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真っ赤な愛
殺したのに、生きてた。
でも、もういいや。
だって、西川くんは私のモノになったから。
裁縫針と赤い糸。
指先に滲む真っ赤な血が、彼に移る。
「ねえ、西川くん。」
「何、青菜さん。」
「ふふうう!」
「・・・どしたの?」
私は、西川くんの目の前に、ばん、と赤い糸でぐるぐる巻きになった人形をだした。
「・・・・なにかな、これは。」
「私と西川くんの愛の固まり。プレゼント!」
怪訝な顔をしてそれを見つめる西川くん。
・・・・もしかして、
「・・・・いらないの?」
「え?いや、うん。いるよ。うわあ、青菜さんの愛を感じる。」
「ふふ、でしょう?」
よかった。
西川くんがいらないなんて言うわけないけど。
「だいすき。ふふ。」
「・・・・僕も、だよ。」
「・・・・殺せなくて、ごめんね。私が、あんな女のことなんか、忘れさしてあげるから。」
指先が痛いけど、そんなの無視した。
私はそっと、西川くんの頬に手をおいて。
自分の唇を近づけた。




