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子猫の大冒険  作者: ルカリナ
14/21

子猫の大冒険 14

 それから、リスさんから

聞かされた、お話は、ミィにとって、

とっても、衝撃的な物でした。


「猫さんの言った通り、

満月の夜にだけ現れる、

逆さ虹が、泉の上に掛る時、

願いが叶う泉が、姿を見せるんだけど、

それと同時に、泉の周りに、

誰も寄せ付けないかのように、

茨で出来た、森が広がっているんだよ。

しかも、茨の棘は、とても鋭くて、

少し触れただけでも、

僕らの体を引き裂いちゃうんだ」


「で………。でも、それなら、

茨の棘よりも固い物で、

茨を斬るなり、折るなりすれば、

良いんじゃないですか?」


 茨の棘が、自分の体よりも

固いのであれば、直接触れないようにして、

茨の森を進めば良いのではないかと考えたミィは、

リスさんに提案して見ました。


「うん………。

時間に余裕があれば、

それでも良かったんだけど………。

猫さんには『アレ』が見えるかい?」


 そう言って、リスさんが、

空の一点を指示しました。


 それを見たミィは、

息を吞んでしまいました。


 暗くなりかけた空の端で、

逆さまに掛る虹が現れていたからです。


「僕がさっき、橋の前で言った事は、

今日が満月の夜で、不思議な泉が、

現われる日だったからなんだよ………」


 ミィの話では、

足りなかった部分も含めて、

リスさんは、ミィに今日が、

満月の夜だと言う事を

教えてくれました。


 それを聞いた瞬間、

ミィは、目の前が真っ暗になるような

感覚に襲われてしまいました。


「(折角、此処まで来たのに………!!)」


 奇しくも、今日が満月の夜で、

女の子の病気を直せるかもしれない、

不思議な泉が現れる日でした。


 この日を逃すと、次のチャンスが、

何時、来るのか分からないミィにとって、

何が何でも、不思議な泉の所まで、

辿り着く必要がありました。


 でも、不思議な泉の周りには、

何もかもを引き裂くほど、

鋭い棘で出来た茨が、

泉の周囲を囲っていると、

リスさんは、言いました………。


「(やっと、大好きな女の子を、

病気から助ける事が、

出来るかもしれないのに!!)」


 何か手が無いかと、

ミィは考えますが、気持ちばかりが、

空回りをして、一向に良い案が出てきません。


「(どうしたら良いの!!)」


 それでも、何かないかと、

考えを続けていると………。


「猫さん………。

落ち着いて下さい………」


 とっても優しい声で、

リスさんが、ミィに話しかけてきました。


 リスさんの声で、我に返ったミィは、

リスさんの方に顔を向けます。


 ミィが自分の方に向いてくれた事で、

リスさんが、ミィに語りかけました。


「幾ら、願い事が叶う、

不思議な泉が、現れるからと言っても、

僕なら茨の森に入る事はありません。

ですが、過去に何匹かの動物たちが、

茨の森を進んで、不思議な泉に

辿り着いたと言われています………。

因みに、猫さんは、どんな動物たちが、

茨の森に入って、不思議な泉の元へと、

辿り着いたと思いますか?」


 リスさんに問いかけられたミィは、

どんな動物が、不思議な泉に辿り着いたのか、

想像してみました………。


「私には、想像も出来ないです………」


 だけど、上手く想像の

出来なかったミィは、

首を左右に振りました。


「それはですね………」


 そんなミィを見つめつつ、

リスさんの話は、続きます。

この度は、

子猫の大冒険をご覧頂きまして、

誠にありがとうございます。


初の童話に挑戦させて頂いており、

色々と、至らない点も多々あると思いますが、

最後までお付き合い頂けましたら、

幸いでございますm( _ _ )m


不定期更新になると思いますが、

出来るだけ、速めに更新出来るように、

心がけて行きます!!

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