の瞬間には、盛り付けたばかりの様に復元されていた。


 神狼の動きは華麗で、舞っているかのようだった。まるで、最初からそう仕込まれたショーを見ているかのようだ。それを見ていた他の客たちも、どっと歓声を上げる。

「よっ、出ました!」

「少林寺!」


(おいおい……)

 深雪は内心で突っ込んだが、客席は大盛り上がりで、ヒューヒューと口笛まで吹き鳴らしている。

「わーん! ありがとう、神狼~‼」

 店内の反応を見るに、こういったことは良くあるのだろう。鈴華はどうやら、基本的にはしっかりしているが、どうも部分的にうっかりしているところもあるようだ。神狼が上手くそのフォローをしているのだろう。拍手喝采で盛り上がる店内で、一人深雪は呟いた。


「料理、ちゃんと出てくんのかな……?」

「時々、失敗して、がしゃーんってなるよ。神狼と鈴華ちゃんがモップで片づけるの。お客さんもみんな、『あ~~~……』ってなる」

「それは……何ていうか、切ないな……」

 二人が意気消沈してモップがけをしている姿を想像し、深雪は苦笑を漏らした。


 それから数分後、鈴華が料理を持って深雪たちのところへやって来た。回転テーブルの上は、瞬く間に担々麺とエビチリ、炒飯などで埋め尽くされていく。ただ、シロの杏仁豆腐だけがない。デザートは最後に持ってきてくれるのだろう。

「お待たせしました! ごゆっくりどうぞ~!」

「うう、おいしそう……いただきまーす!」

 シロはさっそく箸を手に取った。深雪も担々麺の面を混ぜつつ、ふと気になった事を鈴華に尋ねてみる。


「そういえば、神狼も料理作るのか?」

 すると神狼は珍しくぎくりとし、ひどく狼狽した様子を見せた。

「そ……そんなコト、お前に関係ないだロ!」

 何をそんなに狼狽えているんだと深雪は首を捻ったが、その理由をすぐに鈴華が明かしてくれた。


「それがねー、神狼は料理の方はめっぽう駄目なの。料理を運ぶ時は蝶々みたいにひらひら動いてるのに、中華鍋を前にすると、途端にこう……ロボットダンス踊ってるみたいに、ギクシャクし始めちゃうのよね」


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