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倉持氏はラッキースケベでいつも金欠  作者: ものかろす
最終章 愛は無を有たらしめん 最初の鳴動
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漢の闘い①

そこは精神の世界

意識の在処


無際限度に広がる宇宙のどこかにある魂の終着点


そこに倉持の魂はあった。

そして、倉持の魂は神の前にたどり着いた。

神は倉持を自分の物にせんと手を伸ばす。


その手が倉持に触れる瞬間、倉持はその手をはじいた。

神は止まった。


これまでここに来て自分の意志を持つものなどいなかった。

初めて自分に反抗した存在に神は憤った。


倉持はその憤りさえも気にかけなかった。

神は倉持を牢獄のような場所に閉じ込めた。

倉持の魂は神によって捕らえられたのだ。


これは倉持の思惑通りであった。

倉持はこの場で、自分自身の闘いに決着をつけようとしていたのだ。


倉持(すみません。みんな。ここで決着をつけておかなければいけないんです。。。)


倉持「…さて、語りましょうか…ご先祖様たち」


倉持の前にヒトガタをした存在が立っていた。

それは、倉持家の先祖たちの集合体。

呪いの集約であった。


先祖「…なぜ抗う? 抵抗したところで、何かが変わるわけでもあるまい」


倉持「…いえ。変わりますよ。少なくとも、貴方たちを救うことはできる」


先祖「救う…だと?」


倉持「はい。私は…貴方たちの因果全てを…受け入れる」


先祖「…時代の変化は恐ろしいな。我々に入るのではなく…我々を受け入れる…だと?」


倉持「ええ…そうです」


先祖「やってみるがよい。 その器でできるか」


先祖は倉持に向かう。

倉持はギリギリで躱す。

先祖の腕からさらに無数の腕が生えて倉持を捕らえようとする。

倉持はそれも読んでいたかのように、姿勢を一気に低くして躱し、先祖の脚を蹴りはらおうとする。

先祖は足から腕を生やして倉持の脚を止めようとする。

倉持は構わず、思い切り脚を振り払い、先祖の脚を刈る。

先祖はそのまま体勢を崩したが、すぐに立て直し、倉持と距離をとった。


先祖「この形に惑わされなんだか…」


倉持「そりゃあ…そうですよ。 突進してくるからには何かあるなって思う方が自然です」


先祖「…面倒だな。 ラッキースケベの力も高い… 潰す方が早いか…」


倉持「…」


先祖たちの身体から多くの身体が生えて、肥大化していく。

巨大な人間の塊が完成した。


先祖「小細工なしだ。真っ向から行くぞ」


倉持「それでこそ、ご先祖様… それは私も望むところです」


倉持はファイティングポーズを構える。

先祖は腕を大きく上げる。

その体格差はおよそ5倍はあった。


むろん全裸である。

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