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大崎玄蕃と名を変え生き延びた武田勝頼の末裔の咆哮  作者: 吉良山猫
第4章小田原城編
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松永久秀の饗応

松永久秀は悪名ばかり広まっていますが、彼は文化人であり知識人です。また城作りにも優れています。

武田勝頼達は京の都に着いたその日に、松永久秀の屋敷にてもてなしを受けていた。


松永久秀は、独自の人脈を使い最高の料理、そして京女性達を用意してくれたのだが、雅で美しい京女性に北条氏康や山県昌景といった戦国時代を代表する者達でさえ鼻の下を伸ばして楽しんでいる。


武田勝頼はと言うと、勝頼の隣で葵がシャーシャーと威嚇している為、他の女性は寄り付けないでいた。


勝頼は苦笑いしながら上泉信綱や真田昌幸達に、お主らも楽しめと目配せをする。


勝頼は前田慶次郎あたりを連れてきたら大喜びしたであろうなと思っていた。


しかし流石は三好長慶の右腕であり、文化人としても名高い松永久秀だ。


完璧な饗応である。これには武田勝頼も素直に頭が下がる思いであった。


酒は京の都産の上質なものが用意されており、出される京料理も美味い。


風魔葵はその料理を涙目になりながら噛み締めていた。戦が続いた際は、陣中食しか食べれなかったので、腹を空かせて、こっそりと蛙や蛇を捕らえて焼いて食べていたのだがあれは不味かった…


それに比べ、今は京の都でご馳走を食べれているのである。愛する勝頼を独り占めにしながら…葵はこの瞬間が永遠に続いて欲しいと思った程である。


盛り上がったところで勝頼は、料理の御礼に催し物を披露する為に蛇味線を披露する。


武田家中の者に目配せをすると皆がこくりと頷く。


そして勝頼が蛇味線を弾き始めると、武田家中の者達が踊り出す。アイヤイヤササ!


その輪には、義父である北条氏康も入っていた。小田原城でも披露していたからだ。


それを見よう見まねで松永久秀やその家臣も踊り出す。


そしてその場は笑顔と笑いに包まれたのであった。アイヤイヤササ!


こうして武田勝頼達家中と松永久秀達家中はお互いの仲を深めることに成功したのである。

その後武田には踊る狸(網丸)がいると松永家中で有名になったとかそうでないとか…

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― 新着の感想 ―
[一言] 何より、信長の野望を判った唯一無二だからね
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