プロローグ編051/【深慎 奏多(ふかしん かなた)サイト0】/憧れの・・・6
【奏多】は、
【花】の【フュルウァー】、
【鳥】の【ヴァートゥ】、
【風】の【ウィンディ】、
【月】の【ルナムーン】、
の4人に、
「この【オリモケ】は貴女達を再現したくて始めたものです」
と伝えた。
【花】の【フュルウァー】は、
『なんて・・・こと・・・
でしょう・・・』
と言い、【鳥】の【ヴァートゥ】は、
『ホントの事・・・ですか?
ホント・・・なの・・・ですか?』
と言い、【風】の【ウィンディ】は、
『信じられない・・・
ウソ・・・みたい・・・』
と言い、【月】の【ルナムーン】は、
『夢を見ている?
・・・私達・・・夢の・・・中?』
と言った。
4人とも感動で口を押さえている。
涙も後から後から溢れてくる。
それは【奏多】も変わらなかった。
その後、【奏多】は【オリモケ】の成り立ちや見せ所、裏技や、裏設定、秘密などを事細かに彼女達に説明した。
【花】の【フュルウァー】、
【鳥】の【ヴァートゥ】、
【風】の【ウィンディ】、
【月】の【ルナムーン】、
の4名はその度に大感動したのだった。
4人も自分達の事を話して【奏多】は感動していた。
正に、感動のさせあい。
サプライズの殴り合いみたいな展開になっていた。
嬉しいことが雪崩の様にお互いに押し寄せる。
正に夢の様な空間。
いや、夢でさえあり得ない展開となった。
だが・・・
『・・・そこまでだ・・・』
と言う言葉が響いたかと思うと、
【花】の【フュルウァー】、
【鳥】の【ヴァートゥ】、
【風】の【ウィンディ】、
【月】の【ルナムーン】、
は一瞬にして消えた。
【奏多】は一瞬、何が起きたのかわからなかった。
【奏多】は、
「え?え?え?
何?
何が起きたの?
え?
どういう事?
意味わかんないんですけど?」
と動揺した。
すると、そこへ1人の老人が立っていた。
老人は、
『彼女達と逢いたいか?』
と聞いた。
【奏多】は、
「え?
・・・あの・・・」
と状況が掴めない様子だ。
老人は再度、
『【巫衣姫】達と逢いたいか?
と聞いている』
と言い直した。
【奏多】は、
「彼女達をどうしたんだ?
彼女達を何処へやったんだ?」
と詰め寄る。
老人は、
『儂は単なる使いじゃ。
お主の意思を確認するために用意された単なる器じゃ。
儂を使わしたお方・・・
【場所タイプ】の【ラスラスボス】/【トゥコロクァアレヴァ様】じゃよ。
あの方はお主と【巫衣姫】達が惹かれ合うのがわかっていてそうし向けられたそうじゃ。
彼女達と逢いたくば、【場所タイプ】の【ラスラスボス】/【トゥコロクァアレヴァ様】に取り込まれよ。
あの方はそうお望みだ。
どうする?
あの方に取り込まれれば、彼女達とはいつでも逢える。
憧れの存在と逢えるのだ。
これほど良い事はあるまい?
さぁ、選択しろ。
逢いたいか?
逢わずとも良いか?
どちらを選ぶのじゃ?
さぁ、選べ。
あの方は無理強いはしない。
選ぶのはあくまでもお主じゃ』
と言っていた。
【奏多】は苦悩した。
彼は今まで、【歴史群体タイプ】の【ラスラスボス】/【ルェジェンドゥ】から逃げて来た。
自由を求めてだ。
だが、【場所タイプ】の【ラスラスボス】/【トゥコロクァアレヴァ】に取り込まれるのでは意味がない。
取り込まれる相手が【歴史】から【場所】に変わっただけだからだ。
だからこそ、認める訳には行かない。
だが、それだと彼女達には逢えない。
彼女達を人質の様に使われたのだ。
だから、彼は苦悩した。
【奏多】は、
「ちょっと考えさせて欲しい・・・」
と言った。
老人は、
『時間が欲しいという事か・・・
いいじゃろう。
じっくり考えると良い。
返事が決まったら儂を呼べ。
儂を思い浮かべるだけで儂は出てくる』
と言って消えた。




